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わざわざ段差を造る

戸建て住宅の三大段差と言えば、

  1. 玄関

  2. 階段

  3. 浴槽

です。
浴室の床はフラットになっても、浴槽にはまたぎがありますので、段差とさせていただきました。

なるべく床の段差は無くしたいが、
床上浸水しないためにもある程度の床の高さは必要ですので、
完全にはゼロに出来ません。

しかし、中にはわざわざ段差を造る設計をしている住宅もあります。


2階建て、3階建ては標準的

わざわざと言う意味では、
階段を使って2階、3階と上がる住宅がありますが、
敷地の事情などによって、やむを得ないというよりも、
むしろ、2・3階建て住宅の方が標準的です。

平屋建てはぜいたくな造りと言われている通り、
同じ床面積の住宅であれば、
2階建てよりも平屋建ての方が建設費は割高になります。

敷地に余裕があり、建設費にも少し余裕があれば、
平屋建てがお勧めです!

スキップフロアは若いうちは良いと思う

1.5階、2.5階などと表現されるスキップフロアと呼ばれる、
階段数段分上がったフロアを設計している住宅があります。

視線が通るので、床面積以上の広がりを感じるとのことで、
狭小住宅などで良く用いられる設計手法ですが、
家のあちこちに段差があるようなものですので、将来的には不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ご採用の際には、ご自分の今の健康状況だけではなく、
将来のことや、ご家族のことなども考慮しておくと良いと思います。

デザイン性の高いLDKに段差ありがち

キッチンを一段下げたり、
リビングを一段下げたり、
デザイン性の高い住宅のLDKには床に段差がありがちです。(勝手な印象)

高齢者だけではなく、子どもたちにとっても、
段差は事故が発生しやすい箇所だと思いますが、
段差の造り方によっても危険性の有無、大小が変わってきますので、
あえて、段差を造る場合には安全性への配慮は必要だと思います。

オシャレな階段に潜む危険とは

階段や吹き抜けは、一般的な住宅でも3m弱くらいの高低差があります。
これも先程のLDKの床段差と同じように、
デザイン性や開放感を追求した設えがあります。

ストリップ階段、螺旋階段などです。
蹴込み部分が無いので、見通しは良いのが特徴です。

オシャレですが、物が落下しやすかったり、人によって上り下りの際に不安を感じたり、一般的な階段とは異なる造りであることを理解してご使用ください。

段差があることで空間に変化が生まれ、距離感も変わります。
段差=悪 ではありませんので、安全面との兼ね合いを十分に理解した上でご採用ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。