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【DXみらいラジオ vol.72】DXについて


本日の記事は11/17(木)に開催した「DXみらいラジオ vol.72」の様子をお伝えします!

DXみらいラジオ

株式会社デジタルビジネスシェアリング主催の「DXやシステム開発について語り、その中で新たな何かを世に生み出しちゃおう」という企画です。

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「DXのxxが知りたい!教えてほしい!」「今不便な〇〇を便利にできないか」など、リスナーさんのご意見・ご要望をアンケートでお教えください!
アンケートでいただいたリスナーさんからの声はDXみらいラジオで扱わせていただきます。


DXみらいラジオ vol.72

11/17(木)20時00〜21時00分にDXみらいラジオ vol.72を開催しました!
今回は「DXについて」をテーマにお話ししていきました。

配信から一ヶ月間はこちらからスペースを視聴することもできます!

11/17(木)の内容が聞けます!


ここからはトーク内容を一部抜粋してお届けします!!

そもそもDXとは何か

デジタル技術を使って、人々の生活様式が変化して人々が豊かになっていくことがデジタルトランスフォーメーションです。

もう一つとしては、イノベーションと近い定義にはなってしまいますが、変化の後に豊かになった人々が元の状態に戻れなくなることです。

例えばですが、DXという言葉は2004年にエリック・ストルターマン氏という教授が提唱した「デジタルトランスフォーメーション」という言葉になります。
これから先のデジタルの社会と我々はどうやって向き合っていくべきかというような内容の論文を発表しております。
その論文の中で「デジタルトランスフォーメーション」という言葉が使われるようになったのです。

2004年に「デジタルトランスフォーメーション」という言葉が生まれる以前の話


なぜエリック・ストルターマン氏はそのような論文を書くようになったかというと、例えばですが、amazon、YOUTUYBE、suica等は「デジタルトランスフォーメーション」という言葉が生まれる以前のものになります。

amazonだと、1995年にインターネットを使って本を販売したいという風にジェフ・ベゾス(amazonの創業者)がインターネット通販をやりたいと思いつきました。
その頃の人々の生活様式というのは本は本屋で購入するのが当たり前でした。

ところが、2022年現在(30年経って)amazonの活動はインターネットを使って本を販売するということは変わっていません。今はそれよりも便利になっていますが、人々の、本は本屋で購入していた当たり前だった行動が今は「アマポチ」したり「なんとなく買っちゃった」だったり、ネットで本を購入するという生活様式に割り込んできたのです。これが、物理的なことと、デジタル的なことが当たり前になって「購入のDX」になったのです。


次にYOTUBEの話ですが、2005年ぐらいにDXという言葉が出た後に開始されたサービスになります。


元々YOUTUBEはホームビデオとして、子どもの可愛い姿を残したり、ペットの可愛い映像を残していたものになります。
これをネットを通じて友人たちにも見てもらったりできるように共有サービスのようにしたかったのです。
この頃の2005年の人々の生活というのは映像に関してはテレビや映画、レンタルビデオ屋等提供してくれるものに合わせて利用していました。
見たいテレビ番組に合わせた時間に帰ったり上映時間に合わせて映画のチケットを買っていましたよね。
レンタルビデオ屋さんはレンタルビデオ屋さんが開いているときに借りに行き返却する時も開いているときに返却しに行っていましたよね。
延滞すると延滞料金を発生してしまうということがありました。

これが2022年現在でいうとYOUTYUBEだとネット上に誰でも動画を公開することができるようになり、利用者が見たい時間に時間を分けてまで見ることができるようになりました。

見る媒体もテレビや映画館だけでなく、パソコンやスマホでも動画を見れるようになりました。

他にもsuicaの活動もそうで、


2001年に切符をなくすためにsuicaのサービスが開始されました。
その時の人々の生活は切符を買って改札を通って物理的に追加料金とか発生すると都度窓口とか行って精算していました。
また、切符だと途中で行きたいところが変わると払い戻しができませんでした。

2022年になってsuicaだと途中で下車したいところで改札にかざせば降りられるようにもなり、使った分だけ請求されるようになりました。


suicaの活動は切符購入以外の決済手段にもなってきています。
切符をなくすためにスタートしたのに買い物もできるようになりました。
これらはデジタルによるトランスフォーメーションです。
デジタルの技術を使って人々の生活様式が変化して人々が豊かになり、変化の後に豊かになった人々が元の生活、元の状態に戻れなくなっているのです。
今の生活にsuicaやamazon、YOUTUBEがない生活が考えられますか?と言われたら考えられないのではないのでしょうか?
これがトランスフォ=メーションなのです。変革というのは、変化の後に元の状態に戻れないことをいうのです。

DXがなぜ必要になるのか?

