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『ダブドリ Vol.9』インタビュー07 Zgirls(アースフレンズ東京Z)

2020年5月9日刊行(現在も発売中)の『ダブドリ Vol.9』(ダブドリ:旧旺史社)より、Zgirlsのインタビューの冒頭部分を無料公開いたします。なお、所属等は刊行当時のものです。

インタビュアー: すべすべさん & バスケットボールのバボさん

バスケのチアはサッカーと違って試合中もずっと応援できるのが魅力(Ayano)

すべすべ まずですね、Zgirlsのことを知らない読者のほうが多いと思うので、自己紹介から始めましょう。えーと、誰からいこっか(笑)。
一同 アハハハハ(笑)。
Fuka じゃあ、Mizukiから。
Mizuki はい。Mizukiです、よろしくお願いします。私はチーム創設時から在籍していて、今年で6年目になります。
Koto Kotoです。えっと、今シーズンで5年目になります。
Risa Risaです。チームに入って3年目になります。
すべすべ RisaさんはZgirls next(編集部注:Zgirlsとは活動条件が異なり、ホームゲームには不定期で出演。学生生活との両立や、自身のステップアップの場として活動できる)から、Zgirlsに上がりましたよね。そこはもう、自分の意思で迷わず「上がりたいです!」って感じだったんですか。
Risa いや、応募の締め切りギリギリまで迷ってました……。
すべすべ へー。
Risa nextとして活動していたときは、Zgirlsがすごく憧れの存在で、「自分に務まるのか」という不安がありました。だけど、やっぱりそう思うのはもったいないと思ったので、「この大好きなチームにもっと貢献したい」っていう強い意志を持って挑戦しました。
Kyoka Zgirls2年目のKyokaです。私はFukaさんの記事がきっかけでZgirlsに入りました。
バボ お?
Kyoka チアの友達から話を聞いたとき、ネットで「Bリーグ チア」って検索したらFukaさんの記事が出てきたんです。その記事で知ったZgirlsの理念だったり、目指していることがすごく自分の心に響いて、「もう絶対にこのチームに入りたい!」って思いました。この話をすると泣いちゃうんですけど、実際に試合を見に行ったら本当に感動して……(目を潤ませる)。すみません……。
一同 アハハハハ(笑)。
Fuka 早い早い(笑)。まだ自己紹介。
大柴 理念ってどういった理念なんですか。
Fuka Zgirlsの理念というよりは、1年目(2014年)からいる私の考え方になってしまうんですけど。ただ単に自分たちが楽しく踊れればいいというわけではなくて、誰に何を伝えるためにやっているのかとか、どうしたらチームに必要とされるのか。そういう思いを持って常に謙虚に、周りへの感謝を忘れずに努力をし続けるっていうのは1年目から大事に活動してきたつもりです。まあ、1年目は本当に何も分からない状態で始めたので理念がどうとか言える状況ではなかったですけど、2年目、3年目とかで段々と確立してきたのかなと。記事にしていただいた方や、メンバーたちが頑張ってくれたおかげで今のZgirlsの姿になってるんだと思ってます。
大柴 Fukaさんがオーディションを受けたきっかけというのは?
Fuka それ聞いちゃいます(笑)?  最後に2年ぐらい趣味でチアをやって終わりたかったんです。
大柴 あー。
Fuka 私は今まで野球もアメフトのチアもやりましたし、テーマパークで踊ったりもして、いろんな経験させてもらったので、「もうやり切ったな」と思って1年間ダンスを離れたんです。でも「やっぱりまた踊りたいな」っていう気持ちになったときに、友達が滋賀レイクスターズのチアをやっていて。で、ちょっと興味を持って東京で当時やっていた仕事と両立してやれるところを調べてみたら、(東京)Zでならある程度自由にできるかもしれないっていうのを知って。
大柴 なるほど。
Fuka だから、正直Zgirlsになりたくて受けたとかじゃないです。当時はZgirlsっていう名前もなくて、「パフォーマンスチームのメンバーを募集します」みたいな感じでした。
すべすべ 〝大田ガール〟みたいな名前ですよね。
Fuka 『大田Zガールズ』。ガールズもカタカナだったりとかして。まあ、1年目の衣装を見れば分かると思いますけど「本当にチアリーダーなのか?」みたいな感じ(笑)。
すべすべ 確かに、『魔法使いサリー』みたいな。
Fuka フフフフ。
すべすべ その話もすごく聞きたい。
バボ その前に、まずは自己紹介の続きから。
Fuka あと2人。じゃあReina。
Reina はい。Zgirls nextとZgirls合わせて2年目のReinaです。私は今までヒップホップ系のダンスだけで、チアリーダーになるなんて考えてなかったんです。けど、Zgirlsのことをいろいろ調べてみたときに私とは全く真逆のような清楚感があったので、それを見てから「私もこんなすてきで清楚な女性になりたいな」と思い始めて、オーディションを受けさせていただきました。
Ayano 今シーズンから入りました、Ayanoです。私はZgirlsに入る前に、Jリーグのチームでチアを6年間やらせていただいてました。
バボ Jリーグの試合に行ったことありますけど、やっぱりチアさん自体の稼働率みたいなのって(B.LEAGUEと比べると)全然違いますよね。
Ayano そうですね。チームによっていろいろあると思うんですけど、所属していたチームはバスケみたいに試合中ずっと応援することはなかったです。バスケの場合、オープニングから試合後のセレモニーまで応援できるので、私はそこが魅力だと感じています。
大柴 確かにサッカーはタイムアウトとかで試合が止まらないですもんね。
バボ バスケはタイムアウトになったら急にコートに出ていかないといけないから、結構ギャップがあったんじゃないですか。
Ayano 最初の頃は全然タイミングがつかめなかったです。みんなから「行くよ!」みたいな感じで。段々と分かるようにはなってきましたけど。
すべすべ たまに「東頭さん(俊典/現東京Zヘッドコーチ)、とるタイミング遅くない?」みたいなのはない(笑)?
大柴 チアさんがそれ思ってたら相当面白いな(笑)。

