ばな子とまみ子のよなよなの集い
よなよな43 風通し
ばな子
本質
村上春樹さんも永遠のテーマとして書いてると思うのですが、暴力と人間の集団っていうのはその、いがらしみきおさんの「I」に出てきた団体みたいな感じで、切り離せないものなんだなって思うのです。
洗脳って、ストレスをかけながらでないとできないでしょ。それで、解かないためには、ずっとストレスをかけ続けなくちゃいけない。だから、全員がすごいストレスのある世界に慣れていくんだけど、結局耐えられ
よなよな40 静かな心
ばな子
瞑想
育児期の本能の強さって、今ではもう思い出せないほど獣でした。
ほんとうに今でも謎なんですが、急に体が酒を拒否したのは当然としても、このジュエリー研究の道を極めた私が、石のついたリングができなくなったんですよ。ひとつだけ大丈夫なのをいつもしてました。石がついてないのは大丈夫でした。…ってことは、あれってすごく強烈なものだから、何個もするのは命取り。叶恭子さんがしてるでっかいダイヤの
よなよな39 魂の道を探す
ばな子
いつのまに
わかります。いつのまにか「お母さん」が命がけの職業である時期が終わっていたんですよね。あれ?緊張感が消えた。もう子どもたちはそれぞれの人生になりつつあるな、って。
それはまだいっしょに住んでいるうちに訪れた、それも意外でしたよね。私は意外でした。
もちろん一生母は母、そのもうはずせない体の一部になっていますが、なにかが抜けたんですよね。
またも登場ですが、大野舞ちゃんがまだ
よなよな36 真のガテン
ばな子
残るもの
あの山岳料理人の歌、ほんとうによかった。そしてズバリ作る人の真実ですよね。
すごくいい顔をしていて、あれこそが料理をする人の顔なんだと思います。作ったものをどう食べてもらうか、相手の反応はどうかまで考えてしまうと、なにかが偏ってしまう。食事って自分にとって毎日の小さな作品だし。かといって、相手の反応を見ていないわけではない。彼のそのさじ加減がまさにさじ加減で。相手が日本人だか
よなよな35 時期、時代、場
ばな子
時期と時代
まみちゃんのその「お助け期」は、きっと今になって思うと違うけど、そのときは自然にしていてもそうでなくてはいけなかった、人生のある時期だったんだと思うんですよ。
今となっては決してその気分も空気も再現できない、それが当然のことであったときというか。
私にもありました。近所の友だちが夜中の3時に泣きながら、カップルで住んでる私の家に平気でひんぱんに転がり込んできた頃。迷惑とか決