「地方には仕事がない」が、

良く言われるのは地方には仕事が無いということ。またその話か、という感じだが、もうちょっと解像度を高くして書いてみる。

私は地方でもだいぶ町から離れた場所に住んでいるので、そこのローカルな事情を話すと、僻地には農業くらいしか仕事が無いし、農地として恵まれているところはそれでもそれなりな経済活動につながるが、山間部等の農業は老人のライフワーク、景観を守る為の活動でしかない。子供が小さい時は辛うじてそんなところにも若い夫婦が住んでいたりするが、結局仕事は少し離れた町に出ている。子供が少ないので学校はどんどん統廃合が進み、中学校くらいからその若夫婦達も仕事場が違い町に家を借りたり買ったりして、実家にはジジババ残して出て行ってしまう。ジジババも一緒についていくパターンもあれば、歳が歳だけにそのうち他界してしまう。こうして空き家ができる。空き家も3年くらいまでなら傷んでないが、それ以上になるとリフォームが必要な領域に突入していく。

そんな環境でも、一方で地方創生の資金の流れがあったりすると、出て行く人間と入れ替わるように移住者が入ってくる。(プラスマイナス0ならまだいいが。)そこでは補助金がまわるのである程度の仕事を生み出すエコシステムがある。表面上は移住者でお金を回しているように見えるが、裏で地元の実力者がうまくコントロールしつつ甘い汁を吸ってたりして。そんなエコシステムに飛び込んでも、私から見ればある意味飼い慣らされたサラリーマンと変わらない。儲からない。儲かるとすれば都会のお金の流れをうまく掴むかインターネットを使った商売とか。逆に言えば、そこを最初から狙う必要がある。

儲かる儲からないというか、先行きの不安が払拭できない。生活コストが下がっている分、ランニングコストの高い都会で暮らすより、「生きて行ける」という安心感はあるが、やはり資産やキャッシュフローができないと不安でしかない。

儲かるとすれば都会のお金の流れをうまく掴むかインターネットを使った商売とか。逆に言えば、そこを最初から狙う必要がある。

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