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半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資【高配当株式投資】

今回は、株式投資の選択肢の一つである、高配当株式投資についてと、初心者でも理解しやすい書籍である「半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資」について紹介したいと思います。
本書を読むことで以下の様なメリットがあります。

株式市場にはどのようなセクターが存在しているかを理解している
○各セクターにおける主要企業を理解し、投資先として検討できる
○よく使われる投資指標を理解し、投資の判断材料として活用できる
○決算や財務諸表を理解し、業績の推移や財務健全性の確認ができる
自分で投資戦略や戦術を策定し、実行できる
○そして何より、株式投資を楽しめるようになっている

「超配当」株式投資 

高配当株式投資とは

高配当株式投資は、企業が利益の一部を株主に還元する配当を目的とする手法です。一般的に3%~4%以上の配当利回り(一株当たりの年間配当金を、現在の株価で割ったもの)の株式を指します。高配当企業は一般的に年に1から2回配当金を出し、業績によっては配当が増えたり減ったり、無配になったりと変化します。

高配当株式投資のメリット

高配当株には以下のようなメリットがあります。

  • ほったらかしで安定的な収益 長期間保有することで定期的に配当金が手元に入ります。労働での給料以外に、不労所得を得ることができます。

  • 比較的リスクが少ない 高配当の企業は一般的に成熟した企業が多く、急激な株価の変動は少ないです。

  • リスク分散が可能 高配当株式を複数保有することで、リスクを分散できます。一つの株式に依存せず、業種が異なる企業の株式を組み合わせることで、予想外の出来事に備えることができます。

高配当株式投資のデメリット

一方で、高配当株式投資にはいくつかのデメリットも考慮する必要があります。

  • 企業の成長に期待しずらい 配当金は企業の収益の一部を株主に支払うため、企業にとっての成長に投資に回しづらい場合があります。つまり株価の成長が見込みづらいことが多くあります。

  • 配当金に税金がかかる 配当金を受け取るたび、一般的に約20%の税金がかかります。ですが、NISA口座で株式を保有することで非課税にすることが可能です。

  • 業績が悪化すると減配や無配になる場合がある   配当金は企業の利益から支払われるため、企業の業績が悪化すると配当に回せなくなり、配当金が減ったり、そもそも配当金が支払われない場合もあります。

では高配当株式投資先はどう決めたら良いのか

高配当株式投資では配当利回りの高さだけで選んではいけません。なぜなら、業績の悪化などで株価が下落し続けており配当利回りが高くなっているだけの場合もあり、減配やそのまま株価がさらに下落して含み損が大きくなる場合もあります。反対に業績が堅調な企業の株価は長期的には上昇していくものです。「超配当」株式投資では、そのような企業を分析し投資判断のモノサシを提供してくれます。
以下が企業や市場に対する10の指標です。

  1. 配当利回り (Dividend Yield): 株式の年間配当額をその株の現在の株価で割ったもの。配当利回りが納得できる水準なのかチェック。

  2. 1株純利益 (EPS, Earnings Per Share): 企業の純利益を発行済みの株式数で割った値。1株純利益が成長しているかチェック。

  3. 株価収益率 (PER, Price-to-Earnings Ratio): 株価を1株あたりの純利益で割った値で、株式の評価に使用される。過去の水準と比較して高くなりすぎていないかチェック。

  4. 自己資本比率: 企業の自己資本(株主資本)が総資本に対して占める割合を示す。業種によって適正な水準が異なるため、業種の平均値と比べる。

  5. 売上高営業利益率: 売り上げに対して、どの程度の利益が出ているか。10%以上あれば投資を検討するに値する。

  6. PBR (株価純資産倍率, Price-to-Book Ratio): 株価を1株あたりの純資産で割った値で、株価が実態に比べて高いか低いかを示す。株価暴落時にどこまで下落するかわからない時にチェック。リーマンショック時では日経平均株価のPBRは0.8倍を下回っていない。

  7. BPS (1株あたりの純資産, Book Value Per Share): 企業の純資産を発行済みの株式数で割った値で、実態的な株式価値を示す。投資先企業の資産が着実に増加しているかどうかチェック。

  8. ROE (自己資本利益率, Return on Equity): 企業の自己資本に対する収益率を示す。ROEが高いほど企業の資本効率が良い。同一業種での平均値を把握し、投資先企業がどれだけ優位性があるかチェック。

  9. ROA (純資産利益率, Return on Assets): 企業の総資産に対する収益率を示す。ROEもROAも高い場合は、財務基盤が堅牢である場合がほとんど。

  10. ROIC (投下資本利益率, Return on Invested Capital): 企業が投下した資本に対する収益率を示します。高いROICは、資本の効率的な活用を示すことがある。NTTでは8%を目標に掲げている。

終わりに

新NISAも2024年から開始し、非課税での保有期間が無制限であったり、保有限度額も1800万円とより長期的に投資が可能となります。このチャンスを「株式投資なんかわからない」で終わらすのではなく、一歩踏み出すことも重要だと思います。私自身もインデックス投資と並行して高配当株式投資を行なっております。株式投資を行う中で、投資だけでなく、経済ニュースへの理解や企業のビジネスモデルの理解も高まりました。また、「超配当」株投資では、日本の超優良企業17銘柄として、著者が今後も保有し続ける銘柄を紹介し、実際に買う際のポイントも紹介しております。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。

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