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浮かぶ国々: オーストラリア

今回はオーストラリアです。

浮かぶオーストラリア


オーストラリアは地球上でとても古い大陸の一つで、珍しい地層や地形が多く存在します。

日本では考えられないような巨大な地層のうねり等を見ることができます。
今回は、魅力的な地形の画像を用意しています。

「へぇ~、こんな地形があるんだ~」と思っていただければ幸いです。


アデレード

浮かぶアドレード

アデレード(Adelaide)はサウスオーストラリア州の州都で、オーストラリア5番目の都市です。

アデレードの東側には急峻なマウント・ロフティ山脈(Mount Lofty Ranges)が南北に約300Km続いていて、平地と山脈の境界線がはっきりと分かると思います。

アデレードからセント・ビンセント湾(St. Vincent Gulf)の沖合に存在するのが
カンガルーアイランド(Kangaroo Island)です。

カンガルーアイランドはオーストラリアのガラパゴスと呼ばれ、オーストラリア特有の野生動物や大自然が厳格に保護されている島です。



ウィルピナ・パウンド

ウィルピナ・パウンド

ウィルピナパウンド(Wilpena Pound)はアデレードの北420Kmのところに存在します。

画像からもわかるように、円形に崖が連続しているクレーターのような地形となっています。

地層の横方から大きな力がかかり曲がりくねる褶曲が起きた場所が浸食されてできた地形です。

ウィルピナパウンドはイカーラ・フリンダース山脈国立公園の中にあります。

参考にgoogle mapの航空写真を以下に表示します。上空から肉眼でも十分にその曲がった地形を確認することができます。

ウィルピナ・パウンド (google map 地形図より)


“Pound”って重さの単位のポンドや、英国通貨のポンドぐらいしか知らなかったので調べてみました。

「おり」、「囲い」や「収容所」という意味もあるようなのですが、正式に何と訳したらいいのかはわかりません。

”Pond”だったら池なので、結構しっくり来るんですが、スペルがちがいますよね。

日本語表示では「ウィルピナ・ポンド」となっている地図もあったので、てっきり「池」の”Pond”だと思っていたのですが・・・。

一方、”Wilpena”ですが、一説にはアボリジニの言葉で「指の曲がった場所」を意味するようです。



メルボルン & タスマニア

浮かぶメルボルン

メルボルンはビクトリア州の州都でオーストラリア第2位の都市です。

東にヤラ・レンジズ国立公園(Yarra Ranges National Park)が広がっています。

浮かぶタスマニア

メルボルンの沖約300Kmのところにあるのがタスマニア(Tasmania)です。
動物のタスマニア・デビルは有名ですよね。

氷河によって作られた谷や高い山々により全島にわたって起伏の多い地形で、北海道よりはやや小さい島です。

画像を見てもわかるように山と谷が多く、独特の地形となっています。



グランピアンズ

グランピアンズ

グランピアンズ国立公園(Grampians National Park)は、メルボルンの西約200Kmのところにあります。

Google map 地形図画像で見てみます。

グランピアンズ google map 地形図より


航空写真では、いまいちはっきりしないので、地形図表示にしました。

肉眼でくっきり見えないから日本ではあまりメジャーでないのかな思ったりもするのですが・・・。

でもGoogle mapの地形表示でもかなり目を引きますよね。



ジョリットジャ/ウェスト・マクドネル

ジョリットジャ/ウェスト・マクドネル

ジョリットジャ/ウェスト・マクドネル国立公園(Tjoritja/West MacDonnel National Park)です。

カタカナ表記でジョリットジャと記述することが正しいかどうか迷うところですが、日本語表記が非常に少なく異なったカタカナ表現が複数存在するため、とりあえずこの表記としました。

アリス・スプリングスはノーザンテリトリー(準州)で2番目の都市です。

ウェスト・マクドネル国立公園はこのアリス・スプリングスの西側にあるウェスト・マクドネル山脈に沿って広がっています。

この山脈は世界でも最も古い部類に入る土地であり、浸食や風化のために比較的低い山が続いています。

オーストラリアでは〇〇スプリングスという地名が良く出てきます。

オーストラリアは沿岸部以外ほとんどが砂漠地帯なので、スプリングスは泉やオアシスといった水が湧き出た場所にちなんで名付けられているようです。

オーウェン・スプリングス保護区(Owen Springs Reserve)は上述したウェスト・マクドネル国立公園の南に位置する自然保護区で、かつては牧草地だった場所です。

さらに、その南にあるのがフィンケ峡谷国立公園(Finke Gorge National Park)で、世界で最も古い川の一つであるフィンケ川が南北に流れています。



キンバリー & パーヌルル

キンバリー & パーヌルル

南アフリカ共和国の有名なダイアモンドの産地であるキンバリーと景観が非常に似ていたため名付けられた場所です。

その後、本当にダイアモンドの鉱山が見つかったため名実ともにオーストラリアのキンバリーとなりました。

人間が人工的に作ったのではないかと思えるような地形ですよね。

キンバリー高原(Kimberly Plateau)は古代からの急峻な山岳地帯が多く、無数の険しい岩山が広がっています。

近くに世界遺産のパーヌルル国立公園(Purnululu National Park)があり、1983年に見つかったバングル・バングルと呼ばれる奇岩地帯が有名です。

オーストラリアは以上です。

今回使用した3D画像はJAXAが一般向けに公開している地形データを編集・加工して使用しています



今回のオーストラリアは、興味をそそる地形がたくさんあってとても楽しかったです。

おもしろい地形を中心に探しましたので、有名な観光地とは違う地域が多くなってしまいました。

オーストラリアはおもしろい地形がたくさんあります。
まだまだ作成したい場所がたくさんありますので、なるべく早く続編を作りたいと思っています。



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