第107号 脳の画像データからうつ病を診断することはできるのか？、医学部と工学部のどちらに進むべきでしょうか？
// 2024年2月24日 第107号
// １. 今週の注目ニュース：脳の画像データからうつ病を診断することはできるのか？
// ２. 質問コーナー：医学部と工学部のどちらに進むべきでしょうか？
こんにちは、東京大学で医師かつ脳や人工知能の研究をしている紺野大地です。
先日、「要注目の侵襲型Brain Machine Interfaceスタートアップ6社」のまとめスライドを作成しました！
この1枚で各社のビジョンや方針、デバイスを一望でき、さらに僕の個人的な見立ても載せています。
出典を明記頂ければご自由に使って頂いて構わないので、ぜひご利用ください😊
「要注目の侵襲型Brain Machine Interfaceスタートアップ6社」のまとめスライドを作成しました！
— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) February 5, 2024
この1枚で各社のビジョンや方針、デバイスを一望でき、さらに僕の個人的な見立ても載せています。
出典を明記頂ければご自由に使って頂いて構わないので、ぜひご利用ください😊 pic.twitter.com/L4qQKLmPkR
では、今回も始めていきましょう！
１. 今週の注目ニュース：脳の画像データからうつ病を診断することはできるのか？
今回は「脳の画像データからうつ病を診断することはできるのか？」というトピックを扱います。
早速結論から言うと、
「臨床的に意味のあるレベルで予測することは極めて困難である」という（センセーショナルな？）結果が得られました。
「脳の画像データから臨床的に有用なレベルでうつ病を診断することは困難である」
— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) February 22, 2024
というセンセーショナルなプレプリント論文。
合計240万(!)もの機械学習モデルを用いて検証している。
脳波データ等も組み合わせて精度が上がるかが、次の大きなチャレンジになりそうです。https://t.co/CcPkEAH8Aj pic.twitter.com/ok2gQjhnUK
以下では、なぜこのような主張が得られたのかや、今後向かうべき方向性について深掘りしていきたいと思います！
まずは背景から見ていきましょう。
背景
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