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後始末を考えていますか?

台風は勢力が大きいほど後始末、後片付けが大変ですよね。
家も大きければ大きいほど、後始末は大変ですよね。

大きいって色々と後が大変になるのではないかと考えてみました。


■大きいことは悪なのか?

1 大は小を兼ねるとは限らない

大きな敷地、大きなお屋敷
不動産の価値だけで考えれば、敷地も家も大きい方が良いですよね!

しかし、価値が高いということは、掛かる税金も高いということですので、所有し続けるには出費が増えます。

また、メンテナンスやリフォームについても、大きい方がより多くのお金が掛かりますので、メリットのみということにはならなそうです。

2 小は大を兼ねるのか?

一方で、小さいということはどうなのか、ということですが、
必要なサイズを満たしていれば、
一般的に見て小さかったとしてもメリットが大きいと考えられます。

例えば、平屋建てのコンパクトな住宅で部屋数が家族の人数分+α を満たしていなかったとしても、そこに住まう方にとって不自由が無かったとすれば、適正サイズと考えれますので、コンパクトにした分の住宅に掛かる固定資産税、光熱費、将来のメンテナンス費用なども抑えることが出来ます。

しかし、それが土地で考えますと、
土地にはその土地の面積とは別に、
用途地域などによる制限が課せられているため、住宅を建てる際に床面積が制限されるなどの要件が加わります。

大きな土地には、大きな住宅も小さな住宅も自由に建てられますが、
小さい土地には、自ずと小さな住宅を建てることになります。

半世紀ほど前は、不動産の乱開発によって細切れにされた土地が多く販売され、そこに完了検査を受けずに面積制限などを違反して建設された住宅が数多くあり、土地が小さい割に面積や部屋数の多い住宅があちこちで見られましたが、現代では法令順守が厳しくなり、完了検査を受けないことは出来ませんので、建て替えの際に依然と同じサイズの住宅が建てられない事例が増えています。

3 土地と住宅以外で大きさが影響するもの

家を建てる時にこだわった中で、
大きさにこだわる部分もあったと思います。

しかし、後々になってこんなに大きくなくてよかった、とか、大きすぎて後のお金が多くかかってしまった、という事が良くあります。

そのいくつかをご紹介します。

①バルコニー
物干しくらいにしか使っていないのに、やたらと大きいバルコニーを造っている場合、防水のメンテナンスはかなり頻繁に実施する必要があるので、メンテナンス費用が掛かり続けます。

②LDK
家族はみんな自分の部屋に籠りがちな家庭なのに、やたらと大きいLDKを造っている場合、食事の時だけ冷暖房しようと思っても、体積が大きすぎてなかなか快適温度にならず、暑くて寒い空間で食事を取らなけれならないか、使っていない時間も冷暖房をつけ続けることになります。
特に、吹き抜けがある場合には光熱費が爆上がりします。

③個室
②のLDKとの対比にもなりますが、広くて色々と揃っている個室があった場合、LDKなどの家族との共有スペースで過ごすよりも、自分だけの快適な空間で過ごしたいと思う方が増えると思います。
そりゃ、出てこなくなりますよね。

④納戸
収納は面積が広いほど使いにくくなる傾向があります。
収納上手な方であれば、広い収納も使いこなせるのかもしれませんが、そうした方はメディアに取り上げられる方の中でもごく一部ではないかと思います。
せっかく広くした収納なのに、物がただ詰め込まれているだけになってしまい、何がどこにしまわれているかが分からず、探し物が見つからない、同じストックを何度も買い足してしまう、掃除や換気が行き届かずにカビやダニの発生させる、などデメリットのオンパレードになってしまった納戸を度々お見掛けします。

4 適正なサイズを考えよう

土地がなぜ面積によって価格が異なるかというと、住宅は建蔽率や容積率に余裕があれば増築することが出来ますが、土地は後から増やせないからです。

だからと言って、際限なく広い土地を求めることは資金的に困難ですので、価格に照らし合わせながら土地の広さと立地を考えるのです。

ちなみに、
田舎に広大な土地を購入することが出来るかもしれませんが、余った土地の維持管理、主に雑草抜きですが、近隣への迷惑になるため、頻繁に行う必要があるのでそんなに甘くはないようです。

一方で、住宅についても、ローコスト住宅であれば大きな住宅を建てることが出来るかもしれませんが、ローコストならではのメンテナンスコスト増は面積が大きくなるほど大きくなりますので、ランニングコストは考慮しておくことが重要だと思います。

土地、家、そして一部屋ずつについても、サイズ感ってとても重要だと思います。
何も考えずに、ただ大きくする、小さくする、のはあまりお勧めではございません。
現在、将来、次の世代、なども考えておきたいですね。

■最後までお読みいただきありがとうございます