赤いリップを塗った瞬間、Zgirlsになる(Kyoka)

すべすべ でもやっぱり、試合が白熱の展開とかになっちゃうと、見入ってしまいます?
Fuka 見入ったら負けですよ。
すべすべ おお! 格言出ました。
一同 アハハハハ。
Fuka 興味は出ますけどね。バスケに詳しくなっちゃうと……。
大柴 気になっちゃうんだ。
Fuka そうです。だからバスケにそこまで詳しくないほうが務まりやすいんじゃないかなって。
大柴 試合展開は見てるんですよね。
Fuka それはもちろん。ディフェンスとオフェンスが切り替われば私たちのやることも変わるので。
すべすべ それ、ちょうど聞きたかったんですよね。「チアさんは試合中、どこまで見てるのかな」って。なるほどね。ちなみに、皆さん普段は別のお仕事をしながらチアを兼業してると思うんですけど、〝チアモード〟に入るスイッチみたいなのってあるんですか。
Kyoka 私はまず形から入ります。赤リップを塗った瞬間に、自分はZgirlsになると思っていて。
すべすべ おお! 変身ですね。すべすべさんがお面被るような。
一同 アハハハハ。
バボ 形から入るスイッチか。
Kyoka そうですね。普段仕事していてもZgirlsのことは考えてるんですけど、仕事のときは仕事に集中しなきゃいけないので。チアのときは仕事のことを一切忘れてZgirlsになるために、まず形から入って気持ちを切り替えてます。
すべすべ 練習って週何回くらいあるんですか。
Fuka 基本的には週に2回です。
大柴 練習が週に2回あって、ホームゲームのときは土日に試合もあるので大変だと思うんですけど、何が一番大変ですか。例えばスケジュールだったり、コンディショニングだったり。
Mizuki 私は頭の切り替えが難しいですね。やっぱり仕事をしてる時間は、仕事に集中しないとミスしてしまいますし、職場の理解があるからこそ活動できている部分も多いので疎かにしてはいけないとすごく感じていて。逆もしかりで、ダンスのフォーメーションをしっかり頭の中でイメージできていないと、本番で慌ててしまうので十分な準備が必要。1日24時間の中で、仕事とチアのバランスをどう保つかに苦戦していますね。それがもし、Zgirlsだけに時間を使えたら「今、手が回ってないところまでできるんじゃないか。もっと新しいアイデアが浮かぶんじゃないか」と思ってしまうこともあります。
すべすべ そういうことなんですねー。
Mizuki はい。なので、仕事から練習に行くときは頭の切り替えが難しかったりします。私は練習前も試合前も、一通りパフォーマンスをする曲を聴いてからじゃないとダメなんです。音楽から入って、一回頭の中でイメージするようにしています。
大柴 体力面は平気ですか。
Koto 私の場合、そこはもう習慣というか、体が慣れてきたのですんなりとこなせてます。始めの頃は試合中にタイムアウトがたくさんあったり、イベントがたくさんあったりするとキツかったですね。
すべすべ 兼業なのにすごいっすよね! チアさんたちが疲れてる顔見たことないもん。もうアスリートですよ。
バボ もし仕事をないがしろにしていたら、協力や理解が得られないかもしれないですもんね。
すべすべ きちんとやってるから、理解してもらえるってことですね。
Mizuki B.LEAGUEが始まってからは平日の試合が増えたので、より職場の理解を得ないとチアの活動も厳しくなってきたのかなと。

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