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42歳になりました

2月18日生まれ。42歳になりました。コロナウィルスに翻弄されながら、41歳の一年間、本当にあっという間だった気がします。プライベートで特筆することといえば、義理の母が亡くなったこと、同業者向けのイベントのリーダー役をなんとかこなしたこと、あとは、2022年に入って体重とBMIがキャリアハイを更新したこと、くらいかな。仕事では、とにかく毎月のようになにか「申請」をしていた気がします。これは別に胸を張って言えることではないのだけれど、私が日々接客している質屋のカウンターへの来店客も減少してますし、ブランド品やジュエリーや楽器を販売している小売部門のほうも、同様にコロナの影響を受けて来店客が伸び悩んでいます。これは今日現在もそうです。コロナでお客様が外出自粛しているので仕方ないし、少なくとも一般の方々が贅沢品を今買うトレンドではないのも当然ですし、魅力的な商品が店頭に並べられていないせいかもしれないし、とにかく、その来客減をなんとか助成金やECの売上でカバーしようと模索する一年でした。

質業のほうは、実は密かにDXらしきものを進めていました。質屋はお品物をお預かりしてお金をお貸しする商売ですが、当然、お預かりした品物を質蔵で保管するために、紙の台帳にお客様の名前や品物の詳細、貸付金額などを記帳しておく必要があります。また、引換券として、お客様に「質札」というものをお渡しします。それらをすべて、手書きやハンコで対応していたのですが、デジタル管理に変える決断をしました。2021年中に手書きとデータ入力とダブルで運用しながら少しずつ移行していって、今年、2022年の1月から、完全に手書きの業務を撤廃しました。とはいえ、、、これも別に胸をはって誇るようなものでは全然なくて、想像してほしいのですが、例えば、ずっとカルテに手書きでサラサラっと記入していた昔ながらの街のクリニックが、若手の二代目や三代目に院長が変わって、手書きだったカルテの管理をやめて全部PCで管理する、くらいの話です。実態は、とっても地味な作業で、例えば、あいうえお順に並んだ膨大なカルテと、レントゲン写真などのプリントされて保管されていたものを、スキャンしたり手打ちで入力したりしながら、パソコンに移行していくようなものです。クリニックのお医者さんはもしかしたらお金をかけて外注するかもしれませんが、ウチにはそんな余裕もないので、とにかく全部自分でやるだけです。管理システムを自社で開発するのはかなり高額のコストがかかるので、IT補助金を活用しながら、尊敬する質屋の大先輩が開発した質管理専用のクラウドサービスを導入しました。日々の査定や接客業務の傍ら、少しずつデータを入力していきました。ウチは従来、お預かり品の写真を画像で残したりはしていなかったのですが、PC管理であれば、デジカメで撮った画像もほぼ無制限に保存できるので、身分証明書をスキャンしたり、預かり品全ての写真を撮って、商品詳細とともに画像でも管理することができるようになりました。高齢のお客様で、ご自分の預けた商品がどんなものだったのか記憶が曖昧になってしまう方もいらっしゃって、画像で預かり時の状態を記録しておくことが課題になっていたので、そういう意味でもちょっとだけですが業務フローが進化したような気がします。そんなこんなで、店の中のことをちょっとずつ改革・改善してたのが、この一年でした。

さて、42歳はどうしていこう。
”四十にして惑わず”から2年もたったのにまだ気持ちもモヤモヤしています。コロナで心にブレーキがかかっているのか、あまり乗り切れない部分もあったりもします。でもせっかく苦労して整備した基盤を元に、経営者の端くれとして、やはり今度は新たな試みにチャレンジしていかなければならないことはわかっています。それでいて、本音をいえば、まだまだコタツでぬくぬくしていたかったり、発売したばかりのゲームの続きを早く帰ってプレイしたかったりします。そんなシーソーのように浮き沈みする自分と向き合いながら、少しずつでも、前向きに歩むことを決意する、そんな42歳の誕生日です。

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