Demeeの読書note

はじめまして。 主にツイッターで文学作品を中心とし、たまに哲学著作について呟いた読書感…

Demeeの読書note

はじめまして。 主にツイッターで文学作品を中心とし、たまに哲学著作について呟いた読書感想記事をアップいたします。 ツイッターで書ききれない内容のものについても、こちらで更に書いていこうと思います。

マガジン

  • 近現代日本文学作品-読書感想記事まとめ

    文学系の読書感想記事をまとめています。

  • 本にまつわること

    読書感想の他に本にまつわる、様々な感慨を書いた記事をまとめました。

  • 哲学・思想関係著作感想まとめ

    哲学・思想関係の著作感想記事をまとめています。

  • 海外文学作品感想記事まとめ

    海外の作品の感想記事をまとめてます。

最近の記事

萩原朔太郎詩集

永い間、近現代の小説に親しんできた。そして短編小説へと。 今は詩に”魅了されている” 。 短い言葉の核に潜む作者の感性に触れた時震撼せずにはいられない。 詩人とは相対的に若くして夭折してまう方が多い。 原因は如何にしても残念でならない。 魂を削りつつ言葉を紡ぐ作業とは斯くも過酷なものなのか…。

    • 夏の読書

      夏の読書、といえば宿題の夏休みの読書感想文なんて、無意味なことを強制された記憶が蘇る。ご丁寧に本まで指定されると苦痛極まりない。 自動的に拒否反応が作動し自分の好きなものに耽溺した。 該当本は手付かずで期限から何週間も経って投げやりに書いたものを提出した。そんな経験ばかりだったが、読書嫌いにならなかったのは幸いだ。

      • ピーター・ビアードの冒険

        日記をつけている人は多いと思うが、三日坊主で終わってしまう人も少なくない。日記は読み返してこそ価値が生まれる。何故継続できないのか?一つは読み手となった時、自分の陳腐な文面に辟易する。つまらない本を読むのと同じことだ。日記をつける時読み手となる自分を意識する、大事だと思う。

        • 自伝

          自伝-相場モノを中心に再読。 読む度に凡人とのスケールの違いに圧倒される。特にアメリカ人は、起業家、トレーダー、ギャンブラー等、どの分野の人も器の大きさと逆境を跳ね返す力と覚悟が桁外れだ。 G/Wも後半、仕事のことがフッと頭を過り、憂鬱に…?なったりする日本人とは違う。 そんな暇はないですよね。 僕のカンフル剤でもある(笑)

        萩原朔太郎詩集

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        記事

          本に囲まれた穴倉のような空間

          光が燦燦と降り注ぐ明るいカフェや開放的でモダーンな書斎もいいのだが、こういう、本に支配された薄暗い穴倉のようなところに潜り込んで読書に浸りたい。ある時ふっと、そんな衝動に駆られる時がある。 何だかとっても落ち着くんだよな~、本に囲まれた穴倉。

          本に囲まれた穴倉のような空間

          午後の曳航/三島由紀夫

          19歳の夏の頃、この三島由紀夫の午後の曳航が衝撃的な読書体験だった。以降三島の文体に取り憑かれ、主要作品なら冒頭の一節は諳んじることもできる。あれからうん十年…、真の絶望を体験したわけではないが、それは期待値の如何で変化する。 大人や大人社会への期待…、やめた方いい。

          午後の曳航/三島由紀夫

          文學界創刊1000号記念特大号 私の愛するブッタイ/山田詠美

          文學界創刊1000号とは凄いな! シングル母の子育てとは子を物体化し、自らを客体化しなければならないほど過酷だと痛感させられる。しかしそんな母でも子供への愛は誰よりも深く普遍的なものなんだ。近年の山田のテーマでもある母子家庭の現状と母性愛をたった7000文字程度の内に見事に文学まで昇華させてると思った。流石。

          文學界創刊1000号記念特大号 私の愛するブッタイ/山田詠美

          文學界2020年11月号 筒井康隆×山下洋輔

          待望の文學会11月号到着。 書店の梯子は諦め、Amazonにて。 ページを開いときの印刷の香りに期待が膨らむ。 筒井康隆と山下洋輔の関係は意外だった。子供の頃、筒井の作品を夢中になって読んだ。作品の中に擬音の羅列ばかりあり、訳わからん、という時もあったが、筒井は言葉でジャズを奏でていたわけだ。

          文學界2020年11月号 筒井康隆×山下洋輔

          豊穣の海(一)春の雪/三島由紀夫

          最近、三島由紀夫を再読。何度読んでも唸らされる。何がって、彼のレトリック表現にだ。例えば、”心の胃”なんて表現。心なんて漠然としていて捉えどころがないし表現しづらい。しかしそれを胃に例えられると、明確に想像できる場合がある。やはり天才だ。 以前(上文)、三島由紀夫のレトリック表現の凄さに触れた。 三島の表現にはいつも驚嘆し、新たな発見をさせられている。 また一つご紹介します。 ”一滴一滴「時」のしたたり落ちてゆく音”(写真書p.24) なんだか、時の存在を形あるものとして実

          豊穣の海(一)春の雪/三島由紀夫