「素人考えなんですけど」と言う枕詞
どこの業界においても度々耳にする言葉ではないでしょうか?
この言葉さえ頭に付いていれば、この後に続く言葉は 無敵 になります。
■プロ以外はみんな素人です
1、日本語は難しい
日本人は相手に言葉で伝える際に、前後に様々な言葉くっつきますよね。
その結果、
結局何が言いたいのか分からない
本音が分からない
などと外国の方々が見られるのかもしれませんが、
日本語には、くっつけたくなるような色々な言葉が存在するのでしかたが無いと思います。
2、素人が口を出しづらい風潮がある
「年功序列」が厳しい(厳しかった)日本では、年齢や経歴が上の方に物申す事へのハードルが異常に高いですよね。
また、「専門家」「経験者」を自称する多種多様な存在がさらにハードルを高めているような気がします。
最近では政治の世界で昔ながらのお金の問題が大きな問題となっていますが、昔からの風習などに対して、おかしいと思っていても、
「ちょっとかじった程度では言いづらい」
雰囲気があちこちにまだ残っていると思います。
3、素人目線が新しい発見を生む
「プロの意見は絶対!」
なんてことを言っていたら終わり、だと私は考えています。
むしろ、こんな凝り固まった考えの方は成長を止めてしまったセミプロさんではないでしょうか。
一般の方々でも様々な情報を瞬時に取得できる現代では、
自分以外の意見を受け入れないだけで、成長がだいぶ遅れてしまう気がします。
ですから、言いづらい雰囲気があるとは思いますが、
「素人考えですが」でも「的外れかもしれませんが」でも、何でも言葉をくっつけて構いませんので、どしどし、ご意見を言って欲しいです。
4月に入り、新入社員となった若者たち(死語だったらすいません)にも、
どしどし意見を言っていただき、古い体質、無駄の多い作業、不要な儀式、などをどんどん改善につなげてほしいものです。
ただし、相手や周囲を傷つけるようなことは出来るだけ避けましょう!
4、素人考えは良いですが神様ではない
素人考えを発表することはいくらでも構いませんが、素人でもお客様でもプロでもセミプロでも、みんな神様ではなく人間です。
人としては、誰が偉い訳でもなく、上下もありません。
同じ会社内では一応、上下関係がしっかりしていないと支障があるのかもしれませんが、その中でも風通しが良くなるように上も下も互いを尊重出来る環境が望ましいですね。
5、コミュニケーションが大事
様々なハラスメントへの恐怖や対面の減少、スマホの普及などで、面と向かってのコミュニケーションは年々減っている印象です。
この状況でコミュニケーション能力を高めようとするのは難しいですが、何もしなければ能力は低下する一方です。
全てAIさんに任せられる時代が来たらそれでもいいのかもしれませんが、今はまだ、コミュニケーションがしっかりと取れないとあちこちで支障をきたします。
どうか、コミュニケーションを取ってください、取らせてください。