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家に掛かるお金は材料費と人件費だけ?

家は人生最大のお買い物
家よりも高い買い物ってなかなか無いですが、
家って何にお金が掛かっているかを考えたことはありますか?

家に掛かるお金① 材料費

家は大きな物体ですので、
当然、たくさんの材料を使います。

木材、金属、ガラス、コンクリート、など多種多様、そして大量に使用します。
ですから、材料価格が高騰しますと、
建設費がドカンと上がってしまうのです!

家に掛かるお金② 人件費

家を造るには必ず人の手が必要です。
いくらプレハブメーカーでも、資材の運搬が必要ですし、
現場で全く作業をしないということはありません。

私たちのような工務店では、
現場で職人たちが丁寧な作業で一軒一軒を造っていきますので、
たくさんの職人が携わります。

では、これで家が建つでしょうか?

家に掛かるお金③ その他?

建設会社、工務店の多くでは新築住宅の設計については、
見積りなどに含めていませんが、
実際には、社員が時間をかけてデザイン、製図、プレゼン、などを
しますので、必ず経費が掛かっており、
その経費は、お客様からいただく建設費用から賄われます。

その他、企業を運営する上で掛かる経費も同様です。

更に、会社を宣伝し、多くのお客様と出会うための宣伝広告費も建設費用から賄われます。

建設費には色々と含まれている

通常、建設会社、工務店は売り上げのほぼ100%が新築工事、リフォーム工事、その他住宅の修理修繕などの工事を請け負った代金です。

建設業以外の事業からの収益があれば別ですが、
○○工務店、○○建設、○○ハウス、などの建設業者は概ね同じだと思います。

ですから、たくさんの社員を抱え、莫大な宣伝広告費を費やし、豪華なモデルハウスを造り、立派なカタログを多数そろえる、ための予算もお客様の建設費から賄われます。

いったい、この家の本当の価格とはいくらなんだろう
と考えてしまいませんか?

適正価格を考える

会社を運営するために様々な費用が掛かること、
その費用を捻出するのが売り上げからになること、
は社会人となれば誰でも理解できる単純なことですので、
こうしたことは今更確認するまでもないとは思いますが、
住宅が最も高い買い物と言われるので、色々と掛かってますよ、と言うことを改めて書かせていただきました。

ですから、大手メーカーが高くなってしまうのは当然のことですし、
材料費や人件費を極限まで削ぎ落しているローコストメーカーが安いのは当然です。

簡単に値引きに応じて大丈夫?

しかし、恐ろしいのが、
高い、高い、と言われて、
ドカッと値引きを迫られ、それに応じてしまうことです。

中には考えられないような値引きを要求され、
それに簡単に応じてしまう事例もあります。

何としても契約を取りたい気持ちは重々理解できますが、そんなことをして支障がないのでしょうか?

元々、莫大な利益を見込んだ見積りを出していれば構いませんが、
このご時世でそうしたことを実践している企業は少ないと考えられますので、おそらくは、その後に利益を出すための工夫が実施されるものと思われます。

そこで、会社の経費は簡単には下がりませんので、
残りの材料費と人件費で何とかするしかないと思います。

しかし、材料費も落とすのには限界がありますので、
結果的に、人件費が大きく削られることなっていくことになります。

自分たちの利益だけ確保し、下請けに丸投げするのであれば、
もしかしたら削りようはいくらでもあるのかもしれません。

それでもいい仕事がなされることを願うのみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。