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エンドラインからの景色 vol.46 B.LEAGUE 第27節 川崎ブレイブサンダース vs 佐賀バルーナーズ

エンドラインからは選手たちの熱く激しいプレーや、そこからしか見えない表情がある。ダブドリ編集部が撮影した中から厳選し、写真とともにゲームを振り返っていく。vol.46では3月23日、24日に行われたB.LEAGUE 第27節 川崎ブレイブサンダース vs 佐賀バルーナーズ。両チームヘッドコーチの会見のやりとりも掲載。(写真・文 = 宮本將廣)

GAME1のヘッドコーチ会見はこちら


GAME2 ヘッドコーチ会見
佐賀バルーナーズ 宮永HC会見
宮本
 今日のファーストプレーはガルシア選手のポストアップから入りました。昨日の試合でガルシア選手のファウルトラブルだったり、うまくボールを持てていなかったので、彼をうまくゲームに入らせたいというようなところと、川崎がそこに対してどう守ってくるかみたい駆け引き。その辺りが意図でしょうか?
宮永 そうですね。最近はあのプレーをやってなかったので、いけるかなというところと彼のマインドを少しアタックモードにしたかったので、あの選択をしました。
宮本 うまくゲームに入れたと感じましたし、ディフェンスのローテーションも昨日から改善が見えました。ただ昨日から継続して与えたくないオフェンスリバウンド、もしくはルーズボールを川崎さんに取られていた印象です。勝利を重ねていくためにはあれを取り切らないといけないだろうし、誰がどうボックスアウトするのかなども整理する必要性があると思います。それと連動して、ディフェンスからオフェンスへの切り替え、レーン取りが曖昧になるシーンもありました。そのあたりはどのように感じられていますか?
宮永 そうですね。スモール陣のルーズボールは昨日からもったいないシーンがあったので、そこは本当に課題だと思います。ただ、ピックアンドロールからローテーションに入る。そのピックアンドロールに入る前の段階で昨日よりも違いを見せることができたとは感じているので、また課題を克服して成長していきたいと思います。
宮本 あと最後にひとつだけ。川崎さんがピックの後に、ニック選手のエルボーアイソレーションを起点にしていましたが、この2日間、佐賀としては意図的にあそこにボールを集めさせようという狙いがあったんでしょうか? おっしゃる通り、今日の試合はボールマンディフェンスのディレクションがはっきりしていて、違いを感じました。ピックがある方にドリブルをさせてしっかりとピックを使わせようとしているように見えました。
宮永 そうですね。我々のスタイルを貫いてやろうというところも含めて、ピックアンドロールのディフェンスは昨日よりもプレッシャーをかけながら、ネイルのところで持たせようという狙いでやっていたので、そこはおっしゃる通りですね。

川崎ブレイブサンダース 佐藤HC会見
宮本 ヒース選手とニック選手が狙っていたダイブからのハイローに関しては、今日の試合は昨日ほどアドバンテージが取れなかった印象でした。佐賀さんが対応してくることは予想できたところで、昨日の話ですともうひとつ準備したのがニック選手のエルボーアイソレーションということでしたけど、エルボーのニック選手にボールが入ったときも、佐賀のディフェンスが昨日よりも整理されていて、ボールが止まってしまう印象がありました。その場合の解決策も色々あると思うんですが、今日に関してはニック選手がアタックする回数が増えてしまったように見えたんですが、その原因はどのあたりだったんでしょうか?
佐藤 試合の出だしに関しては、目先を変えたプレーを使いました。J(ヒース選手)がダイブしたときに、ニックからのハイローを佐賀さんが警戒していたので、逆サイドのコーナーがすごくよっているディフェンスシフトに対して、いいスキップパスだったり、そこからクローズアタックでいいシュートが作れました。それが今日の試合の出だしのゲームプランの1つではあったんですけど、その中でボールを動かしながら、最終的にエルボーアイソになることに関しては思い切ってプレーしてほしいと。そこにはディフェンスがよってくるから、周りが準備しようというのが今日に向けて整理したところでした。ニックからいいパスが出て、スリーポイントが生まれた場面もありましたし、そこはスペーシングなども含めてチームとしてやろうしたことに関しては悪くなかったと思います。ただ疲れてくると、どうしても同じプレーでニックにボールを入れればディフェンスがよるから、それを作れるでしょというような判断を選手がしたところもあったと思うんですよね。もしかしたら、違う入り口から別のオプションを使って最終的にエルボーアイソになるとかだったらもっといい時間帯を作れたのかもしれないです。最初からそこになってしまったところがあったので、そこは僕としても反省していて、整理が必要かなと思っています。
宮本 ありがとうございます。あともう1つ伺いたいのが、試合の最初に佐賀さんがガルシア選手のポストアップから入ってきました。あれは佐賀さんとしてはシーズンの中では使っていたけど、昨日は使ってこなかったプレーでした。彼にうまくボールを持たせると佐賀の流れを作りやすいというのは事実の中で、あそこの対応は何か準備していたのか、それても野﨑選手に1on1である程度委ねていたんでしょうか?
佐藤 昨日に関してはポストアップはなかったですが、終始いいディフェンスをしてくれたので、基本的にまずはレイアップは止めてほしい。そしてフェイダウェイとかタフなショット、ハンザアップした手の上から打たせるシュートを打たせようと。ポストアップのシーズンでもそういうシュートを打たせようと伝えていました。あとはパスも上手い選手なので、オーバーヘルプしないことですね。その中でトラップというのもオプションとして持っておきながら……。今日に関しては最初の警告でディフェンスの設定が難しくなったところは正直あったと思うんですけど、それら踏まえて、ガルシア選手の駆け引きは上手でしたね。(野﨑)零也は試合を通していいディフェンスをしていたと思います。なので、今後も武器として頑張ってほしいと思っています。

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