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『ダブドリ Vol.15』インタビュー03 柏倉哲平(滋賀レイクス)

2022年11月9日刊行の『ダブドリ Vol.15』(株式会社ダブドリ)より、柏倉哲平選手のインタビュー冒頭を無料公開します。

ずっと前から滋賀レイクスにいたのでは、と感じてしまうほど、チームの中で存在感を発揮する柏倉哲平。今シーズンもキャプテンを務める彼に、滋賀出身で滋賀レイクスを何よりも愛するAKB48の濵咲友菜が、柏倉哲平のキャプテンシーと普段は見れない一面を引き出していく。(取材日:8月20日)

キャプテンをやるなら自分かなと感じていた。

 やばい。めっちゃ緊張します!
柏倉 緊張しなくて大丈夫ですよ。
 ありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。
柏倉 はい。えーと、柏倉哲平です。
 それは存じ上げております(笑)。
一同 ハハハハハ。
柏倉 えーと、小学校3年生から従兄弟に誘われてバスケットボールを始めました。山形の滝山ミニバスケットボールスポーツ少年団から山形第六中学校に進学して、山形南高校、青山学院大学を卒業して、アースフレンズ東京Zに3年、その後に新潟アルビレックスBBに1年、そして滋賀レイクスが2年目になります。
 ありがとうございます。色々聞きたいことを考えてきたんですけど、まず、昨シーズンはどんなシーズンでしたか? 色々あったと思います。男泣きをしたりとか……。
柏倉 1発目がそこ(笑)?
一同 ハハハハハ。
 どうでしょうか?
柏倉 昨シーズンは自分のバスケットボール人生が大きく変わった1年でした。もちろんチームとして望んでいた結果ではなかったんですけど、ルイス・ギル体制1年目で、ルイスのフィロソフィをチームのみんなで体現しようと、努力した1年でした。それが結果に現れた試合もあれば、ブースターの皆さんには申し訳ない試合を見せてしまった時もありました。でも、今思えば、チームとしてステップアップするためのいい経験だったと思います。個人的にはあのメンバーでもっといい成績を残せたと思うので、悔しいシーズンではありました。
 昨シーズンに引き続き、今シーズンもキャプテンに就任されました。気持ちの変化はありますか?
柏倉 そうですね。昨シーズンは僕が滋賀に来ることが決まった時には、ある程度メンバーが決まっていました。その中で、キャプテンをやるなら自分かなと感じていたのが正直なところです。実際にチームから話をされて、やってやろうっていう気持ちで望んだシーズンでした。それとチームが一新したので、より多くコミュニケーションを取らないといけないと感じていました。毎日、全員とコミュニケーションを取ることを意識して、メンバーの調子とかコンディションも把握しておこうと思っていました。
 じゃあ、常に全員に目配りをしていたんですか?
柏倉 そうですね。有り難かったのは、チームメイト達の人柄がすごく良くて、コミュニケーションを取りやすかったことです。ただ若かった分、B1での経験や勝利への導き方を知る選手が少なかったので、なかなか結果に繋がらない時期が長くて、チームがしんどい時に乗り越えきれないことが何度かありました。キャプテンとしてはもっとチームを鼓舞することができたと思いますし、何か違ったアプローチができたんじゃないかなとは感じましたね。
 でも、すごくいいチームだったと思います!
柏倉 ありがとうございます。そんな中で、今シーズンは見てもらうとわかるように、チーム内の競争力が上がりました。チーム力が強化されて、勝利への導き方を知る選手が加入してくれました。彼らといかにコミュニケーションをとって、チーム全体に還元していくか。僕がキャプテンとして担う役割も重要だと思っています。当然、ブースターの皆さんからは、昨シーズン以上の成績を期待もされていると思うので、結果にこだわっていきたいと思っています。
 コミュニケーションを大切にされているとのことですが、意識されているポイントはあるんですか?
柏倉 何かを意識しているってことはないですね。本当にたわいもない話で、「昨日は何してたの?」とか、外国籍選手だったら、「身体の調子はどう?」とか。あとはその人が好きなことについての話題を振ることが多いですね。
 どんな感じですか?
柏倉 外国籍選手だったら、NBAをチェックしている選手は多いので「この選手、やばかったよね」みたいな話をしたら、外国籍選手も「こいつのこのムーブがすごいんだ」とかを教えてくれたりします。日本人だったら「昨日のオフは何してたの?」とかでも、1つのコミュニケーションになるじゃないですか。
 うわ! なるほど、そうですね。
柏倉 チームが新しくなった時は、年下の選手は年上の選手から話しかけてもらった方が楽なことが多いと思うんです。僕は先輩、後輩という壁を作りたくないので、本当にフランクに絡んで欲しい。だから、後輩にも気軽に話しかけて、「この人は気軽に絡めるんだな」という雰囲気を感じてもらえるように意識はしています。そうすると、コートで困った時に「これはこうですよね」って、すぐに聞きにこれるような関係性になっていけるので、そこは大事にしていますね。

