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山上容疑者のツイートを見て、ある人の発言を思い出す。

安倍元首相を殺害した山上徹也容疑者ですが、犯行動機とこれまでの壮絶な人生が報道されてから同情の声が大半を占めるようになったと思われます。

この山上容疑者のTwitterアカウントが凍結されたらしく、いくつかのサイトで記事になっていました。

その中で山上容疑者のツイートがいくつか紹介されていましたが、私は一つのツイートが目に止まりました。

もう何をどうやっても向こう2~30年は明るい話が出て来そうにない(4月12日)

私はこれを読んで、ある人の発言を思い出しました。

その発言というのが・・

死ぬ理由に勝る、生きる理由がないんです。

これは誰の発言かご存知ですか?



これは秋葉原通り魔殺人事件の犯人・加藤智大の弟さんが自殺する一週間前に答えたインタビューでした発言です。

加藤兄弟も山上兄弟と同じく虐待を受けて育った経緯があります。教育ママであった母親から精神的・肉体的、時にはネグレクトにあたる虐待を受けて育ちました。

実は加藤兄弟と山上兄弟って共通点が多いのです。

○毒親育ち
○2人兄弟
○中・高時代の成績は優秀だった。
○社会に適応出来ず苦しむ
○片方が自殺している。
○そして、もう片方が凶行に及んだ。

加藤兄弟は兄が凶行に及んだ後で弟が自殺し・・
山上兄弟は兄が自殺した後で弟が凶行に及びました。

加藤智大と山上容疑者が行ったことは許されることではありません。

しかし、虐待サバイバーだった彼らにはやはり同情心が芽生えてしまいます。

児童虐待というものは、被害者の心に大きな傷を残してしまいます。自己嫌悪に陥り、傷口からどんどん負の感情が湧き出てきます。最終的には心が負の感情に支配されて、ダムが決壊するように心をぶち壊してしまいます。そうなるともう自分が抑えられなくなってしまうのです。

それまでに傷を癒すことが出来なければ、加藤智大や山上容疑者のようになってしまう可能性は虐待サバイバーなら誰にでもあるのではないでしょうか?

そしてそうなっても、原因を作った親が罪に問われることはありません。

ごく普通の家庭に育っていたら、この2人が凶行に及ぶことはなかったでしょう?2人とも優秀であっただけに残念です。

2組の兄弟の親が虐待をしてしまったことが、結果的に無関係な人を不幸にしてしまったのです。だから、児童虐待は無くさなければなりません。もしそれが出来ないならしっかりとしたケアの出来る社会にしなければならないのです。

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