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Agri-Missionが目指す世界とは ~Agri-Mission 11~

一人でも多くの農家さんの自立を促すために、ベナンで野菜配達ビジネスをしている綿貫大地です。

前回記事では、私たちが野菜を販売していくターゲットとしたベナン人の富裕層の方々が、野菜購入に関して、現状どのような不満を持っているのかについて書きました。

その購入する側の不満(↓)と、

野菜自体に関して
・安全かどうかわからない
・農薬が使われている
・野菜の状態が良くない

市場(いちば)での野菜購入に関して
・市場は人が多い
・売り子さんがお釣り持ってない
・不衛生な場所が多い

ベナンの農家さんの課題(↓)

・輸入に頼っているために農業資材の調達が困難である
・輸送手段が限られているために輸送のハードルが高い
・農家さんの農業経営に関する知識やスキル、さらに意識が不足している
・野菜流通に関しては農村部と都市部が分断されている

上記の不満や課題を解決するために、Agri-Missionはどのようなソリューションを提供するのか、書いていこうと思います。

Agri-Missionが提供するソリューション


私たちが提供したいもの、一言でいうと「農家さんと消費者をつなぐ場」です。

具体的には、野菜を農村部から都市部にあるAgri-Missionの店舗までまとめて輸送し、スマートフォンのWhatsApp(日本のLINEのようなメッセンジャーアプリ)で受けたお客様の注文ごとにバイク便や三輪車で配達をします。お客様からのお支払いはモバイルマネーでお受けします。

消費者のメリット(課題解決)


お客様はスマホ一つでメッセージのやり取りだけで注文可能です。お届け先も位置情報を送っていただければ配達できます。

基本的には注文を受けてから、農家さんから野菜を調達するようにしているので、いつでも新鮮な野菜を受け取れます。

また、弊社の野菜は全て有機栽培で作られた野菜です。農家でもある弊社スタッフが定期的に農場を訪問し、必要があれば栽培指導も行います。

よって、お客様は、スマホ一つで、市場に行くことなく、状態の良い安全な野菜を入手することができるのです。

農家さんのメリット(課題解決)


都市部にお客様がたくさんいるのにもかかわらず、農村部と都市部が分断されていたために、せっかく丹精込めて作った野菜も都市部のお客様にリーチできていないという課題がありましが、Agri-Missionはまさにそこをつなげる役割を担います。

また、将来的には農家さんのための収支計算・栽培計画を可視化できるアプリを開発する予定なので、自分たちの財政状況が簡単に把握できるようになります。

さらに、Agri-Missionは農家さんや農家グループとパートナーとしての契約をしておりますが、”全ての野菜を買取る”という契約内容ではありません。

よって、先ほどのアプリを使って自分たちの収支状況を理解し、少しでも利益を最大化しようと農家さんが自ら考えることにより彼らのビジネスマインドを高めることができます。

よって、農家さんは、都市部の顧客にリーチでき、収支計算・栽培計画を可視化でき、農業経営力を高めることができるのです。

まとめ

過去の記事では、対象としたターゲットを決定し、その方たちが抱える課題を調査・分析した結果をお伝えしてきました。

この記事では、それらの課題に対してAgri-Missionがどのように解決していくのか、私たちが何を目指しているのか書きました。

農家さんの課題やそれに対するソリューションを考えていく上で、新たな想いも湧いてきたので、最後にそれついて書こうと思います。

それは、「自立した農家さんを増やしたい」という想いです。

Agri-Missionが彼らの取引先となって、彼らが一時的に豊かになることも大事ですが、それよりも一人でも多くの農家さんが、農業をビジネスとして捉え、ビジネスマインドやスキルを向上させ、一人でも多くの農家の自立を促したいと思うようになりました。

そうすれば、一時的な収入向上ではなく、彼らの持続的な成長につながるのではないかと考えました、

そのような経緯で、Agri-Missionのビジョンを『農家の収入や生活の質の向上に貢献し、農家の自立を促す』しました。

これまで数回にわたって、ビジネスモデルが出来上がるまでを綴ってきました。次回からは、いよいよ会社設立について書こうと思います。

それでは!

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