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転職活動や面談、成功のカギは「自分自身への解像度を上げる」こと

はじめまして。株式会社ビットキーの原田です。

ビットキーは2018年5月に設立されたスタートアップ企業です。2018年8月の創業からやっと1年ではありますが、大型の資金調達や最新テクノロジーを搭載したスマートロックデバイスの販売、大手企業との業務提携、宮崎拠点のオープンなど、創業1年のスタートアップとは思えないほどさまざまなチャレンジをしています。

私は前職で人材系企業の立ち上げを行い、多くの求職者や企業の支援をしてきました。現在はその経験を活かし、ビットキーで採用の責任者を務めています。今回は人事側の視点から、求職者のみなさんが面談や面接に挑む際に準備しておくと良いことを自分なりにまとめてみました。ビットキーを受けてくださる方だけでなく、転職活動を行なっている様々な方のお役に立てれば幸いです。

まず、「自分」を理解して面談に臨めているか

私がこれまでに面談した中で「イケてるな」と感じた応募者には、このような特徴があります。

企業のことを事前に調べ、自分がどう役に立てるのかの仮説がある
転職に何を求めているかが明確で、なおかつオープンに話してくれる
自分の人生について、意思決定の軸を語ることができる


1. 企業のことを事前に調べ、自分がどう役に立てるのかの仮説がある

面談に備えて事前に会社の情報を調べることは多くの方が実践されていると思いますが、一歩踏み込んで、仮説を立てるところまで考えられている候補者の方は少数です。ホームページ上の情報のインプットに止まらず、その情報を踏まえて「自分が加わることでどのように貢献できそうか」をイメージする。例えそのイメージがずれていても全く問題ありません。そこまで考えてくれている姿勢がとても嬉しいです。

「この会社は急拡大していてマネージャー層の採用が急務だろうから、自分のマネジメント経験が活かせるかもしれない」
「スマートロック市場には後発で参入したみたいだから、マーケティング戦略は〜〜〜のように考えているのではないか。そういう点で自分も同じ経験をしたので、きっと役に立つ」
「この会社のメンバーには〜〜〜といった共通点がありそうだから、自分にも合いそうだ」

など、どんな粒度でも良いので仮説を立てた上で話をしてもらえると、テンプレの説明ではなくその候補者の方にカスタマイズした会社紹介ができ、面談の質も上がります。人事から非公開の情報を引き出すことができれば、意思決定の精度を高めることにも繋がります。

2.転職に何を求めているかが明確で、なおかつオープンに話してくれる

転職の動機や目的は人によって様々なので、明確に言語化されていればいるほど話を深めやすくなります。加えて、自分の弱みや苦手なことを説明できることにも大きな価値があります。

ただ、言語化以上に大切なのは、オープンにさらけ出す姿勢やスタンスです。基本的に転職活動は何かしら現状に課題を感じたために行うもの。さらなる成長の機会を求めるといったポジティブな理由はもちろんのこと、例え前向きではない理由であったとしても、それを正直に伝えてくれることによって相互理解が深まり、ミスマッチを防げると考えています。

また、どんな職場でも必ず壁にぶつかる時はあります。その時に、正直に開示してくれればサポートできますが、誤魔化されると助けようがない。オープンマインドでいてくれることは、チームで成果をあげる上でとても重要な要素です。自分の弱みや苦手なことをさらけ出せることは、チームのパフォーマンスを高めるために重要な要素なので、それができるだけでも大きな強みになります。


3.自分の人生について、意思決定の軸を語ることができる

もし面談で「なぜ新卒でその会社を選んだのですか?」と聞かれた場合、あなたは即答できますか?私が面談をするときは過去の経歴をただなぞるだけでなく、その人が意思決定したときの「軸」を必ず聞くようにしています。

例えば、あなたが現在、2社経験していたとします。つまり転職を一度、経験しているということ。

その時の転職理由について、

「年功序列で "何を言ったか" ではなく "誰が言ったか" が重視される環境だった。もっとフラットに意見ができる会社で自身の発言に責任を持って仕事がしたいと思った」
「仕事内容は好きだったけれど、扱う商材に愛着が持てなかった。興味を持てる事業や製品をテーマに、自分のこれまでの経験を活かしたいと思った」

などと答えた場合、きっと面談の担当者はあなたの軸を少し理解でき、あなたが求める環境を提供できるか否か、はっきりと判断することができます。仮に縁があって入社できたら、きっとミスマッチなく活躍することが可能でしょう。

