見出し画像

【努力は】吾輩のダイエット方法か? ほしけりゃくれてやる。探せ、今からどこかに置いてくる…!【嫌い】

吾輩の身長は169.7cmである。人権はまだない。

先日医者から言われたことを要約するとこうである。
「このままじゃ10年以内に死ぬぞ。痩せろデブが」

吾輩の体重は78kgであった。メタボリックシンドロームに該当するそうだ。中二心をくすぐる響きである。だが死ぬ。

身長 169.7cm 体重78kg と言うと、デブ仲間のみなさまは
「俺なんて 90キロ超えてるぜ」
「BMI は35超えてからがデブだよ」
だなんて悲しいマウンティングを取ってしまうと思うのだけど、ご自愛いただきたい。

メタボリックシンドロームで死ぬことはない。メタボリックシンドロームはブースター剤だからだ。
悪いところをより悪く、悪くなりそうなところを悪くする。まさに目覚めし闇の力。くっ、静まれ吾輩の悪玉コレステロール…!

では吾輩の悪い所というのはどこなのか。腎臓と肝臓である。
……何という絶望的な響き。この「臓」という漢字のもつ力強さたるや。おそらく漢字を読めない外国人が見ても、「こいつはやばい……!」と感じるんじゃないだろうか。

ファンタジー小説なんかではよく腹を切られて臓物が飛び出るが、ポーションがあろうが回復魔法があろうが、臓物が飛び出たら確定死である。やはり「臓」というのは命に関わる。

吾輩とて自分がデブであることにプライドがあるわけではない。むしろ、この十数年間なんとかして痩せてやろうと様々なことに挑戦してきた。

ビリーズブートキャンプから脱走。
スポーツジムに寄付。
Nintendo switchのリングフィットアドベンチャーや、フィットボクシング だって購入して飾ってある。

だが不思議と痩せない。
心ない人はデブは甘えだと言うが、見てもらえばわかる通り、こんなに努力しているのに痩せないのだから、単純に甘えと切り捨てられるのは遺憾である。くらえ遺憾砲!!

世の中では甘党の人と辛党の人がいるように、運動が好きな人と嫌いな人もいる。デブとはそのような選択肢で、カロリーを溜め込みやすく、燃焼しない道を好み続けた奇跡の人なのである。

運動が好きな人は好きで運動してるし、運動が嫌いでインドアの活動をしている人は好きでインドアの活動をしている。

お互い好きなことをやっているだけだ。
重要なポイントなので繰り返すが、お互い好きなことをやっているだけだ!たまたまデブにならない嗜好を持っていただけの人間に、デブは甘えだなどと言われるのは甚だ遺憾である。は、な、は、だ、遺憾砲!!

頑張って痩せた人の話など余は聞きとうない! ええい、滅せよ滅せよ! 破ッ!!

--努力だ我慢だと、邪なものたちはいつもこれだ。まったく。

しかしこの度、天秤のむこう側にあるのは吾輩の命である。
だが努力などもってのほか。デブには成しえぬ偉業である。
であれば結論はひとつ。
努力せずに痩せる。これに尽きる。できなきゃ吾輩の命も尽きる。

過去の王族が不老不死の秘法を求めたように、
歴史上のあらゆるデブたちは努力せずに痩せる方法を求めてきた。
そんなデブたちのぴゅあっぴゅあな心につけこみ、世の悪党どもはデブをぶらせげてみたり、ブルブルふるえさせたりして笑いものにしてきたのだ……!

だがそれも終わりだ!
吾輩は食べる! 食べてやせる! そう玄米だ! リンゴ酢も飲む!!

だが不味いものはだめだ。おいしくないと嫌だ。
デブは努力もできないが我慢もできない。辛いのも苦いのも酸っぱいのも嫌だ。

うまい玄米を探し、あまいリンゴ酢を飲み、吾輩はやせるのだ!

「そんなんでやせられるかよ、デブが」

ああ、笑うがいい…!
だが吾輩はたどり着いてみせる…!
いつかお前のLaght Taleをデブたちの財宝に変えてみせる!

------ダイエット王に、俺はなる!!!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?