第102号 2023年ブレインテック総集号(下巻)
// 2023年12月29日 第102号
// 2023年ブレインテック総集号(下巻):論文&個人的ニュース編
こんにちは、東京大学で医師かつ脳や人工知能の研究をしている紺野大地です。
「科学道100冊 傑作選」に、著書 『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線』を選出頂きました!
受賞作にはダーウィン『種の起源』や、ワトソン『二重らせん』も含まれ、本当に光栄です。
末長く読まれる本になれば嬉しいです😊
さて、2023年もいよいよあと半月程度となりました。
前々号は「2023年ブレインテック総集号(上巻)」として、今年インパクトのあったブレインテックニュースと個人的なおすすめ本を振り返りました。
今号は「2023年ブレインテック総集号(下巻)」として、今年紹介した中でも興味深い論文や、個人的なニュースをまとめていこうと思います。
(過去の総集号は以下。)
2022年
2021年
では、さっそく始めていきましょう!
1. 面白かった論文
今年の個人的に面白かった論文ベスト3は以下になります。
ヒト脳深部を非侵襲的に電気刺激することに成功した
うつ病の悪化を事前に予測できるバイオマーカーを発見した
マルチモーダルなBrain Machine Interface (BMI)の開発
順番に見ていきましょう。
1. ヒト脳深部を非侵襲的に電気刺激することに成功した
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