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ニート、就職する。①

こんにちは。
三寒四温で日々春に近づいているなあと思う最近ですね。そんでもって私は喜ばしいことに就職いたしました。ヤッター

突然ですが、大抵の大学生は、おそらく何かしらのアルバイトを経験して社会に出ていくものと思います。同期の中には次々バイトを変わっていく人、4年間同じところに勤め続けた人、バイトを掛け持ちしまくる人…そして月20万ほど稼ぎ続けている猛者がいました。(税金云々はニートにはわからないので割愛)
今日は私がどうして人生のモラトリアムとも言われる期間を、半分くらい無駄にするようなニート生活だったのかを書きなぐりたいと思います。

かくいう私はほぼニート。一瞬働いていたこともありますが、環境が劣悪すぎて、周囲の人が口を揃えて「早く辞めたほうがいい。そんな所よりもっとまともな所がある」というものですから、さっさと辞めてしまいました。その期間実に半年以下。
私も大阪で時給900円切ってるのは流石にどうかと思う(小声)

それ以来、ずっとニートなわけです。
本当にびっくりするほど働きませんでした。
ずーーーーーーっと寝ては絵を描き、寝ては課題をし…。人間こうなってくると逆に罪悪感というか、焦燥感というか…不思議な感覚によって心が不安定になってきます。
ずっと休めるんだから良いじゃないか、と勤勉な社会人の皆様方は思われるかもしれませんが、周りが働いているのに自分は家の中でずっと腐っている…これが結構心に悪いのです。
みんなは大なり小なり社会の役に立っているのに、私は何の役にも立たない金食い虫なわけですから。

私が働けなかった理由

そんなにいうなら働けばよかったじゃないか!と苛々してきた読者の皆さん。これには根深い訳があるのです。
うちの家の人達はとにかく私が働くことを嫌がります。
というか、私が外に出ることによって家事が自分の思い通りに進まないことを嫌がるのです。
だから、帰る時間がまばらになったり、夜遅くになるような外出を異常に嫌がります。夜遅くなるなら外に泊まってこい、と言うほどです。
22歳の門限が18:00〜19:00て。中学生か?
よって、朝早くからどこかに行ってくれる人としか遊べない上に、どこか遠くに行くためにはわざわざ宿を取ったりしなければならないのです。
なんなら大学の五限も嫌がるので、卒業はできたものの履修していた追加のプログラムは修了できませんでした。勿論飲み会どころか晩御飯も食べに行くことはできません。およそほとんどの大学生が経験する、飲み会や友達同士のオールも卒業式までしたことがありませんでした。(卒業式の日に初めて経験した)

それに、我が家は家族関係は壊滅的な状態ですが、幸運なことにお金に困っていなかったので、子供1人にお小遣いを出すくらいならばどうということはありません。だからわざわざ働かなくてもいい、というのが家の人達の考えでした。
周りの子やパートナーの親御さんには、『バイトは社会経験になるから、社会人になる前に働いておいた方がいいよ!』と力説されました。それはごもっともなのですが、うちの家の人達は会話ができないタイプなので、私の主張がどれだけ真っ当でも関係ありません。
家の人達がしなくていいと言えばできないのです。
家の人達は70過ぎの圧倒的昭和人間ですから、今どきそんな考えはどうなのか?と思われるようなことでも我が家ではまかり通ってしまいます。
(逆らえないことに関しては別に昭和とか関係なく、父親の人間性の問題なのですが。その話はまたいずれ。)

健全なご家庭で育った…否、別に健全でなくとも、ある程度親に意見できる立場で育った読者の皆さんはこう思ったことでしょう。
別にそんなの、無視すれば良いじゃん」と。
でもそれは無理なのです。家の人に逆らうということは、家を追い出されるということ。住所を移動していなかったので、追い出されたところで誰にも気づかれなかったかもしれませんね。
正直な話、私がそこに住んでいたこと自体、口頭以外で誰もきちんと証明できません。お金もなく、頼る場所もない私がどこで野垂れ死のうが、勝手に出て行って勝手に死んだことにもできるでしょう。そんな末路はまっぴらごめんなので、いうことを聞くしかないわけですね。

こうして大学生活はほぼ働かず…否、働けずにぐだぐだして過ごして終わりました。
やりたいことも最後までできず、「自分は何もできないし、他の子達よりも劣っているのに、社会人なんて無理に決まってる」と思っていました。自称社会不適合者の同期でさえも色々とバイトをしていたのに、私は本当に働いていなかったので…。
卒業式では、私はプログラムを修了できていなかったので、プログラムの修了証書を受け取れなかった時は泣きそうになりました。受け取っている子の背中を見て、私は2年もこのプログラムを履修していたのに結局何にも成せなかった(発表はしたけど)と悔しくて情けなくて仕方ありませんでした。
親が子供の門限をいつまでも管理し続けることは、子供にとってむしろデメリットになることもあると実感した4年間でした。


次は就活編です。

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