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オトナプリキュア2話感想…大人のメタモルフォーゼ

昨日、オトナプリキュア2話「ケツイノスガタ」が放送され、1話以上の反響が飛び交いましたね。

2話にて、キュアドリーム復活です

仲間達6人での再会、それぞれが悩みを抱えながら日々を生きている様子ですがそこに「シャドウ」と呼ばれる(名前は満、薫からの発信)敵が現れ、プリキュアの力を失っているのぞみ、りんは窮地に立たされます。しかしのぞみの人々を守りたいという気持ちに呼応するようにキュアモがその手元に出現、なんとのぞみの姿も少女に戻り「キュアドリーム」が完全に復活。圧倒的な力でシャドウを退けた…という第2話でした。

阿修羅の如く、復活

放送直後から、「大人のまま変身して欲しかった」という意見がSNS上で散見されました。「オトナプリキュアを冠していながら、結局子供の姿に戻るのはタイトル詐欺だ」という強めな落胆の声もありました。
が、私はリアルタイムにこんなポストをしました。

個人的な見解としてはこれが全てなのですが、いくらか補足しますと明らかにかつての夢原のぞみ、キュアドリームとは顔つきが全く違っていたところに感嘆したというのがあったんですね。

実体がなく、すり抜けてしまうシャドウに攻撃が出来ることを確認すると触れる、戦える!と大暴れです。久々の変身による高揚感、よりもまさに今欲していた力を得たことで使命感に突き動かされての戦いぶりを見せます。その表情は鬼神のように険しく、「皆をこんな風に襲うなんて、絶対に、ダメェーーーっ!!」と怒りをぶつけます。声は掠れていました。

記憶が曖昧な部分もありますが、かつての5、またGo Goでは見られなかった「強さ」を感じました。
それこそが大人になった夢原のぞみの変身だったのではないでしょうか。外見は戻っても、内面は確かに大人である。それはこの戦闘シーンの、「かつてとは違うものを見せる」という意識を感じる作画からも感じることが出来ます。

そして、賛否両論が出る事もおそらく想定内のことでしょうから、オトナ変身がこの先無いとも言い切れません。と、考えるとどこまでも懐の広い作品だなぁって感服も出来ましたね。とにかくこの先が楽しみです。
初戦は終わりましたが、エピローグも簡素なもので連続ドラマ感が強くなっています。プリキュアとしては斬新でもありますね。

こまちさんへの、圧倒的親近感

それにしても、5メンバーを取り巻く状況は揃いもそろって芳しくありません。

私もかつて声優養成所でレッスンを受けた経験があるので、
うららの辛さが身に沁みました

かれんは患者の心のケアに悩み、うららは栄えある仕事を得たものの壁にぶつかっている様子。くるみは下賤な上司に腹を立てながら仕事をこなしています。
1話ではのぞみとりんの悩む姿が描かれましたが、現状に問題を抱えているのは全員共通のようです。
その中でも、小説家志望のこまちはまだ書き手として世に出られておらず、仲間達と比べて自分の境遇に焦りを感じていました。

お姉さんにはよくやっている、とフォローされますが、
心は晴れないようです

こまちはコンクールに入賞はしたもののまだデビューには至っておらず、書きたいものも見つからない状態で鬱屈としています。
この「入選は果たしたが未だアマチュア」なのは、まさに今の私と同じ状況です、私は書けなくて悩んではいませんが(笑)。なので、この度の秋元さんにかなり親近感を覚えました。

「中年のオッサンがこれからだ、とやってるんだから、貴女が焦る必要なんて全く無いよ!」と言ってあげたくなりましたね。

そんな感じで、1,2話だけで面白い要素しかない作品です。
秋の大きな楽しみの一つになっていますね。

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