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人生の大筋ってやつを意識して【エセ・エッセイ020】

先日受けたコーチングで自分の今後について「中長期的な目標を立てたい」というお題目を持ち込んだのだが、その目標のイメージを言葉にして説明したとき、我ながらうまいこと言うなあと思った。

私はどうも、『人生の本筋』を確認したかったようなのである。

連載されているマンガやアニメでは、一部例外もあるかもしれないが大抵『本筋』『個別エピソード』の概念が存在している。例えば、ワンピースで言えば「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探すというのが『本筋』で、旅の途中で仲間が増えたりトラブルが起きたりするのが『個別エピソード』だ。

最近の私は何かやりたいと思ったらとにかく始める、ということを意識していて、なんとなくそれが何かに繋がるかどうかということは考えないようにしていた。先を想像してしまったらワクワクがなくなるとか、考えすぎるとリスクを意識してそもそも始められなくなるとか色々理由があると思っていたが、今思うと、それらが今の時点では『個別エピソード』だと思っているからなのだろう。

そしてこの『個別エピソード』が相次いで始まっている現状を思ったとき、ふと頭を過ったというわけだ。

ところで、私の『本筋』ってなんだったっけ?という具合に。

人生に『本筋』なんかないだろう、という意見は最もだ。そもそも人間というもの自体が偶発的に誕生した生命体に過ぎないと私は思っているし、人生の目的なんて個々人が勝手に決めて都合のいいように思い込めばいい。
命はただ、意味付けなどなにもなくそこにあるものだと私は思っている。

だけどそれじゃあ面白くないじゃないの、というのが私の本音だ。

以前から私小説(自分の体験に基づいたフィクション小説)を書きたいと思っていたのもあって、なにか『本筋』があった方が自分の人生がどうなっていくのか単純に興味がわく、と思った次第である。

話を聞いていて、コーチはこんな風に言ってくれた。「その主人公の自分ってキャラクターがどうなっていくのかも楽しみだね」と。まさにそれが私の命題のひとつでもある、『人間的成熟』ってやつに繋がってくるではないか。

さてここから『本筋』を探り、中長期的な目標とするにはどうすればいいのか。もちろん過去から繋がりを見出すこともひとつだし、ひとまずこの場ではその『本筋』の先にあるであろう、50代、60代の自分を描いてみることにしたが、やはり実際にストーリーに起こしてみるのが一番だろう、と自分では思っている。私小説化は少しずつでも進めていきたい。

ただ、『本筋』に引っ張られて今の選択が変わるようなことは出来るだけないようにしたい。それだとストーリーが一本調子になってしまう。

そんなわけで今後も『個別エピソード』は、何に繋がるかや方向に囚われず、色んな種類をふんだんに盛り込んでいきたいと思う次第だ。


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