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踊れない夜の鬼束ちひろ

今週も水曜日がやってきました。

ダダ・センプチータサトモリサトルです。
5月に予定されている新作公演「踊れない夜の嘘つき」に向けた劇団員note企画、今回が6回目の投稿です。
早いものでもう3月も終わりですね〜。
本番が着々と近づいております。

さて、今回は #私のプレイリスト について書いていこうと思います。
何を隠そう、僕が世界で一番好きな歌手は鬼束ちひろさんなのですが、彼女の楽曲ってイメージング、いわゆるイメソンにぴったりなんですよね。
そこでビビビッと思い付いたのが、今回の「踊れない夜の嘘つき」の各登場人物のイメソンを勝手に決めてプレイリストにしよう!ということです。

まず申し上げますと、今回の作品は全く鬼束ちひろ感はありません。
ただ、とぼけた雰囲気にうっすら漂う不穏さ終末感は彼女の楽曲に通ずる所があるかもしれません。
あくまでも僕の主観と自己満足プレイリストなので悪しからず。
そして、そういうことを差し置いて単純に彼女の楽曲を紹介したい!という気持ちもあります。
劇中の登場順に紹介していきます。
それでは、早速いってみましょう!!

M1.Sign…凪(尾形悟)

まず1曲目は今回の主役、尾形悟さん演じる凪のテーマソング。
この曲、最初は僕の演じる役で思い付いたのですが歌詞を読むほどこれは凪の曲だ!となりました。
2003年発売の7枚目のシングル曲で、当時はトレードマークだったロングヘアをバッサリ切ったスタイルが話題になりました。
そして、明るいラブソングでMVも笑顔のシーンが多く当時のパブリックイメージとは違った表情も新鮮な驚きでした。

冷静さを売り飛ばして泡になった僕を
世界は笑ってくれるだろう

Lyric Chihiro Onitsuka

彼女の書く歌詞は抽象的な表現が多いので、色々な解釈が出来るのがイメソンにピッタリだと思っています。
この歌詞も一見どういう意味だろう?という感じですが、僕はこの出だしの歌詞が凪にピッタリだなと感じました。

今夜君の部屋の窓に星屑を降らせて音を立てるよ
(中略)
喜びよりも悲しみよりもただ君のことを考えているよ
今夜君のもとへ

Lyric Chihiro Onitsuka

サビの歌詞もポイントです。
特にがポイントとなるキーワードです。
おっと、これ以上はネタバレになってしまうので是非本編をご観劇ください!
とっても爽やかなミディアムバラードで、曲の雰囲気的には役のイメージとちょっと違うのですがきっと凪の心の中はこんな風に湧き立っているのではないでしょうか。


M2.good bye my love…前田(大村早紀)

2曲目は大村早紀さん演じる前田のイメージソング。
2016年に発売された21枚目のシングル曲です。
タイトル通り、恋の終わりを歌い上げた壮大なバラード曲。
年月が経ち、歌詞がより具体的にストレートな感じになっている気がします。
前田は今回の作品のヒロイン。
果たして誰に恋をして、そしてどのようにその恋が失われたのか。

good bye my love
貴方はもういない ここには
good bye my love
切ない夜が降る daring ただ独り

Lyric 鬼束ちひろ

この切ない夜が降るというフレーズが非常に鬼束らしいなあと思います。
夜が降るってどういうことなんでしょう。
とってもエモーショナルなこの曲、前田を演じる大村さんの豊かな表現にもピッタリだと個人的に感じています。


M3.STEAL THIS HEART…花火(宇都有里紗)

3曲目は宇都さん演じる花火のテーマソング。
2009年に発売された5枚目のオリジナルアルバム『DOROTHY』に収録されている1曲。
派手なメイクと衣装で外国人バンドと一緒に歌うMVが印象的です。
今回のプレイリストの中で唯一アップテンポな楽曲。
役名の通り、一筋縄ではいかないエキセントリックな印象の花火は恋多き女(だと思ってます)、そして惚れたら一直線という感じ。
それがこの曲にピッタリだなと思います。

幼稚なおまじないにも
頼りたくなるような
恋におぼれているの
(中略)
正直になればなるほど今は
どうにでもなるだろうと笑えたり
ここにいる貴方にただ嬉しくなる
不器用に ついていくだけ