相手に興味を持つことが大切だと思います。

 今のコミュニケーションの取り方はすごく勉強になりました。私はすごく人見知りで、どう話しかければいいのかなっていつも悩むんです。
柏倉 あー、人によってはズケズケ入り込まれると嫌だって人もいるじゃないですか? 僕はSNSとかを見て、本当に軽い感じで「これ好きなの? 俺もこれ持っているんだけどさ」ってきっかけを作りますね。
 えーー! うまっ!
一同 ハハハハハ。
柏倉 それこそグルメ好きで、美味しいお店に詳しかったら、「この辺に行きたいんだけど、いいお店知ってる?」とか聞くと、教えてくれたりするじゃないですか。別に深く入り込んでいるわけでもないし。
 それは自分が知らない話題でも調べるんですか?
柏倉 調べるというか、見ておく感じですね。
 あ、なるほど。
柏倉 そういうのが別に苦じゃないんです。根本的なことを言えば、相手に興味を持つことが大切だと思います。
 興味を持つ?
柏倉 興味のない人だったら、知りたいとも思わないじゃないですか。でも、同じチームだったら、その人のことを知っておいた方が絶対にいいし、知ることで印象が変わることもありますよね。
 あー、確かに。それこそ、柏倉選手がレイクスで話してみて印象が変わった選手はいますか?
柏倉 印象が変わったか……。森山修斗は言い方があれですけど、割と適当なのかなって思っていたんですよ。
 あ、なんかわかります。
柏倉・濱 ハハハハハ。
 良し悪しがありそうですよね。
柏倉 あ、そうそう。そういう感じだと思っていたんですけど、話してみると自分の中でしっかりと考えていて、要領よくやっているんですよ。
 へー、そうなんですね。
柏倉 効率よくっていうんですかね。短い時間で集中してパッとやるというか。それこそオフで出かける時とか「それだったらこっちの方が早いから、ここで買い出ししよう」とか言いますし、賢いなって思いますね。試合のアップとかもゆるくやっているんですけど、彼なりにリズムがあって、集中して取り組む時はすごく集中しているんです。
 なんか、かっこいいですね。
柏倉 それこそ、試合でもずっとベンチに座っていて、残り5秒で呼ばれて、シュートを決めて戻ってくるみたいなこともありました。そこは本当にすごいなって思いましたね。印象と違ったのは彼ぐらいですかね? 後はみんな思った通りですよ。
一同 ハハハハハ。
 マイキー(川真田紘也)はあんな感じですか?
柏倉 マイキーは最初、「人見知りだから話しかけてください」って言っていたんですよ。人見知りっていうか、話し方を知らないだけです。
一同 ハハハハハ。
柏倉 いじられたらバンバン話すし、そんな人見知りではないですね。ちゃんと会話になるし、こっちがしゃべれない人だったら、彼もしゃべれないし、こっちがしゃべれたら、彼もしゃべれるって感じです。

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