第71号 低侵襲で脳活動を記録するブレインテック企業Precision Neuroscience社を深堀り、これからの世界ではどのようなスキルを身につけるべきだと思いますか?
// 2023年2月18日 第71号
// 1. 今週のトピック:低侵襲で脳活動を記録するブレインテック企業Precision Neuroscience社を深堀り
// 2. 質問コーナー:これからの世界ではどのようなスキルを身につけるべきだと思いますか?
こんにちは、東京大学の池谷裕二研究室と松尾豊研究室で脳や人工知能の研究をしている紺野大地です。
先日32歳になりました!
今年もますます良い1年にできるよう頑張っていきます!
では、今回も始めていきましょう。
1. 今週の注目ニュース:低侵襲で脳活動を記録するブレインテック企業Precision Neuroscience社を深堀り
ブレインテック企業Precision Neuroscience社が新たなデバイスを発表しました。
百聞は一見に如かずということで、ぜひ以下の動画を見てみてください。
また、上記動画のフルバージョンは以下のページの一番下にあります。
要するに、
「頭蓋骨への最小限の侵襲度で脳内にシート状電極(ECoG)を留置でき、その電極を通じて脳を記録・刺激できる」
というテクノロジーです。
彼らはこの技術を"Layer 7 Cortical Interface (L7CI)"と表現しています。
これは、大脳新皮質が6層であり、彼らのデバイスが「7層目」として追加されるというSF感のあるシャレた表現だと思います。
彼らはこのデバイス・技術に関するプレプリント論文も出しているので、以下ではこの論文について深掘りしていきましょう。
方法
この論文における新しいポイントは、以下の2つです。
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