経験だけが学びではない
今年は元旦から大変な災害がありました。
全国各地で大きな地震が発生してきた日本ですが、
まだまだ、被害を完全に抑えることが出来ていないどころか、
以前の災害の時と変わらない程の被害が出ている気さえします。
対岸の火事と言う言葉、いつまで経っても変わらないのかもしれません。
■すぐに出来る事さえ備えていない
1、家具の固定
地震の場合、大きな揺れにより、家屋が倒壊するだけが被害ではありません。
例え、自宅の構造に何の被害が無くとも、火災、津波などが発生し、
すぐにでも避難しなければならない事態になることがあります。
その際に、避難の妨げになるのが、
家具の転倒、ガラスの飛散、などにより、避難が遅れてしまうことです。
置き家具の固定、ガラスの飛散防止などはしていますか?
これはプロに頼まなくても、ご自分や周囲の方々でも出来る事です。
2、災害グッズの準備
ホームセンターなどで販売されている災害グッズなどを購入するのも良いですが、何が必要になるのかを想像してみましょう!
先程、実際に過去の大地震を経験した方のお話しとして、
トイレが使えずにとても困った、
トイレを我慢して体調を崩した、
というお話しがありました。
携帯トイレの準備
浴槽にお湯を溜めておく
などは、意識すれば今日にも出来る事です。
3、就寝場所
北陸地方で多く見られる立派な瓦屋根の木造住宅は、とにかく屋根が重いのが特徴です。
ですから、地震の揺れで建物の一階部分が潰されているケースが見られます。
今回の地震は就寝時間ではありませんでしたが、
夜間・早朝に地震が発生した場合に、下階ではなく上階に寝ているだけで助かる可能性があります。
寝る場所を二階にするだけのことです。
4、命を守るのは自分の行動次第
自分の日々の行動が、自分や家族の命を守る可能性を左右すると私は考えています。
建設地の特性を理解したり、建物の耐震性にこだわったり、するのはもちろん大切なことですが、それよりもまず今できる事をしておくのが重要です。
現在、弊社では耐震補強工事を施工しております。
過去にも木造住宅の耐震性を向上させるリフォーム工事や耐震性の高い新築住宅を建ててきましたが、それらは全てお客様のご依頼によるものであり、私たちの意志だけで行ったことではありません。
この工事をすれば完璧と言うことはありませんが、命を守る可能性は確実に上がっています。
これからの私たちの行動が将来を左右します。
さて、今回の地震によって、実際に被災していない方々は何を学んだでしょうか。
埼玉県在住で実際には地震被害を全く受けていない私が生意気なことを書いておりますが、地震の被害が少しでも軽減してくれることを心より祈っています。