Lyric 鬼束ちひろ

思い込んだら一直線タイプだから自分も振り回されるし、相手も振り回される。
恋におぼれているという表現が嵌まるキャラクターだなと思います。
そんな花火の恋の行方はいかに。
是非会場で観て頂きたいです。


M4.HIDE AND SCREAM…たけし(サトモリサトル)

はい、ここで僕が演じるたけしのテーマソングの紹介です。
こちらは2008年にリリースされた14枚目のシングル『蛍』のカップリングに収録された楽曲。
アコースティックギターを基調とした曲で、ひそやかな雰囲気が漂います。
当時のインタビューによれば、NHKの「みんなのうた」に使用されるような楽曲を意識して制作されたそうです。
僕が演じるたけしは劇中では基本的にどこか間の抜けた変な奴なのですが、その恋心の深さ、底の知れなさはどこまでやらという感じです。
彼の心の内は静かな青い炎がメラメラと燃え続けているのかもしれません。

離れられなくて
笑っちゃうね
それでもまだ何も
叶え合えられなくて
(中略)
知ってるつもりだよ
YOU'RE SO PRETTY ANSWER
君は僕のもの

Lyric 鬼束ちひろ

君は僕のものというフレーズがたけしの恋愛観にハマってるなあと思います。
何度転んでも起き上がる、彼の恋の顛末を是非ご覧頂けたら嬉しいです。

M5.夢かも知れない…岡村(梁瀬えみ)

さて、ラストを飾るのはダダプチ準レギュラーの梁瀬演じる岡村のテーマソングです。
2011年にリリースされた6枚目のオリジナルアルバム『剣と楓』に収録された1曲。
歌い出しのフレーズがとても印象的な楽曲で、春に聴きたくなります。

桜散る路で正気に戻る
私の思いは遠いのだと
踏みしめる足で坂道を登る

Lyric 鬼束ちひろ

岡村も岡村でヘンテコなキャラクターですが、時折垣間見えるヘンテコを超えた狂気が魅力だなと思います。
そんな彼女は劇中あるものに恋をするのですが、それはどこかインモラルな危うい行為のようにも感じます。

夢かも知れない貴方を
愛することが罪ならば
私は堕ちよう
世界が上手く回らないなら
叶うはずもない

Lyric 鬼束ちひろ

この、夢かも知れない貴方という表現がポイントですね。
ここに当てはまる岡村が愛してしまったものは何なのか。
そして、彼女は共に堕ちてしまうのか否か。
是非その辺りにも注目して頂きたいです!

以上、全5曲紹介させて頂きました。
曲のチョイスからもわかるように、「踊れない夜の嘘つき」は恋する人達の物語です。
内容はもっと気楽なので構えず観に来て頂けたら嬉しいです。
今回は僕の好きな鬼束ちひろさんで当てはめましたが、他のアーティストの楽曲でやるのも面白そう。
何だかいつも以上にまとまりのない文章になってしまいましたが、少しでも僕らの舞台、そして鬼束ちひろさんの楽曲に興味を持って頂けたら幸いです!

今回作成したプレイリストはApple Musicで聴けます!

それでは、また水曜日にお会いしましょう。

○公演概要○

ダダ・センプチータ
「踊れない夜の嘘つき」

日時
2024年5月
4日(土)15:00/19:00
5日(日)15:00/19:00
6日(月)13:30/17:00

会場
カフェムリウイ
(世田谷区祖師谷4-1-22-3F)

チケットご予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/yiopgqv
※役者個別の窓口はございません
予約 3500円
当日 4000円
U-25 2000円(受付にて年齢のわかる証明書をご提示ください)
※別途ドリンク代を頂きます

作・演出
吉田有希
(ダダ・センプチータ)

出演
サトモリサトル
梁瀬えみ
(演劇ユニット マグネットホテル)
(以上、ダダ・センプチータ)
尾形悟
(演劇ユニット マグネットホテル)
宇都有里紗
大村早紀

制作協力・当日運営
木村優希
(演劇ユニット「クロ・クロ」)

音響・照明
小林和葉



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