土地を探すときには字(あざ)を調べよう
土地を探すときのポイントは色々とありますし、
すでに多くのサイトやSNSなどでご紹介していると思いますが、
家づくりと共に土地をお探しになっている方への一助になればと、
改めて、工務店の建築士目線で土地探しのポイントをご紹介させていただきます。
土地の名称には意味がある
最近では、市町村合併などにより、
昔の地名から変わっている所が増えていますが、
変わっていないのが通常の住所には標記されてこない「字(あざ)」です。
例えば、弊社の住所では、
通常は、
埼玉県富士見市下南畑
となりますが、
役所の書類などでは、
埼玉県富士見市大字下南畑字竹ノ内
となります。
そう言えば、私が子供頃は家の周辺に竹藪が多く、
きっと、もっと昔はこの地域には竹が多かったのではと推測できる地名です。
このように、「字」にはその土地の昔の地形、状況、風景、などによって
名がつけられていることがありますので、
昔の様子を断片的にも知ることが出来ることがあります。
土地の名称で注目すべきは「水」に関する「字」
では、どんな字が付いていると気にした方が良いのか、と言うことになりますが、良く言われるのが水に関する名称がついている場合です。
なぜかと言うと、水にまつわる災害に遭う可能性が高まるからです。
水、川、河、沼、池、浦、沢、など主にさんずいの漢字が使われている土地は過去に水が近い状況であった可能性があります。
「田」も水田を表すこともあるということで、同様に考えても良いかと思います。
あくまでも住所から想像するということですので、
出来れば、地の方に昔の様子などを尋ねたり、
不動産業者に尋ねるなどして、その土地の過去を知るのも良いと思います。
地名は変わる
こうしたことは最近では良く知られるようになり、
地名を変えることも良くあります。
字ではありませんが、
前述した弊社地元の「南畑(なんばた)」も
昔は「難波田(なんばた)」と書いていたそうです。
波と田で難しいと来ると、
何だか住みづらそうな地名ですよね!
しかし、字ではございませんが、
元々の地名が付けられたには由来があると考えられますので、
この地に住まいには、
水のことや地盤のことに留意して家を建てる必要があることが
想像できます。
確かに、この地に古くからある住宅については、
これらの由来に基づいて、対策が講じられているように思います。
過剰に恐れる必要はありません
とは言え、
現在の技術では、その土地が抱える様々な状況に対応できますので、
過剰に恐れることはありません。
しっかりとその土地の状況を理解し、
必要な措置を講じれば良いということです。
相場よりも安いと感じたら、
何か土地の価格を安くする要因があるとお考えになると思いますが、
目で見えることだけが情報の全てではありませんので、
不動産業者に尋ねてみると良いと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。