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春馬くんに会いたくて。tourist❸人生の辛い時に寄り添ってもらったら。 ベトナム•ホーチミン

真(まこと)の旅は、ベトナム•ホーチミンへ。
彼も言っていたけれど
ベトナムの大きなストリートは、2人乗りのバイクで溢れていて日本とは全く違った光景です。

ツーリストを観る前にネットで上がっていた
高さのある緑溢れる木々のなかを
白シャツに細身のジーンズに黒いスニーカーで
歩いていた春馬くんの姿を見て、こんなにスタイル良くて白シャツが似合う人はいないと思っていましたが、まさにツーリスト3話目は
そんなホーチミン市街の緑溢れる
雑多な街並みのなかで展開していました。

ホーチミンでクラブに来ていた真は、
軽いポップな曲に合わせてひとりで踊りながら
酔っているかおる(尾野真千子さん)に寂しい
影を感じてほっておくことが出来ません。
大きな音のせいで人の声が聴こえないクラブで
今かけた曲をもう一回かけて欲しいと
DJに頼んでいる彼女の望みを通訳したことから
出会ったふたり。真の話す英語がかっこいい。

海外で仕事をすることがずっと夢だった
春馬くんにとっても違った土地、文化、空気、
食べ物、言葉、それを感じながら
日本とは違った環境で仕事をすることは
刺激的だったでしょう。

かおるは、夫から離婚を切り出され、
まだ幼い男の子を抱えながらのこれからの生活に不安を感じて、このホーチミンには夫が不倫相手と旅行に出かけたことを知って
自分の傷口を大きくすることを自覚しながら、
この地が別れる夫と結婚を決めた場所だったので追わずにはいられなかったのでしょうか。

かおるが寂しそうな理由が気になる
真は、かおるからご馳走してもらったベトナムのホットドック?(おそらく苦手なパクチー入り?)をベンチに越しかけて外の公園で食べています。

かおるがあっけらかんとした様子でホーチミンに来た理由は、不倫相手と旅行をしている夫を追ってきて私は離婚したいと言われているの。という言葉に真は驚きます。

それまで自分のことをあまり語らない真は
ミステリアスな人だったのですが
かおるの様子に自分も過去を話します。
親の離婚に振り回されて名前や住むところが変わったり、ひとりで育ててくれた母親には、
何の相談もされずに、ただ期待されていたから
良い息子で応えていたけれど
社畜だったのにリストラされて、
親の期待を無視して自由に生きている
姉の生き方に非難や羨ましさがあったけれど
もっと彼女を知りたくなって探していると。

これで私たちもやっと真の背景を知ることが出来たのです。
真の背景は、どこか春馬くんにも似ていて
私も子供の頃に親が離婚しているので
思わず真の中に春馬くんを重ねてしまいました。
春馬くんにも兄弟がいたらこの真のお姉さんのAkiraさんに想いを馳せるように
春馬くんの想いも分散することが出来たのかな。

そんなわけでホーチミンでかおるは
不倫旅行中の彼女と夫に思い出の地で遭遇し、
まさに修羅場が展開していくのですが
ただ偶然知り合っただけの真が、かおるの気持ちやことの成り行きをずっと気にかけて傍観者という立場で寄り添っている姿が、すごいとしか言いようがないのです。

尾野真千子さんとのふたりでの会話が
食事や飲み物(春馬くんの飲んでいるタピオカミルクティーになりたかった)を前にして
過去を話しているのですが、そのすべてがものすごく自然でした。

役づくりは作りこまなくて
相手があって展開していくことなので
その相手のキャラクターとの違いで
同じ真であっても自然と微妙に
態度や言葉遣いが変わっていったと
春馬くんも話していましたが、まさにそれを感じるふたりの時間でした。
春馬くんの受けの絶妙さと真千子さんの演技の
ナチュラルさでしょうか。

尾野真千子さんも日本とは違った環境で
刺激的だったし、空気感や春馬くんと食べた地元の食事が美味しくて
離婚を考えている、新しい暮らしに不安のある人や、ただ旅に出たい人に旅に出たらこんな
イケメンと出会えるかも?などの
今の生活と違うきっかけをドラマを通じて
届けられたらいいなと言ってましたね。

真とかおるの関係も翌日に旅立つ、かおるのホテルまで「お見送りに来ました」という真の言葉で
ふたりの別れが描かれます。

もしかおるの辛い別離の時に真が寄り添っていなかったら。
タフな彼女は立ち直ることが出来たとは思うのですが、人生の辛い瞬間にただ寄り添って
抱きしめてくれるひとがいたら。
やはりかおるは素敵な出会いをしたのだと思うのです。

かおるは食べ物の好みが合う
ホーチミンで息子と暮らすことに決めて
真はAkiraさんを探し出し、その関係を
上書きしたくてもう少し旅を続けると言います。

真は旅先で出会った人たちは
みんな迷って彷徨って、でも懸命に生きていて
人生って答えのない旅なんだと言います。
ドラマ•ツーリストは、きっと続編がありましたよね。
そこではきっと真はAkiraさんと再会して
真の人生も今まで出会ってきた彼女たちのように新しい展開をしていったと思うのです。

白シャツに細身のジーンズでキャップをかぶって大きなリュックを背負って自由に旅をしている
春馬くんを想い描いています。

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