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崩れたのは「木造」だからではない

元旦に発生した地震による被害状況が連日報道されています。
お見舞いの言葉をいくらお掛けしたところで、何の助けにもならないことは百も承知の上で、改めて、心よりお見舞い申し上げます。


■木造住宅だけが壊れたのではない

1、耐震化しているかどうか

これまでの大地震でもそうでしたが、
地震発生の後の映像の中には、たくさんの木造住宅が倒壊した様子が見られます。

倒壊した街の映像を見ると、
「木造住宅って地震に弱い」
と感じる方は多いと思います。

しかし、
木造住宅=地震に弱い
のではなく、
地震に弱い古い木造住宅がまだまだ多く残っている
と言うのが、本当の所です。

古い住宅の多くが木造住宅であることは周知の事実でありますが、
新しい住宅の多くが木造住宅であることも、また事実です。

まだ、建替えの時期ではないとお考えの方も、改めて、耐震補強をご検討いただきたいと思います。

2、屋根の重量

耐震補強の方法は大きく分けて2種類です。

  1. 耐力壁をバランス良く配置する

  2. 屋根を軽くする

もしくは、両方を実施するです。
他にも、基礎を鉄筋コンクリートにしたり、柱や梁を追加するなども効果はありますが、上記2点が耐震補強の基本です。

今回の能登地震でも見られる通り、立派な瓦屋根の住宅は非常に屋根の重量が大きく、自身の重さによって下階を潰してしまうことがあります。

屋根の葺き替えの際には、軽量化の検討や耐震補強の検討も併せてしていただけると良いと思います。

3、耐震補強の前に

耐震補強工事や建替え工事を行うには、時間やお金が掛かります。
それも、小さい費用、短い時間ではありません。

ですから、準備期間が必要だと思います。
その準備中に何かがあっては困りますので、まずは、すぐに出来る事を習慣づけることから始めましょう!

■最後までお読みいただきありがとうございます