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前に公園の講演を聞いた時のブログです😀

かなり前になりますが『子どもが豊かに育つ場とは』という講演をお聴きしました。

前に板橋区の公園制度について話し合ったとnoteに書きましたが、10月2日にまなぽーと大原で開催される「いたばしボランティア・市民活動フォーラム」で公園制度についてシンポジウムがあります。

それの参考にもなると思いますので、その時に書いたブログをまとめ直して、このnoteにも掲載したいと思います。

東京大学名誉教授・白梅学園大学学長の汐見稔幸(しおみ としゆき)先生を講師に迎えた講演になります。

まず、スウェーデンの国営局が39年前に放送したドキュメント番組の話が最初にありました。
 
日本を先入観なしに訪れて、感じたままに撮影して、日本を紹介するという趣旨の番組だったそうです。
 
その番組のテーマ(タイトル)は何か? という質問から始まりました。

その番組のタイトルは・・


 
『子ども時代のない子どもたち』だったそうです!
 
なんでそのような内容になったか?
 

それは日本を訪れたスウェーデンのスタッフたちは、街中でまったく子どもたちが遊んでいないことを不思議に思ったのが理由だそうです。他の国々では当たり前のように子どもが街中で遊んでいるのに、なぜ日本ではほとんどそういう子ども見ないのだろうか??
 
下の写真は戦後の東京の様子であります。(このような写真が何枚か紹介されました)

戦後の日本は街中で子どもが遊んでいたのです。
 
しかし、車が普及し始め・・
 
危ない! を理由に路上から子どもたちが追い出されたのです。
 
この時に流行った交通標語が・・
 
『飛び出すな 車は急に 止まれない』です。

路上は公共の場でありますが・・この公の中で車が最優先になっていたわけです。
 
そして・・
 
公園で遊ぶように促されるが・・
 
その公園もドンドン禁止事項が増え、何もできない状況になってしまったのです。

結果的に・・ゲームなど、与えられたものをやることが子どもの遊びになってしまった。
 
昔の子どもは何もないところで、いろんな物を利用して自主的に遊び道具にしていた。
 
そういうことを子ども時代に行っていたので、人生を主体的に生きる能力が磨かれていった。
 
しかし、最近の子どもは、与えられた物を教えられた通りに遊ぶことしか知らないので、人生を主体的に生きる能力が低下してしまった。
 
全力で遊ばないから自分の中で何が大事が見いだせない・・
 
本当は車が普及する時に流行らせるべき交通標語は・・

『飛び出すな 子どもは急に 止まれない』
 
言うなれば公共の公の部分の最優先を子どもに置くべきだったのです。
 
これが・・汐見先生のおっしゃる現代の問題点です。
 
ロンドンでの成功例が紹介されました。
 
ロンドンプレイという歩行者天国の凄い版が行われているそうです。

テントを張って寝たり、勝手に演奏会などを開いていいそうです。
綱引き大会なども行われいるそうです。
 
それによって、地域の交流なども進み、いろんな意味で活性化されているそうです。
 
この成功例を元にイギリス全土にこの催しが広がっているとのことです。

前に行った子どもの居場所作りでも感じましたが・・

子どもというのは身体を動かしてはしゃぐのが好きなんだと思います。

車優先の社会ではなかなか成立しないでしょうが、ロンドンプレイのようなことが出来たら、地域交流や他世代交代も地域で進んでいくように思います。

この講演は大変参考になる講演でありました。

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