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Careとは何か?
Careってなに?
今、Careという言葉は身近なものですね。肌ケア、ヘアケアというものから、ヤングケアラーなんて言葉もあり、精神的ケア、緩和ケアもよく使われます。(ちなみに私の専門は SpiritualCare )。
でもCareってなに?
2つのC(Care と Cure の語源)
看護や医療の世界ではよくCareとCureが対比させられます。そこで古英語を紐解くとCareは「心配する、悲しむ、関心や興味を持つ」という意味で、Cureは「注意,気遣い,治療」にあたります。
ただこの2つの C の語源を調べてみると、実は別々の語源として発生しているそうなのです。
でも面白いことに、あるところでCureには「治療」の意味だけを残し、Careに「注意,気遣い」という意味が流れこんだ(統一された)とか。
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Care は 双方向
少し乱暴な言い方ですが、機械の故障を直すということを「治療」と言えば、科学的な知識と技術による一方通行な形でも可能です。
ただCare(古語としてのCureも)とは「心配する、悲しむ、関心や興味を持つ」、「注意,気遣い」ということが含まれており、これはお相手と私、もしくは私とお相手の中で発生する双方向のものです(そののちself Careという言葉ができますが、それは別の話)。
つまりCareとは「お相手に影響を与えるならば私も影響される」、「私に影響があってこそお相手にも影響を与えられる」ことなのです。
Care を見つめる
私が訪問しているホスピスでは、亡くなった人を悼み落ち込んでいるスタッフを、別の入居者さんが慰めている姿をたびたび見かけます。
昔は「患者の前では泣くのは医師・看護師失格だ!」とがなり立てる人もありました。
でも「お相手に影響を与えるならば私も影響される」、「私に影響があってこそお相手にも影響を与えられる」、そんな 営みが苦しんでいる人たちに必要な Care なのです。
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