2004年にエリックストルターマン教授が提唱した「これから先デジタルとの付き合い方で我々はどうしたらいいのか」という論文の中で


『DXにより情報技術と現実が徐々に融合して結びついていく変化が起こる。
また、デジタルオブジェクトが物理的現実の基本的な素材になる。例えば、設計されたオブジェクトが、人間が自分の環境や行動の変化について ネットワークを介して知らせる能力を持つ。固有の課題として、今日の情報システム研究者が、より本質的な情報技術研究のためのアプローチ・方法・技術を開発する必要がある』

と示していました。

それから10年程経過した2014年にイギリスにあるガートナー社が発表したものによると

1. 業務プロセスの変革
2. ビジネスと企業、人を結び付けて統合する
3. 仮想と物理の世界を融合して人/モノ/ビジネスが直接つながり、顧客との関係が瞬時に変化していく状態が当たり前となる
ガートナーはこの第3段階の状態をデジタルビジネスと呼び、「仮想世界と物理的世界が融合され、モノのインターネット(IoT)を通じてプロセスや業界の動きを変革する新しいビジネスデザイン」と定義している。 また、このデジタルビジネスへの改革プロセスを「デジタルビジネストランスフォーメーション」

と定義しています。

その後2018年に日本の経済産業省が「2025年の崖」というタイトルでDXをやらければいけいというムーブを見せるようになりました。


企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。

ここからはあれっくすさんの個人的な見解になりますが、2004年のエリックストルターマン氏らが発表したDXは既にそこらかしこで起こっている現象になります。
それに対して2014年にガートナー社が発表した「デジタルビジネストランスフォーメーション」はだんたんと社会がそうなっていくし、世界がそうなっていくという現象があるということに基づいて、企業やビジネス経済的にはどうしていったらいいかというのをデジタルビジネストランスフォーメーションとしていました。
これらを避けては通れないので、共生していくこと、業務プロセスをまずは変革すること、ビジネスと企業と人を結びつけて統合すること、その先に仮想と物理の世界を融合して人・モノ・ビジネスが繋がっていくようにしましょうとしていました。

2018年の経済産業省のDXは政策的なDXではないかと思っています。
社会的な問題、社会的な課題を人為的にDXによって解決しようとしているのです。これはDXが手段になっています。
少子高齢化や労働力低下をどのようにデジタル技術で解決するのか疑問に思います。
各企業が社会的なDXを背負うのには重すぎると思うのです。
従来のDXはデジタルと物理が融合していくこと、それは自然発生していく社会現象なので、企業におかれましてはこの自然現象をなんとか共に生きるため(共生)に適応化していきましょう。なのでデジタルによるトランスフォーメーション(変革)をしていくのです。または、デジタルを使っていくとだんだんと変革していく自然現象が起こっていきますよということでした。
それに対しての国内のDXはさまざまな課題をDXによって解決しましょう、デジタルトランスフォーメーションするにはデジタルが不可欠だというふうに言い換えてしまっているのです。
同じ言葉なのに違う意味になっているので、みなさんも混乱してしまっているのではないかと思っています。

本日のまとめ

従来のDXと日本の経済産業省がいっているDXは異なっているので注意しましょう

従来の海外DXはデジタルと物理が融合していく自然発生する社会現象と共生するために適応化することがデジタルトランスフォーメーションに対して、日本の経済産業省のDXは様々な社会的な問題や課題をDXによって解消するためにDXを人為的に起こそうとしていてトランスフォーメーションするにはデジタルが必要になってしまっているのです。


今回のリスナーからの質問

回答:営業はDXに取り組んだほうがいい

日本の営業は無駄が多い傾向にあるので、営業はすぐにでもDXに取り組んだ方が良いです! また、実はDXに取り組むこと自体はハードルが高いことではありません!

🎉DXみらいラジオ vol.73のお知らせ🎉

次回のDXみらいラジオ vol.73は11/24(木) 20時00分〜21時00分にTwitterスペースにて開催となります。
飛び入り参加、大歓迎です!

配信内容はテキストにしてnoteで公開していきます。
公開してほしくない内容がありましたら、事前に教えてください。

生放送のため不手際もあるかと思いますが、そういった「リアル」を楽しんでいただけたら嬉しいです!!
みなさま、次回のDXみらいラジオもお楽しみに🙌

過去開催したDXみらいラジオ

以下のマガジンに記事をまとめておりますので、こちらをご覧ください。


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