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気の強い姉に逆らったら電気アンマで徹底的に躾けられた話【電気アンマ体験談】

夏休みのある日の昼下がり、智里と雄貴が向き合う形で、リビングのカーペットに座っていた。そして、二人の足は互い違いに差し込む形で投げ出されている。どうしてこんな体勢をしているのかというと……

「で、ほんとにやるの?脚の長さ勝負とかいうの……」

智里が呆れ顔をしながら言う。どちらの脚がより長いのかを競う勝負を、雄貴が智里に仕掛けてきたのだ。ルールは簡単で、脚を互い違いに差し込んでから、お互いに伸ばしていって先に股に足が触れた方が勝ちというシンプルなものだ。

「やるったらやるの!」

今日の雄貴は妙にムキになっている。それにはもちろん理由もある。

「私が負けたら雄貴の言うことを何でも聞くと……」

「そうだよ!もう奴隷扱いなんてさせないから!てか、俺が勝ったら、これからは俺がご主人様だからね!ちさ姉が俺の言うこと何でも聞くんだよ?」

雄貴は語気を荒げて言う。

「それで……私が勝ったら、私の気が済むまで徹底的にいじめていいの?」

「いいよ、なんだって。どうせちさ姉が勝てるわけないんだから」

自信たっぷりに雄貴は言った。やめておいた方がいいと思うけど……と頭をかきながら呟いた。

「それでいいけど。じゃあ私が勝ったら、私の気が済むまで延々電気アンマの刑にするからね?」

それを聞いて雄貴はちょっと怯んだ表情をしたのを智里は見逃さなかった。雄貴は智里の電気アンマが大の苦手だったのだ。

事の始まりはこうだった。夏休みに入ってからというもの、姉弟で一緒にいる時間が長くなり、智里はいつも以上の頻度で雄貴を玩具にしていじめていた。ついつい近くにいると弟のことを構いたくなってしまうのだ。

ただ、智里のかまい方というのが問題だった。先日のように呼吸困難になるまでくすぐってお菓子やお小遣いを強奪したり、面白半分にプロレス技の練習台にして全身が汗みずくになるまで関節技を極めたりして玩具にしていたのだ。それだけではない。昼飯を買ってこいだの、当番の風呂掃除を肩代わりしろなど、パシリにする時にも言うことを聞かすために様々な手段で弟を責め苛んだ。

今日も大の字に寝っ転がって漫画を読んでいる時に、そーっと忍び寄って、彼に電気アンマを掛けて悶えさせて遊んでいたのだった。電気アンマを掛けられた雄貴の、ゲラゲラと笑いながら股間をかばっている姿が酷く滑稽で、それを見たいがためについつい何度も仕掛けてしまうのだった。

智里にとってはちょっと下品で愉しい遊び程度だとしても、雄貴にとっては溜まったものではない。何しろ、急所を足で踏みつけにされているという体勢がそれだけで屈辱的だったし、急所を踏みつけにされるというのは恐怖以外の何物でもなかったし、強烈なくすぐったさや耐えがたい痛みが伴う。そして、それは彼女の気分次第だった。急所を握られた弟は、ちょっとでも反抗的な態度を取れば地獄の痛みを味わうことになるし、抵抗しなければ彼女の気が済むのをずーっと待たなければいけなかった。どちらにしろ、地獄であることには変わりない。

そこで冒頭の勝負に出たというわけだった。もう金輪際、智里の好きにはさせない、雄貴はそう考えたのだった。

なにも無謀な勝負に賭けているというわけではない。彼にも確たる勝算があってのことだ。雄貴と智里は一歳違いで、雄貴とて身長は決して低い方では無く、クラスの背の順でも後ろの方に位置していた。だからこそ、この勝負を挑んだわけだ。実際、智里と雄貴の身長差はほとんど無く、どちらかというと高身長の姉弟だった。

