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讒文芝居

●最近の此のバンド弩豪い(バンドでは無いものも含むけれど便宜的に)

①WAR(ウォー)
②Dumpstaphunk(ダンプスタファンク)

彼はいつまでたっても、ドアというドアを試せば、
必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ。
(ロバート・A・ハインライン「夏への扉」)

振り向くと坂の上で京極堂も笑っている。
何だ。あいつだって同じじゃないか。
(京極夏彦「姑獲鳥の夏」)


余計は御世話なのは重重承知だが、貴方の人生は、幸福だろう乎?


斯く謂う筆者も勿論全然幸福では、無い。
だが「幸福で幸福で仕様が無いや」と謂う他人にも出遭った事は皆無。
でも、其れで好いの乎も知らん。
友人アイ(仮名)の友人が自殺して仕舞った時にアイは
「乃公だって、良い事なんか無いけれど生きてるんだよ!?
何で死ぬんだ!」
と一通り憤り嘆いて居たが、其の数年後にアイ本人も
矢張り自殺して仕舞った。
読書家だった彼氏は、理屈で考え抜いて仕舞ったからだと想う。
其りゃ、誰の人生も不公平で辛く哀しいのが普通であり、
「100%死ぬ」のが絶対のゴールなのだから
徐々に辛気臭く為らん方が抑抑、怪訝しい。
だから絶対で恒常的な幸福は此の世には無い、
だからと謂って絶望でも無い。

音楽でエエジャナイカ

だから、音楽が在る。
音楽は、イイ感じに自分達を好い意味で「莫迦」にして呉れるのだ。
真面目な説教系の歌も悪くは無いが、理屈云々が実は介在し無い方が好い。
理屈を突き詰めないといけない場面は人生で、殊に飯を喰わねば為らん
対価で発生する。即ち、真剣とかシリアスな場面。鬼の様な場面。
其れが絶望と乎ストレスの元凶で在ろう。
では、休憩休暇中位は、理屈無しで好いんじゃあ無かろう乎。
「仕様がないじゃないか」と和田アキ子さんや、えなりかずきさんの
持ち歌の歌詞や代名詞的台詞の心情に為れるならば、世の中万事事も無い。

だから音楽が、ファンクが在る。重過ぎる難題を軽妙洒脱且つ軽薄に
でも茶化す訳では無く、パンクで謂えば「The Adicts(アディクツ)」の「you'll never walk alone(ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン)」や
「The Misfits(ミスフィッツ)」の「Last Caress(ラスト・ケアレス)」
の様な。赦してあげる音楽と遣り過ごす音楽が。

■WAR「Why Can't We Be Friends」

■Dumpstaphunk「United Nations Stomp (feat. Marcus King)」


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