見出し画像

一眼レフはもうオワコンなのか、を考える。

カメラはめっきりミラーレスにシフトされた世の中になってきています。
僕もメインはもちろんミラーレス。レンズはともかくボディは小さいですし、多機能なので、いざ使ってみるといろいろと便利なカメラであることを実感することができます。
僕の周りのプロカメラマンも、つい先日まで頑なに一眼レフを支持していましたが、試しに買ったZ7を気にミラーレスの有用性に気づいたようでした。

https://digicame-info.com/2022/05/post-1524.html

デジカメinfoさんで「デジタル一眼レフ復活のために必要なことは?」という記事があがっていて、記事、コメントともども夢物語が綴られていて寒々としてしまったんですが、そんな叶いっこない妄想をしなくとも一眼レフにはミラーレスでは超えることができない優位性っていうのを持ち合わせているんです。

それは、電源が入っていなくても像が見えること。

感触だとか、OVFだとか、慣れた道具がいいんだよね〜みたいな個人的な感想に捕らわれていない、カメラ自身が持つ性能としておそらく唯一、一眼レフがミラーレスよりも優れている点だと考えています。

もちろん、電源入れっぱなしにしておけばミラーレスでもできることではありますけど、電池の消費を考えれば避けたいことですし、スリープモードになってしまえば、立ち上がるまでに若干のラグが出ることは確実です。

そのラグは技術の進歩によっていくらでも短くなる、とはいえ、0.1秒であろうと0.00001秒であろうと、その間カメラが一切操作できないことは明らか。

その点、一眼レフにはそれがないわけです。電源を入れてシャッターが切れるまでのレスポンスはミラーレスと変わらないかもしれないですが、一眼レフの場合はその間にも像が見えていて、シャッターが切れるようになるまでのラグを、撮影をするための思考で埋めることができます。

対してミラーレスの場合は、カメラが起動して像が映し出されて初めて撮影する思考に切り替わる。カメラのラグは短くなっても人間の思考のラグはそうそう短くなることはないと思うんです。

このほんの少しのラグの煩わしさは、レースシーンなどの刹那な時間間隔で撮影をするシーンはもちろんですけど、日常的の急なシャッターチャンスとかでも垣間見えたりします。
一眼レフからミラーレスに乗り換えて、挙動が妙に緩慢に感じて苛立った経験って結構あるんじゃないでしょうか。少なくとも僕はあります。

結局、そういう感覚のズレは慣れることで解決できるので時間の問題かもしれませんが、デジタル一眼レフがこの世から無くならない限り、また人間が写真を撮っている間はこの優位性は変わらないと思うので、そのモチベーションで今残る一眼レフを楽しんで見るというのは、いかがでしょうか?


この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?