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豊穣の海(一)春の雪/三島由紀夫

最近、三島由紀夫を再読。何度読んでも唸らされる。何がって、彼のレトリック表現にだ。例えば、”心の胃”なんて表現。心なんて漠然としていて捉えどころがないし表現しづらい。しかしそれを胃に例えられると、明確に想像できる場合がある。やはり天才だ。

以前(上文)、三島由紀夫のレトリック表現の凄さに触れた。 三島の表現にはいつも驚嘆し、新たな発見をさせられている。 また一つご紹介します。 ”一滴一滴「時」のしたたり落ちてゆく音”(写真書p.24) なんだか、時の存在を形あるものとして実感できるくらいリアルだ。

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