このように求職者がどういった意思決定軸を持っているのかがわかれば、お互いに合う合わないを適切に判断できます。逆にこれを聞くことができないと後々良くないギャップが生まれお互い不幸になる可能性が高いです。その為、私が面談をする時は必ずと言って良いほど確認しています。

上に挙げた3つを応募者が押さえられている場合、面談はよりスムーズで有意義な場にすることができます。

また、当然時間の制約もありますので、会社の基礎的な情報が事前にインプットされていればいるほど、まだ世の中に出せていない様な深い話を重点的にお伝えできます。中にはWantedlyのフィード記事を読んで来ていて、「社員の◯◯さんは、こういう人ですよね」という話ができることもあり、そういう場合もより深い話に繋がったりしますね。

以上の3つを自分なりにでも良いのでしっかりとできるかどうか、これは入社後に新しい環境で自信を持って働くためにも重要なことです。

さらに言ってしまえば、その手前で、
「そもそも自分がどういう人間で何に喜びを感じて人生をどの様にデザインしたくてその中で"仕事"に何を求めるか」
を自分自身で正しく理解するのがものすごく重要だと思っています。

その為、私が面談する際はそういった質問をさせて頂くことも多いですね。

面談前にチェックすべき情報源

弊社に限らず、どんな会社の面談や面接を受けるとしても以下の情報源はチェックしておいた方が良いと思います。

プレスリリース、IR、求人情報、社員インタビュー
業界における競合情報
マーケット情報


1.プレスリリース、IR、求人情報、社員インタビュー

その会社の基礎情報を知るために、プレスリリース、求人情報、社員インタビューは見ておきましょう。あとは雰囲気を知るために、その会社の社員のSNSを日頃からフォローしておくとイメージが湧きやすいのでおすすめです。

非上場企業では公開されていない場合もありますが、IR(投資家向け情報)を見ることも重要です。ここを飛ばしてしまう方も多いのですが、事業の計画や決算情報といった今後の会社の流れを掴むために必要な情報が含まれています。未来の会社の話を押さえた上で質問すれば深みが増しますし、今後の事業方針に関する情報が詰まっているにも関わらず把握していない応募者の方が多いので、周りに差をつけることにも繋がります。


2.業界における競合情報

面談する会社の競合他社の情報も抑えておきましょう。その会社しか知らない状態では、他社と比較して何が優れているのか、そしてどの要素がまだ足りていないのか、判断できないからです。より意思決定の精度を上げるためにも、競合のIR情報も含めて比較検討し、その会社ならではのポイントを把握してから面談に臨みましょう。


3.マーケット情報

マーケットについても同様です。全体の市場環境がどうなっているのかを把握していれば、そのマーケットの中で他社よりどのくらい優れているのかという尺度を測ることができます。そうすれば「なぜ当社を選ばれたのですか?」という質問にも簡単に答えられるはずです。

例えばビットキーの場合では、1stプロダクトであるスマートロック市場の現状を把握しておいてもらえるとより深い会話ができると思います。「先行している企業が数多くある中で、なぜスマートロックを選んだのか?」と考えることで、弊社を受ける選択が自分自身にとって適切かどうか、内省することにも繋がると思います。

※ちなみに、ビットキーはスマートロックメーカーではないので、その辺りの話はまた別の場で。


ビットキーに応募される方へ

普段、面談の際にはビットキーをより深く知って頂くために様々な話をしていますが、関連する情報をここにもまとめておきます。

ビットキーに興味を持って頂けた方、実際に選考を受けていただける方に是非読んでもらえると嬉しいです。

ホームページ
https://bitkey.co.jp/
採用情報
https://www.wantedly.com/companies/bitkey
社員インタビュー
https://www.wantedly.com/companies/bitkey
ビットキーの事業について
https://www.sumave.com/20190726_12099/

社員Twitterアカウント
<リクルーティングチーム>
原田:https://twitter.com/daichi_hrd
早坂:https://twitter.com/misato_hayasaka
保科:https://twitter.com/takeshi_hdz

製品情報(クラウドファンディング)
https://www.makuake.com/project/bitlock/

最後に

ご応募頂いた方との面談は、できる限り多くのものを持ち帰ってもらえる様な場にしたいと思っています。今回の記事では面談の準備についての話を細かめにしましたが、ビットキーの場合はまだまだ表に出ている情報も十分ではない為、準備なしでふらっと話を聞きに来てくれるだけでも大歓迎です。(笑)

今、ビットキーは急拡大しており、秋口には100名を超える見込みです。事業にジョインしてくださる仲間を絶賛募集中ですので、興味を持っていただけた方はぜひお声がけください。最高の面談ができる日を、ワクワクしながらお待ちしています。

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