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【憲法改正】憲法改正調査ブートキャンプを少し見て、やはり極めて困難ではないかと思ってしまいました。

こんにちは。日本維新の会・板橋区議会議員の大森大です。

昨日は「憲法改正調査ブートキャンプ」と題した音喜多政調会長の主催による日本維新の会の勉強会が開催されました。

ブートキャンプというだっけあって時間は6時間半に及びます🤣

私は地元で住民の方のご相談をお受けしていましたので、ネット配信を部分的に見ただけでした。

それでも内容が濃かったので興味深く見ることができました。

しかし、私は講師の方々のお話を聞いていて、やはり憲法改正というのは極めて困難なのではないかと思ってしまいました😰

日本国憲法第96条では憲法改正の手続きについて、「国会で衆参各議院の総議員の3分の2以上の賛成を経た後、国民投票によって過半数の賛成を必要とする」と定められています。

改憲派が衆参両院で3分の2の議席を獲得すること自体が難しいですが(安倍政権では達成していました)、しかしそれ以上に国民投票で過半数を取ることの方が難しいと思うのです。

大阪都構想の時に『大阪都構想の住民投票の結果と憲法改正の国民投票の結果はおそらく同じになる』と言っていた人がいました。

どういうことかと言いますと・・

人間には【現状維持バイアス】というものがあります。人間は未知のものや変化を受け入れられず、今のままでありたいと望む心理作用が働いてしまうのです。

人間は理解できないものは基本的に反対するのです。

大阪都構想の時に住民投票の前に板橋区で浅田均議員(当時政調会長)の講演をお聞きしました。

その時に浅田議員は物凄い膨大な量の資料を使って、いかに都構想が実現すると大阪が良くなるかを語られていました。

私は興味深くお聞きしましたが・・

しかしある意味、大阪都構想に賛成派の人々が住民から理解を得るには、それだけの説明を必要とするということです。

しかし反対派は・・

大阪都構想が実現したらコストが増加する。
今より住民サービスは悪くなる。

と、根拠があってもなくても不安を煽りまくればいいのです。

そうすると賛成派の説明がよくわからないという人は投票に行かないか反対に投票する。

反対派の方が非常に戦いやすいのです。

これは憲法改正の国民投票の時にこそ言えるのではないかと思います。

このブートキャンプでも・・

文言はあえてこれを使うべきか?とか、憲法で制限する範囲を広げるべきかどうかなど、私が聞いた部分だけでも話は多岐にわたりました。

憲法の講義は多くの大学に存在し、憲法学者と言われる人は日本国内大勢います。そして憲法学者の中でも様々な意見がある。

憲法というのはとてつもなく奥が深く、難しさで言ったら大阪都構想の比ではありません。

賛成派が国民の過半数に理解してもらうというのは極めて困難です。

それでいて反対派の人々は・・

憲法改正したら日本は戦争する‼️
あなたちが戦場に行かなくてもあなたちの子どもや孫が戦場に行くかもしれないのですよ‼️

と、とてつもないパワーワードで不安を煽ればいいのです。

これは結果は見えているように思います。

しかもです。

衆参両院で3分の2を確保していながら、憲法改正の国民投票で否決されたら、時の政権は間違いなく責任をとって辞職しなければならないでしょう。

超ハイリスクです。

もし時の総理に憲法改正以外で実現したいことがあるのなら、間違いなく憲法改正は後回しにしてそちらを優先します。

これらのことを考えても、私は憲法改正は極めて困難・・いや不可能に近いのではないかと思います。

憲法改正調査ブートキャンプを少しだけ見て、私が最初に思ったのはそれでありました。