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「目の前の費用」削減が出来る外壁リフォームと「将来の費用」削減が出来る外壁リフォーム

目の前のリフォーム費用(コスト)とは

今回の工事で掛かる工事代金のことです。
安いに越したことはありませんが、発注者も施工業者も、安さを追求するあまり、品質などを度外視し過ぎないことが肝要です。

将来のリフォーム費用(コスト)とは

将来に掛かるリフォーム費用です。
メンテナンスのサイクルが短ければ、それだけ将来に掛かるリフォームや修理修繕のコストが増大します。

どんな外壁リフォームが費用削減になるのか?

外壁のリフォームと言えば、

  1. 外壁の塗装

  2. 外壁のやり替え(張り替え)

  3. 外壁の重ね張り

が主なリフォーム方法です。

外壁の現状が塗装で済むような場合には、塗装工事をして外壁の美観や防水性などを向上させるのがオススメですが、塗装工事にしても、コスト削減ポイントはいくつかあります。

  1. 塗料の種類を変える

  2. 塗装回数を減らす

  3. 継ぎ目(シーリングなど)はそのままとする

1・2は塗料の質や工事の質を落とすことでコスト削減をするということ、3は状態が良ければそのままの使用も吝かではありませんが、基本的には塗装時期にはシーリングなどの更新時期に来ていることが多いので、併せて実施るのがオススメです。

外壁のやり替え、重ね張りについては、
外壁の状態が塗装メンテナンスの次の段階に達した際のことになります。

外壁のやり替えについては、既存の外壁を落として、新たに外壁を取り付けます。その際に、外壁の下地や防水シートなどもやり替えられるため、性能が新築当初よりも向上させられる可能性があり、外壁リフォームと言うか、外壁リノベーションとなります。

外壁の重ね張りについては、既存の外壁はそのままとして(多少は補修して)、上から新たな外壁を重ね張りします。
既存外壁の解体や処分費が削減可能です。
尚、近年、建築産業廃棄物の処分費用は上がっています。

つまり、
外壁塗装では品質の調整によるコスト削減、外壁更新では重ね張りが「目の前」のコスト削減につながります。

外壁重ね張りのメリット・デメリット

外壁を重ねることで厚みが増し、断熱性の向上も期待できます。
しかし、建築物の重量が増大することと、将来、既存外壁が起因となる不具合が生じても、新規外壁が重ねられたことによって目視も補修も出来ません。
実際に、過去に外壁からの雨漏りをご相談いただいたお客様宅で現地確認したところ、外観からは異常が見られないのに、室内に雨水の浸入の形跡が見られました。
おそらく、外壁内で何らかの不具合が生じているものと思われるのですが、重ね張りしたことで非破壊では不具合を確認できませんでした。

将来のことを考えると・・・

今から30年・40年・50年先のご自宅のことを考えるのであれば、将来のコスト削減を考えた選択がお得になるのは分かり切ったことだと思いますが、
10年~20年先のことを考えれば良いケースなど「目の前」のコストを重視した方がお得であることもございます。

リフォームをすぐ実施するかはさておき、
今のお住まいを将来も住み続けるのか、建替えるのか、売却するのか、などをご家族などと良く話し合ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。