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ゆるすこと

インドの教えで好きな話がある。
「お前は人に迷惑をかけて生きているのだから、人のこともゆるしなさい」

あからさまな二項対立にするのもどうかと思うが、日本では「人様に迷惑だけはかけてはいけないよ」と教えられることが多い気がする。

トゲのある言い方になるけれど、自分は人に迷惑をかけずに生きていると思っているのだろうか。

ということでぼくは、お互い様、という言葉が好きだ。
昔友だちに「だいちゃんはハナレグミの『おあいこ』という曲が似合うね」といわれたことがあって記憶に残っている。


ゆるす。は最近のぼくのテーマ。
ゆるせないことがたくさんあったから。

ゆるせない気持ちはなかなかの強敵で、ぼくの意識にべったりくっついて離れない。ゆるせない気持ちにまみれて1日を終えることは、息苦しい。

ゆるせなさはどこからやってくるのか。
それは、自分への禁止と断罪じゃないだろうか。

自分自身に対して許可してあげていないこと、過去を悔いて間違っていたと思い詰めること。
自分をゆるせていないと、他者もゆるせない。

そうしてゆるせなさの渦に巻き込まれていく。

だから、まずは自分をゆるしてあげることからはじめたい。
あれができなかった。
これで失敗した。
それはしてはいけない。
厳しい言葉かけをゆるめてあげよう。

過去の後悔や、未来の不安に巻かれていくより、今ここにある時間をじっくり味わって過ごす。

ぼくは最近
朝はコーヒーとパンを焼き
5分間の瞑想をして出社する。
お昼ごはんを食べるときはスマホとPCは閉じる。
夜は、時々アロマキャンドルを焚く。
少し余裕があればレザークラフトをする。

丁寧な暮らしだね、といわれるし、たしかにそうだな、と思う一方で、そんなにみんな1分1秒に追われてるんだっけ。とも思う。

自分をゆるすこと、ゆるめること。そこから他者へのゆるしがはじまる。

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