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オトナプリキュア6話感想…葛藤の先に、情熱の赤い炎再び

急に寒くなって困ってしまう昨日、今日ですが、オトナプリキュアでは炎の戦士が復活という熱い回が放送されました。

今回は夏木りん・キュアルージュがメインの回で、仕事が不調の中で敵・シャドウに遭遇してしまい社会人、プリキュアとしての使命の狭間で揺れ動く、という話でした。
シャドウの存在を認識しながらも仕事を優先してしまい、結果として集中出来ずプレゼンは失敗してしまい落ち込むりん。晴れない気持ちをかれんに打ち明けると、彼女は「昔はこうして話してくれなかった、大人も悪くないじゃない」と優しく受け止めてくれた。そこに現れたシャドウ、かれんがアクアに変身するも苦戦を強いられる中、りんは「かれんさんが頼れるのはあたししかいない!」と奮起、その時眼前に赤い蝶が現れキュアルージュへの変身能力が戻り、二人で力を合わせ、獣型のシャドウを撃退したのでした。

りんが丁寧語で話していて、そういえば先輩後輩だったな、と

彼女たちの生き方が眩しい、そんな前半6話

このオトナプリキュアは全12話だそうで、ここでちょうど折り返しになりますね。
まだ敵・ベルの正体や目的、のぞみ達がプリキュアに戻った理由、ダークナイトライトの二人は出てくるのか、と気になる事は満載でまだ変身していないレモネードとミントもいますし、話数足りるの?と思っているところですが、ここまでの流れとして…

・社会人になり、仕事で躓いている中再びプリキュアとしての戦いが始まり、困惑する5メンバー、そこにS☆Sの二人も加わっている

こういう作品のようですね。
SNSで感想を漁ると、「仕事での悩みが解決されないままなのでスッキリしない」という意見も見られます。確かに、大方提示された問題はその回かその次でクリアされるのがニチアサプリキュアのパターンなので、「プリキュア」として見るとやや霞がかかったような物語に見える側面もあります。彼女達の抱える問題がリアルで生々しさを持っているからこそ、アニメで、ましてやプリキュアでそこまで悶々としたくない、という気持ちは凄くわかります。

ですが私個人の印象としては、5勢、仕事が順調でない場面ばかり見せられて気の毒に思えるフシもありますが、やはり中学生時代に抱いた夢を叶えて、もしくはまだ追っている訳で「良い人生」を送っているなと思えます。なので、壁にぶつかっていることはそこまで深刻とは捉えておらず、純粋に物語の謎が解かれていくのを楽しみにしている、という感じですね。
それは、私自身が持っている「良い人生」の定義があるからなのですが…

「子供の頃の自分に、今の自分を誇れるか」

これが出来るならば、間違いなく良い生き方をしていると思っています。
誰しも子供の頃は将来の夢があります。プロ野球選手だったり、漫画家だったり。それをそのまま実現できれば言うことない訳ですが、仮にそこに辿り着いてないとしてもそれを目指した上での充実した人生を送っているか。夢を持っていた頃の自分に「頑張ってるよ、楽しいよ」と言えるかどうか。これに尽きると思うのが、私の持論なんですね。

のぞみちゃん達プリキュア5勢は、様々な悩みを抱えていますがその姿、中学生時代の自分たちが見てガッカリすることはないと思います。何故なら、「諦めていない」からです。夢を諦めた大人の姿、自分がそうなっていたら…子供にとってはこれほど絶望的なことはないのではないでしょうか。

たとえ傷ついたり苦しんだりしていても、前のめりであること。たった一度の人生に対する、確かな冴えた答えが、これだと思っています。
りんちゃんが仕事で揺れているのも、諦めていないからこそ、です。

社会人になっての躓きは、簡単に答えは出ませんよね
ここでの判断が無責任だと、誰が言えるでしょうか
りんちゃん、仕事に真剣であるがゆえです
10代の頃のバイタリティは無い、痛いほどわかります(汗)

迷ったら、初心に還ること

今回の話を総括すると、こういう事なのかなと思えます。
色々大変なことは多いですがこのオトナプリキュア、救いなのは「仲間達の絆」はそのままな事なんですよね。仲違いをしているメンツはおらず、お互いがお互いを信頼し合っているのはTVシリーズの時から変わりません。いや、3話を見るにかれん、くるみなどはより結束が固くなっています。S☆Sの二人との関係も良好ですし、その点においては安心して観られる作品なのが、やはりプリキュアだな~と思います。特に今回の2人は、かつてソリが合わなかった同士(炎と水、というのはまさにそうですね)なので、これぞ大人の付き合いになった、という実感もあります。

再度プリキュアになる事に難色を示していたりんちゃんですがいざ変身出来ると嬉しそうでしたね。「Yes!」の声が躍っていたのが印象的です。やるべき事が明確になり力が漲れば、心のつっかえも取れるという事なのでしょうか。迷ったら、自分の原点を見つめ直してみる。これは重要な事ですし、思えば3話でかれんさんもそうしていましたね。この原点回帰のキッカケがそれぞれ、仲間達なところに「キボウノチカラ」を感じる作品です。願わくば、りんちゃんのキレのあるツッコミがまた見たい(笑)。

次回から後半に入っていきますが、2023年を5勢の笑顔で締めくくりたいですね、期待しています。

次回は春日野うららちゃん回、とりわけ厳しい芸能界にいるので彼女の悩みもまた、大変ですね。

過去回感想記事はこちらです。


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