![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80158360/rectangle_large_type_2_0eb2e79cd65e9866bad2f05570cc251a.png?width=800)
第47号 脳活動を記録することなく予測できる人工知能、Twitterで神経活動記録ハードウェアの質問をされていましたがハードウェアを作る予定があるのですか?
// 2022年6月19日 第47号
// 1. 注目ニュース:脳活動を記録することなく予測できる人工知能
// 2. 質問コーナー:Twitterで神経活動記録ハードウェアの質問をされていましたが、ハードウェアを作る予定があるのですか?
こんにちは、東京大学の池谷裕二研究室で脳・老化・人工知能の研究をしている紺野大地です。
少し前になりますが、自己紹介noteを書きました。
人生における野望も語っているので、ぜひご覧いただければ嬉しいです😊
今さらですが、自己紹介noteを書きました。
— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) May 15, 2022
これまであまり公には語ってこなかった「真理を知る」という野望についても記したので、興味のある方はご覧いただければ嬉しいです😊https://t.co/eZK1zVlLJk
では、今週も始めていきましょう!
1. 今週の注目ニュース:脳活動記録することなく予測できる人工知能
今回扱うのは、
「脳活動を記録することなく予測できる人工知能の構築に成功した」という論文です。
「モデル構築後は追加の脳計測を要さずに、脳内情報の個人差を推定することに成功」
— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) May 18, 2022
この技術が確立されれば、ブレインテックの日常生活への普及という観点でも非常に大きな意味を持つと考えられます。
西田先生を始めとする著者の皆様、おめでとうございます! https://t.co/48LyHZOr6k pic.twitter.com/8JEKIb7VHO
この技術が確立されれば、ブレインテックの日常生活への普及という観点でも非常に大きな意味を持つと考えられます。
いったいどんな内容でしょうか?
背景
将来的にブレインテックが一般社会に普及するためには、簡便な神経活動記録手法が必須になると考えられています。
神経活動記録手法には様々な手段があり、その1つにfMRI(機能的磁気共鳴法)があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1655166334318-P91mW6LWdi.png?width=800)
fMRIの利点として、同時記録範囲が広いことが挙げられます。
とりわけ、脳表面だけでなく脳深部も含めて同時に記録できる手法はほとんど存在せず、その点で非常に価値が大きいと言えます。
一方で、fMRIの測定には1台数億円以上するMRIの装置を用意しなければならないことや、測定するために寝たきりの状態で静止していなければならないこと、1回の数十分〜数時間を要すること、専用の部屋や定期的なメンテナンスが必要なことなど、実際に社会実装を考えた場合のハードルは決して低くありません。
この問題を解決するために筆者の西田先生らは、
「脳記録を行わずとも神経活動を予測できる人工知能」の作成に取り組みました。
もしこれが成功すれば、ブレインテックの社会普及という観点で非常に大きな意義があると考えられます。
結果はどうなったでしょうか?以下で見ていきましょう!
ここから先は
¥ 250
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?