第56号 Meta（旧Facebook）が非侵襲神経データからその人が聞いている音声を読み取ることに成功、ブレインテックの医療応用において期待しているウェアラブル機器や脳刺激方法は何ですか？

// 2022年9月11日 第56号
// １. 今週の注目ニュース：Meta（旧Facebook）が非侵襲神経データからその人が聞いている音声を読み取ることに成功
// ２. 質問コーナー：ブレインテックの医療応用において期待しているウェアラブル機器や脳刺激方法は何ですか？

こんにちは、東京大学の池谷裕二研究室と松尾豊研究室で脳や人工知能の研究をしている紺野大地です。

9/17（土）20時から行われる神経科学×メタバースのイベント「未来のメタバース大討論会」に登壇します！
先着順かつ参加無料なので、興味のある方はぜひご参加ください😊

こちらで発表させていただくことになりました！
神経科学の最前線やメタバースへの応用について色々と議論できればと考えています。

ぜひご参加ください😊 https://t.co/netKKGcuai

— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) September 5, 2022

では、今回も始めていきましょう。

１. 今週の注目ニュース：Meta（旧Facebook）が非侵襲神経データからその人が聞いている音声を読み取ることに成功

今回取り上げるのは、Meta（旧Facebook）から発表された
「非侵襲神経データから、被験者が聞いている音声を読み取ることに成功した」という論文です。

（下記ツイートにおいて、「思い浮かべた文章の翻訳」ではなく、「聞いている文章の翻訳」でした。大変失礼しました。）

脳磁図（MEG）や頭皮上脳波（EEG）データに対照学習を適用することで、
「その人が思い浮かべた文章」の翻訳に挑戦した、という論文をMeta AIが発表。

MEGやEEGという非侵襲的手法を用いた点が素晴らしく、
将来的なメタバースへの応用を見据えていると思います。https://t.co/hckjA03KPT pic.twitter.com/bMBkS5ECAp

— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) September 2, 2022

非侵襲神経データからの「読み取り」はブレインテックが普及するための悲願でもあります。
いったいどんな内容なのでしょうか？