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父になるようです その11

26週を過ぎた。
先日は自分の誕生日だった。結婚してから毎年、記念日は少し豪華目の外食をする。
非常に月並みでわかりやすいが、毎年くる記念日というものは、過ごし方も王道鉄板が一番良い、と思う。
馴染みのフレンチレストランを予約した。昨年はメニュー一番下のフルコースを頼んでみたのだけれどフルコースというのは、ほんとに野菜から肉から魚から全部出てくる。本場フランス人の体格そのままの量で出てきた料理を、大食い大会のような様相で無理やり腹に押し込んだ。こういう経験も大人の階段だろうか。
何事も、身の丈通りが一番なのだ。

その定番の記念日も、今年で打ち止めとなるかと思われる。いわば最後の晩餐。
来年からは食べこぼしとけたたましい泣き声に囲まれた記念日を数年過ごすことになるだろう。
今年のレストランは日本人向けの量で、最後を飾るにふさわしい名店の味だった。

2日ほど置いて、定期検診。

先日から定期検診の周期が3週から2週に変わった。
エコーの画像も、だいぶ育ってきた3人が入り組み始めて少し見えづらい。
最初の頃の感動や緊張も少し慣れてきて、冷静に状態を伺う感じでモニターを見つめる。

改めて性別を確認した。

一人目(下段) 男の子 現在829g
二人目 (左)男の子 現在769g
三人目 (右)女の子 現在805g

3人で2400g程度。普通なら9ヶ月くらいの重さかと思われる。
ここからさらに2倍ちょっとか。。。と思うと遠い目になってしまう。
そろそろ、管理入院なども視野に入ってくることである。奥さんもさすがに色々な体制維持が辛そう。

主治医の診察で子宮頸管長を確認。40mm強。
これはかなり長い方らしくて看護師さんが少し驚いている。シロッカーなども特にやっていないのに
拍子抜けするくらいの安定した状態である。入院もまだ必要ないとの診断。
このまま34~5週くらいまでがんばっちゃう?とか言っちゃってる。
もし本当にそうなったら、驚異的だ。

そういえば、初めて奥さんと出会った頃。
全体的に細身で小柄だったけれど、骨盤だけが一回り大きい気がして
これはいわゆる「安産型」というやつだろうか。。。?と勘ぐったことを思い出した。
そのときは単純にヒョウタンを想像してしまったので、話に出すのはやめておいたけれど
やっぱりこの人は安産型らしい。子は親を選んで産まれてくる、というがこういうことか?

最初の悪阻くらいから、仕事もなんだかんだで早めに休みを入れて
ほぼ家で安静しているせいもあって、色々心配していた症状は、ほとんど出ていない様子
先週くらいまでの行き所の無かった不安は、割と取り越し苦労のような気もしてきている。

とは言っても
奥さんの普段の不快指数は徐々にあがっているようで、愚痴のような発言が増えている。
例の論理性の無いやつである。仕事の忙しさもあってこちらも「馬耳東風」を決め込むことが少し多くなった。
たぶん周産期特有の、情緒の乱れか何かだろう。これはもう仕方ないことである。
ただそれを延々耳に入れるこちらの方も「素通り」というこれまた周産期特有のスキルが必要なのだ。
決してこれは夫婦の関係悪化だとかそういうことではなくて、お互いの自己防衛である。
これこそ、夫婦円満の秘訣、だと、思っておいて。。。あれだ、鈍感力ってやつだ。そうそう。

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父親目線で綴った三つ子の育児日記です。 奥さんの妊娠から出産〜退院までをまとめています。

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