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最新の仮面ライダー映画を観てきて、思ったこと

昨日の宣言通り、公開初日に観てきました。
毎年恒例、冬のライダー映画です。

メインビジュアルがアニメ調で、いつもと毛色が違いますね

初見感想、Filmarksより

恒例の冬映画。

毎年何かしら「ウリ」を入れてくる元・ジェネレーションズ枠だが、今年はストレートにギーツとガッチャードの合作、だけで勝負してきた。

現行のガッチャードは主人公の相棒がバッタだったりそのカードを使う時にタイフーンのSEがしたり、とさりげない原点リスペクトが見られるが、仮面ライダーがずっと伝えてきた、
「力は、使う人間によって善にも悪にもなる」
というテーマをよく汲み取った映画だと思う。

一ノ瀬宝太郎は、ゼロワンの或人を思い出させるケミーとの共存を夢見る理想主義者。
クロスウィザードが現れた時、一人だけ警戒心を持たなかった所に彼の主人公性がある。ホッパー1も声は可愛いが見た目はバッタ。他のケミーも無機物がモチーフだったりと生物的な「愛くるしさ」とは程遠かったりするのに、出会えた事を喜ぶ宝太郎の無邪気さにあてられてなんか可愛いように見えてきてしまうのがガッチャードの妙である。

今回、物語もストレートでただ、英寿に恨みを持つ男の復讐劇。込み入ったドラマは無かった。それであるがゆえに、ギーツ組、ガッチャード組が手を取り合って共闘する見やすいストーリーでもあった。ヒーロー物はこれでいい。言ってしまえば、骨格がプリキュア映画と同じなのだが、プリキュア映画は毎回好評であるのだから。

プリキュア映画に似ているといえば、敵キャラのドラマだが今作はクロスウィザードという魔法使いケミーがそのポジションであり、宝太郎のキャラと相性も良く清々しい結末だったと思う。発端が英寿なのはギーツのスケール感も表していて、コラボ感が良かった。
しかしギーツケミーの正体は…ちょっと唐突で「???」となってしまったが(笑)。

サプライズの変身もありながらややパンチは弱めだったものの、映画らしい爆破多めの画作りは嬉しくもあり、全体的に手堅くまとめられた、今冬のガッチャンコ映画でありました。

序盤のスケバン刑事ネタは吹いた。
下手すると親世代すら知らないくらいだと思うけども(笑)。

今日は、あの映画の記念日でもあり

とりあえず、観た直後に綴った感想が上記のものになります。
特別目を引くような要素はなかったものの、ギーツとガッチャードが共に戦う、王道のヒーロー映画だったかと思います。
そして今日12月22日は、「サプライズ」が話題になったある映画の公開からちょうど5年でもありました。

そう、野上良太郎…佐藤健君が10年ぶりに出演した、仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERです。純粋にビルド&ジオウ映画としても良い物語であり私も予約してBlu-rayを買いましたから好きな映画ではあるのですが、ここをピークに年々、「冬映画」が弱くなっているのが仮面ライダーの由々しき問題になっていると思います。昨年は龍騎の参戦がトピックでしたが、それほど話題になりませんでしたね。真司と蓮のラストの会話など、まさに20年目の龍騎と言わしめるやり取りでとても胸に残ったのですが。あえて言っておきますが、私は龍騎も好きです。

次第に「MOVIE大戦」へ回帰している…?

2016年の平成ジェネレーションズから、「レジェンド出演」を目玉にしてきた冬のライダー映画が息切れを起こしている感がある中で、今年は純粋に2作の合作にして、かなりスッキリ観やすい作品になったという印象ですね。本来、2作でも垣根を越えて共演、共闘となれば充分映画的で見応えはあるはずですから、これで良いと思います。

平ジェネFOREVERを彷彿とさせる、ダブル変身シーン
この二人が爆発の中を逃げるシーンは、特撮映画の良さが溢れていた気がします
ギーツケミー。狐だと思っていたら実は…

TVの方も、低迷期だったところにギーツ、ガッチャードと「定番の平成ライダーテイスト」を戻してきて持ち直しに奔走している印象を持っていますが、映画もまた、「かつての」味に戻しているのかもしれませんね。そもそも「サプライズ」は何度もやるものではない…と、思います。

リアルタイム視聴もドライブから続けているのでガッチャードで10年目に突入した私です。色々不満もあれど、基本的には仮面ライダー好きですから、今後も盛り上がっていって欲しいものです。現状は厳しいかもしれませんが、今回直球で手堅い「冬映画」に終わらせはしない、という意思も感じました。

これからのガッチャードの展開も、楽しみになりましたね。
期待しつつ、追っていこうと思います。

ちなみに複数種ある入場者特典は…あまり好きではありません(苦笑)

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