【コラム】いまも面白い小説とは?
先日、筒井康隆の『読書の極意と掟』を読み終えました。
そこで、今回は作者の読書遍歴に登場した中でも、
私が特に気になったもの、
今後、買ってでも読みたいと思ったもの
を何作品か紹介いたします。
皆さまの読書生活の、わずかでも助けになればと思います。
❶ モンテ・クリスト伯 全7巻(岩波文庫)
世界文学史上で最も有名な復讐劇だと言われています。
最近でも、池井戸潤さんの作品などで復讐劇は人気ですよね。
ここで一度、原典に立ち返って、19世紀フランスの文豪が生んだ復讐鬼の物語を味わってみるのはいかがでしょうか?
❷ 山椒魚 (岩波文庫ほか)
●岩窟にまぎれこんだまま成長して
出られなくなった「山椒魚」の悲喜劇(商品説明より)
紛れ込んだ蛙を、自分のあたまを入り口の栓にして閉じ込めてしまい
激しい口論となるが、2年経ち友情が生まれる・・・
見るからに面白そうな雰囲気がプンプンしています。
私はすぐさま購入してしまいました(笑)
❸ サーニン 上下巻(岩波文庫)
●主人公サーニンは極端な合理的個人主義者であり、
それは自然に反する不快なことは徹底的にさけ、殴られそうになる前に相手を殴り倒したり、美しい女性が相手なら相手に恋人がいようが誘惑して情交してしまう。
このような読書を身体ごと小説世界に引き込んでいく小説は教団X以来で、
このサーニンも出版当時は若い知識階級から
バイブルのように読まれていたそうです。
如何でしたでしょうか?
まだまだ残暑が続くこの時期、
あるいはこれから訪れる秋の夜長のお供に不足はない本だと思います。
ぜひ、選んでみては如何でしょうか。
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