「仲良くなるほど本音が言えない」 その仕組みと解決策。 〜あそび屋だいの小話〜
「仲良くなるほど、本音が言えなくなるんです。
まだ嫌われるのを恐れているのかな…?」
僕のクライアントさんだったカナさん(仮名)が久しぶりに連絡をくれました。
セッションが終わっても、時々こうして連絡をくれるのが嬉しい。
こんにちは、ライフコーチの遊び屋だいです。
さて、今日はそんなカナさんの悩みと解決方法について話していきたいと思います。
「本音が言えない人間関係」とその踏み出し方について。
仲良くなるほど本音が言えない…
「仲良くなると、なぜ話せなくなるんですか?」
そうカナさんに聞いてみると、
仲いいが故に傷つけたくない傷つきたくない…からと話してくれました。
仲良くなると、踏み込んで本音を言ったりしてしまいそうで怖い。
本音を言ったが故に嫌われた経験や否定された経験、相手を傷つけてしまった経験を思い出してしまいどうにも踏み込めない。
僕はセッションを通してカナさんの過去もそれなりに知っています。
そして僕自身も、実は人に気持ちを打ち明けられなかった一人でした。
だからこそ、カナさんのもどかしさも自分への苛立ちも、本音を言い合える仲への憧れもすごく分かる気がしました。
嫌われるのが怖いのは?
まずはじめにですが、
実は「嫌われると思う」というのは「主観」です。
そこをまずは認識してみましょう。
とカナさんに話してみました。
過去の経験から、自分を守るようにプログラムされ、反射的に身構えてしまう動きが「嫌われてしまうかも」と思う原理になります。
過去の自分が辛さや苦しさにまみれた環境で生き抜くために、心は自然と防衛してくれようと回避してくれようと働いてくれているわけです。
要するに、悪かったのは過去であって「今」ではありません。
カナさんは僕に対してはとても心を開ける、素のままでいられると話してくれますが、
正直カナさんから傷つけてくるような喋りは聞いたことがありませんでした。
その上、過去の話を聞いている限り、単純に周りが悪い。他の言い方をすると、周りの環境とカナさんとの相性が悪すぎたようでした。
幼い頃は周りの人間関係は選べません。
家族然り、学校然り、気がついたら箱の中に無造作に入れられるわけですから、相性も合わないほうが自然です。
でも、大人の今なら違います。
自分の居場所は選べます。
周りの環境や人が合わなければ自分で判断していいんです。
だから、今はもう身構えなくてもいいのかもしれない。過去の自分が守ってくれようとしていることに気がついて、もう怖がらなくてもいいんだよと言ってあげてほしい。
そうカナさんに伝えました。
本音を言えるようになるためには?
カナさんは僕に対してはありのまま色んな気持ちを話してくれます。
それについて、他の人との違いはなんですか?と聞いてみました。
セッションの中で今までにないほど沢山自分の言葉を話して、それでもなお受け入れてもらえるんだ…という体験をしたからだと話してくれました。
それが他の人との違いかな…?と。
なるほど。
つまり、仲良くなった人にも受け入れてもらえた、もしくは受け入れてくれそうだなと感じることができれば話せるようになるかもしれない…ということですね。
そうかも…カナさんが頷いてくれました。
うんうん。
そこで僕はカナさんに、僕なりの解決方法を話してみました。。
カナさんにはきっと「人に受け入れてもらえた」という経験が足りません。これまで人間関係を怖がってきたのでなおさらそれは強固なものになっています。
そのため、まずは「成功体験」を増やす必要がありました。
そこで僕がこれまで試してきた中で最も効果的だった方法を提案してみました。
それは、
「好きなことについて語ること」です。
人に相談や本音を言えないという人のほとんどは、いきなり相談しようとしたり、本音を打ち明けないといけないと思って、心が折れてしまいます。実際、僕もそうでした。
ですが、「好きなもの」について普段から少しずつ話していくことならできそうな気がしませんか。
特に重大なことではないし、相手にとっても不快にはなりにくい。そして、推しの話はいくらでもできます。口下手な人でも話せるきっかけになるはずです。
そうやって好きなことの話をしていく中で少しずつ、
あ、これも受け入れてくれた…この話もしていいんだ…と「成功体験」を積み重ねていくわけです。
さらに続きがあります。
「好きなこと」を話して、相手の反応を見るのです。ジャブ的なやつですね。
話してみてすぐに「引くような反応」や「興味なさげ」な人には、そこで相性が合わない可能性があると判断できます。
相手に関心がない、もしくは受け入れる気がない、ということなので、それ以上深入りはしなくてもいいのかなと。
逆に、その話に対して何かしらの「理解しようとする」もしくは「食いつく」ような会話をしてくれる相手なら、話す価値ありです。
そういう方なら、本音を話しても相手の気持ちを汲み取ってくれる可能性が高いですし、互いに相談し合える仲になれるかもしれません。
人は選んでいいんです。
そっかあ…!
カナさんがうんうんとうなずく。
「だいくんがカエルの話とかするやつね!笑」
そうそう!それです笑
僕も思わず笑う。
「私、Twitterやnoteであんまり反応なかった時に、
あー、もっとちゃんと受け入れてもらえるように必死にならなきゃ…って思っていたけど、
逆なんだね。反応してくれる人たちに重きを置いて大切にするべきなんだね。」
そうそう!まさにそれです!
僕もうなずく。
カナさん自分で解釈するの上手だよな…
こうやって「自分に合う人」とだけ付き合って、受け入れてもらえる経験を積み重ねていくことができれば、
ゆくゆくは本音を言ってもいいかな?相談してみようかな?と思える瞬間が来るはずです。
そっかあ…!
カナさんが笑う。
ありがとう!スッキリしました!!
そう言ってカナさんはまたニコニコと笑顔で戻っていきました。
この話もカナさんなりにnoteに書くらしいです笑 楽しみだ
カナさんにも友人と笑いながら本音を話せる日が来ますように。
あなたへ
今回は「本音が言えない仕組みと解決方法」について書いてみました。
以前、僕も自分の素を出すことが怖くて、本当の自分を見られてガッカリされることが怖くて、いつも笑顔で明るく振る舞っていた時期がありました。
「幼い頃から受け入れてもらえる環境」があったかどうかは、ぶっちゃけ運です。こればっかりはどうしようもありません。
でもだからこそ、たとえ本音や悩みを打ち明けられなかったとしても、人付き合いが怖く感じているとしても、あなたのせいではないのです。
カナさんも僕も、それまでよりずっと人に自分のことを話せるようになりました。大切な人に大切な話をすることもできるようになってきました。
でもそれは、「自分はもうこれまでとは違う選択ができる」と信じられたからこそなのだと思います。
環境も生活もあなたも変わっています。
少しずつでいいので、話せる場所で話せる人にあなたの好きなことから伝えてみてください。
そうすると、受け入れてくれる人、好きだと言ってくれる人、面白いと言ってくれる人が必ず現れます。
そして、一人見つけるとその周りにはもっと沢山の人がいます。
誰彼構わず仲良くなろうとしなくてもいいし、話さなくてもいいけれど、
好きだな…と思える人には、ぜひその言葉を伝えてみてください。
あなたが笑って話せる心地良い世界が見つかりますように。
それでは今回はここまで。
だいでした。
またね!
あそび屋だい
ー一一一一一一追伸一一一一一一一一一一
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