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元気がなければリフォームは出来ぬ

「元気ですか!」

「元気があれば何でもできる」
と言う故アントニオ猪木さんの言葉に
救われた方、力をもらった方、前向きになれた方、
はたくさんいらっしゃると思います。

本当にそうですよね。
元気さえあれば、諦めなければ、きっと何とかなる、
と思える力強いお言葉です。

実は、リフォームや建て替えなどの住まいづくりにも「元気」は
大切なんです。

まず健康でなければ家づくりは難しい

自宅を建てる、リフォームする際に、
体調にご不安がある中で計画を進めることは難しいですよね。

建替えには引越しが必要ですし、
リフォーム工事でもいつもと家の使い勝手が変わりますので、
ご家族の心身の状況はとても重要です。

ですから、家づくりのタイミング、って意外と限られています。

つい最近の事例

自宅の一部で店舗を営んでいらした弊社OB客様が、
高齢となり、お店を閉めることになりました。

そこで、
「これまで店舗として使ってきた部分を寝室へと変えたい」
とのご相談をいただきました。

店舗を営んでいたころは気を張っていらしたようで、
まるで年齢を感じさせないような若々しさに溢れていらっしゃいましたが、
閉店後には徐々にお体の不調やだるさを感じるようになっていったそうです。

元々の寝室があった2階への上がり下がりにも不安を感じ始めた、
と言うことで弊社にご相談いただきました。

床の段差を解消して歩きやすくしたり、
寝室の近くにトイレを設置したり、
クローゼットを設置して置き家具を減らせるようにしたり、
床・壁・天井に高性能断熱材、かつ、
窓にアルミ樹脂複合サッシを設置して外気の熱の影響を受けづらくしたり、
性能から使い勝手、将来的な介護のしやすさまでを考えたリフォームをご提案しました。

工事完了後にお客様とは、
「体調が悪くなってしまう前だからこのリフォームが実施できたのですね」
とお話ししていました。

バリアフリー工事の注意点

では、
Q 元気なうちに色々と家のバリアフリー化をしておいた方が良いのか?

と言う話になると思いますが、

A それはちょっとお待ちください

現在、足腰が悪く、トイレの立ち上がりに手すりが必要な方には手すりの設置は必要かもしれません。

しかし、更に、
廊下に手すりを設置したり、あちこちに手すりを設置することはNGだと
私は考えています。

なぜならば、今現在、必要ではないし、
かつ、将来のお体の変化に対応しているかどうか分からないから、です。

手すりは歩行の補助や段差の補助、立ちすわりの補助などに役立ちますが、
車いすや介助が必要になった際には必要が無いこともあります。
むしろ、通路幅を狭めてしまうなど、撤去の検討が必要になる場合もあります。

ですから、段差解消や通路幅の確保など基本的なバリアフリー化以外については、介護・福祉のプロとご相談して、お体の状況を見ながら設計していくことが望ましいと考えています。


思い立った時がタイミングなのかもしれない

リフォームにはお金が掛かりますので、
現金や住宅ローン(リフォームローン)などの資金の確保が必須ですが、
それと同等くらいに、ご家族のご健康状況も重要です。

「今、リフォーム計画を実施できる」
と言うタイミングはいつでも訪れてくれるわけではないことを
私は何度も目撃してきました。

「あの時にリフォームしておけばよかった」

そんなご相談にだけは乗って差し上げることは出来ませんので
タイミングを良く見極めていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。