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ばな子とまみ子のよなよなの集い

よなよな、人生について意味なく語り合うばな子とまみ子。 全然違うタイプだからこそ、野生児まみ子の言うことを聞くとばな子こと小説家吉本ばななは、いつもはっとするのです。 それからま… もっと読む
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記事一覧

よなよな63 よなよな無双

よなよな63 よなよな無双

ばな子

ジェンダー腐り気味

なんでだかわからないけど、私って別に男でも女でもないんですよね。
だから、私にとっては出産をめぐる全てがパワハラとセクハラの嵐でした。

子どもに乳をやれば隠せと言われ、髪の毛を切ってはお母さんらしくなったね、と言われ、医者には毎月股の奥まで見せ、なんだこの体験、とずっと思っていました。
だいたい出産って、言い方はひどいけどうんこを出すようなものではないですか。人に

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よなよな62 よなよな路地

よなよな62 よなよな路地

ばな子

口に入れるもの

私の育った時代はとてもいい時代だったと思うのは、もちろんある意味てきとうだった分だけ大きな事故や人の怖さもあったと思うのですが、街が子どもの先生でした。
街で遊んでいるだけで、ありとあらゆる人間模様を比較的安全な世界で学ぶことができたのです。賢くて美人でお金持ちの女の子たちのたどった、どことなく似たような進路とか、その中でもご両親が自由な考えだった変わった子たちは今でも

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よなよな61 よなよな無為

よなよな61 よなよな無為

ばな子

「自分」を抜く

安藤忠雄さんはもちろん「先生」と呼ばれるにふさわしい人物で、そういう経歴で、立派な大人で、国に関係のあるプロジェクトをいくつもやっている。
大胆なことをやれば「大胆だ、鬼才だ」とほめられ、病気をしても動いていれば「あの人だからだ、すごい」と言われ、もはや飼い殺しというか、真綿にくるまれて死亡、みたいな環境だと想像できます。

私が安藤さん関連のフランス大使館からの講演会

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よなよな60 よなよなROW

よなよな60 よなよなROW

ばな子

高みを目指さない

これまた何回も書いてますけど、バリの田んぼってあひるたちが親子でがあがあと鳴きながらずっと虫を食べてて、そのあひるを隣のあひる専門店で焼いて食べてる感じなんですが、そのシステムって一見ぎょっとしつつもきっと取りつくし焼き尽くすことはないような気がするんですよね。バランスの妙っていうか。
で、あひるたちも全部の虫をくまなく食べたりしないっていう、それも農薬とは違うバラン

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よなよな59 よなよな悟空

よなよな59 よなよな悟空

ばな子心を殺す呪文
今の苗は1年しか保たないように遺伝子を組み替えてあるから、苗をそのへんで買ったパクチーの種から来年芽は出ない、という話をよく聞くのですが、チャイブはそのへんで買った苗なのに種が風で飛んで、全ての植木鉢がチャイブ畑になりつつある今、なにがどこまでそうなのかよくわからないです。
かといって、そういうことに反対していつまでも種が取れる品種の種を売ってるところから取り寄せるまで厳密にな

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よなよな58 よなよな講話

よなよな58 よなよな講話

ばな子

ギンギラギンにさりげなく

ちょっと見たこと、聞いたこと、そうしたほうがいいと言われたことに、人はどれだけ縛られているんだろうとたまにゾッとします。
作った野菜はみんな大切にいただく系の話もそのひとつです。
うちの屋上の陽当たりが異常で、サボテン以外はなかなか育たないんだけれど、とにかくチャイブとパクチーがもう食べられないほどに硬く育って、結局使わないで鑑賞してるだけ。わさわさ来いよ!と

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よなよな57 よなよなGO NOW

よなよな57 よなよなGO NOW

ばな子速さと軽さまみちゃんが字をさっと読めないとは決して思えない!ような文章とかやりとりをさせてもらっていて、その新鮮さに対して「偏りよありがとう」とは決して思わず、思うわけもなく。感謝する先はまみちゃんがこの世にいることです。
私も、私に偏りがあるからあんな変わった小説が書けるんだということを、ご先祖さまや親に感謝とかしたりはせず(別のことではもちろんしていると思うが)、自分の普通を突き詰めただ

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よなよな56 よなよなゴロー再び

よなよな56 よなよなゴロー再び

ばな子

命を取られる

最近は発達障害もすっかり「治さなくちゃいけない病気」になっちゃって、すっかりお金になるようになった。
発達障害と言ってしまったら私もそうだし家族もみんなそう、実家も親戚も全員。困ったものです。療育を受けた方がいいのは私です。
血筋からして無敵というかなんというか。
そしてそれをふまえて考えると「精神分裂病」って、すっごい名前でしたね。時代とともに不採用になるはずだ。

よなよな55 よなよなgogo

よなよな55 よなよなgogo

ばな子それだけ
予感はあったんですよ。
編集の人が前日ドタキャンして、結果骨折にまで至ったあの取材の旅の後、ふだん私にはない締め切りというものがある(記念号だったのでずらせなかった)、八丈島の小説をかなりの短期で書いたんですよね。
絶対クオリティを落とすまい、と気合を入れて。
そのとき、あれ?なんか自分はもう戻れないな。怒りによってでも、思想によってでもなくって、何かが変わって戻れなくなってるな、

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よなよな54 よなよな越し

よなよな54 よなよな越し

ばな子その人がその人であるということ
私は50過ぎていきなり冷え性じゃなくなったので、あれって長い「産後の肥だちが悪い」だったんだな、と思います。
ひどいときは毎日よもぎパッドをしないといられなかったり、腰が冷え冷えで痛かったり、足が氷みたいだったりしましたが、治りました。まみちゃんもきっと治るでしょう!

よなよな53 よなよな込み

よなよな53 よなよな込み

ばな子

一事が万事
「聖大使」、♪も多かったよね。山奥に住んでる占い師のお姉さんがよかったなあ〜!

仕事は近所で、生活も近所で、縁のできた遠くにたまに行くっていうのが、人間だと思います。体もそうできているように思います。そうでない考えって、「好きな(今風に言うと推しの)アイドルと結婚したい」というのと、とってもよく似ていると思います。遠いほど夢も大きい、自分じゃない自分になれる!みたいな。

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よなよな51 よなよな濃い

よなよな51 よなよな濃い

ばな子遠くても神様がいるのなら、「む、これは自由人」という人を、ランダムにこの世に配置するんだと思います。
そうでないと、たまに自由人をかませないと、この世が滅んでしまうから。
で、自由人ばっかりでも滅んでしまうから。
藤子世界にジャイアンが5人いたら困るのといっしょで。
でもちゃんとした世の中にも反社にもなじめないそんな自由人たちは、自分で生きていくしかない。芸術をするか、芸術を足掛かりにするか

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よなよな50 よなよなゴロー

よなよな50 よなよなゴロー

✳︎記念すべき50回目、語呂シリーズは今回、黒一点の五郎さんに捧げてみました。

ばな子しのぐ昔の話題を混ぜっ返すわけではないですが、犬を擬人化して飼うのは犬に失礼だと思います。
もちろんまみちゃんの話ではなく、ほんものの犬の話です!
そうしたら犬の持っている良さが全くなくなってしまう。
あのすばらしい芸術家、ふくしひとみさんが「犬は、人間ってなんて遅いんだろうって歩きながらいつも思ってるだろうね

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