【映画感想】なんてことのない日常
インド映画といえば?
ボリウッド?大勢で歌って踊ってダイナミックで賑やかで?とまあ、インド映画に対しては、そのくらいの印象しかありませんでした。あと、上映時間が長い。
過去に見たことある映画は『きっと、うまくいく』
あれこそ、ボリウッドですよね。あと、すごく壮大なイメージです。
インド映画に対するぼやっとしたこのイメージを持ちながら、
『めぐり逢わせのお弁当』観ました。
うん。これね、すごくね、共感できる人沢山いると思います。
見終わったあと、幸せな気持ちになる。というのは、ありません。
ただ、日本から何万キロも離れてる異国の地でも、こういった人間のどうしようもない悩みだったり、境遇ってあるものだな、と。
それを知れただけでも、わたくしとても満足でございます。
主役であるサージャンを演じられた、俳優さん。ハリウッドで最も知られているインド人俳優とのこと。そして、悲しいことに今年お亡くなりになったらしい。。今回の映画は、寡黙な性格の役柄だったため、彼の心情を「表情」から読み取ることが多かったのだけれど、表情の演技すばらしかったです。
映画に限らず、インドというと、旅番組などでみる、人が密集していて、「無秩序」な、あの感じをよく思い浮かべる。
その昔、英語圏に少し住んでいた時期があるのですが、そこで出会ったインド人たちからは、他の国の人々よりも、文化の違いを見せつけてくるな、と感じてました。というのも、他の移民といえば、中華系。東アジア民としては、そこまで違和感を感じさせるものではなかったというのもあるのかも、ですが。
このように、私にとってインドは、日本と全く違う国。
でも、あの、いつ乗っても、窮屈そうな満員電車の中の一人一人だって、みな違う人生を持っていて、家族とか職場の人間関係に悩んだり、している。っていう
当たり前といえば、当たり前の事実に、改めて気付かされました。
私の非日常は、彼らの日常で。その日常って、私の日常と本質的には変わらないものなのだなと。
そう考えると、海外の諸問題を取り上げるドキュメンタリー番組などは、視聴者とそれらを全く別物として取り上げるものが多いような気がする。いや、私がそのように捉えてしまっていたのかもしれない。
異文化を感じるとき、それを異質な、我々とは無関係なもの、と捉えるのではなく、共通項を持った、我々の生活の延長線上にあるもの、と捉えることって、大事だなと今更気づかされますね。
最後の最後に思ったこと。これ見ると、インド料理が猛烈に食べたくなります。こりゃ、近所のインド料理屋に行かねばな。。。
以上です。おーわり!
最後まで見てくださったかた、ありがとうございます^^