「じゃあいくからね」

智里がそう言って勝負が始まり、お互いが脚を伸ばしていく。そろりそろりと脚を伸ばしていったが、先に足が相手の脚の間についたのは智里だった。智里の足裏に、柔らかくて生温かい“くにゅっ”とした股独特の感触を感じる。

「あ~あ、負けちゃったね」

智里はこれ以上ないというくらいの笑顔で言った。「じゃあさっそくだけど刑執行だね?覚悟はいい?」と言って足首を持とうとすると、雄貴は慌てて足を引っ込めて「待って待って!もう一回!もう一回勝負お願いします!」と泣きの一回を懇願した。

別に何度やったって変わるものではないのに、と思いながらも、智里はそれを了承した。どうせ勝てるわけがないのだ。何でもそうだ。ゲームでも、脚の速さでも、勉強の成績でも彼は姉に勝てたことなど一度もない。

そもそも身長は同じくらいでも、座高は弟の雄貴の方が高く、姉の方がはるかに脚が長かったのだ。

雄貴は素早く立ち上がって、ぴょんぴょんとその場で飛び跳ねてストレッチを始めた。そんなことしたって無駄なあがきなのにと呆れながら見ていた智里だったが、何も言わないでいた。何度も飛び跳ねて大きく伸びをして、

「今度こそ絶対に勝つ!」

と言ってその場に座り、元の体勢に戻った。

「じゃあ、もっかいいくよ。ま、何度やったって雄貴は私には勝てないんだけどね」

そう言って智里はもう一度脚を伸ばしていった。

バスパンを履いた雄貴の露わになった脚は、まだすね毛が生えておらずにツルツルとしていて、日焼けもせずに真っ白で透明感があった。それに比べて智里の脚は連日の部活の練習のせいで日焼けをして浅黒くなっている。さらに練習の時にできた打ち身や擦り傷などもあって、とても綺麗とは言えない状態だった。それに、ドルフィンパンツから伸びる脚は筋肉質で太くガッチリとしていて、いったいどちらが男の脚なのか分からないや、と雄貴の脚の綺麗さに嫉妬する。男のくせにこんな綺麗な脚しやがって。絶対に泣かしてやる。

するすると脚を伸ばしていき、先に股に足がついたのはまたしても智里だった。

「な、なんでだ……」

雄貴が脚をこれでもかと伸ばし爪先をピンと伸ばそうとするたびに、智里の足裏に彼の柔らかな股がくにゅりくにゅりと押し付けられる。それでも、雄貴の足先が智里に届くことは無かった。

「あーあ、これで負けを認める気になった?」

そう言うと雄貴はがっくりと項垂れた。

「じゃあ刑を執行しまーす。お姉ちゃんに逆らった罰で電気アンマの刑で~す。もう二度反抗する気が起きないように、痛~くするから覚悟しましょうね」

そう言って彼の足首をしっかりと掴んでから、智里は自身の脚を自身の身体にひきつけた。そのまま力任せに足を延ばして振り抜けば、急所を下から蹴り込む形となる。姉弟喧嘩でどうしても泣かせたいときに使う智里の必殺技だった。雄貴はその体勢で智里がしようとしていることを察し慌て始める。

「そ、それっだめ!それは勘弁してっ……!」

雄貴が青ざめながら、両手で股をかばいながら言った。この、股を両手で庇って必死になっている姿というのが、どうしようもなく情けなくて智里は気に入っていた。

「え~どうして~?」

「それは痛すぎるからっ……!だ、ダメッ!」

「でも、お姉ちゃんに逆らったんだし、それくらいの償いはしてもらわないとなあ」

智里は心の底から楽しそうにけらけらと笑いながら言った。焦って懇願する雄貴の表情が酷く面白い。

「ごめんなさい!ごめんなさい!お願い許して!」

「え~許せな~い」

「ごめんなさいっ、ほんとうに悪かったから……!」

「だめでーす、許せませーん」

必死の懇願を無碍に却下するのが楽しくて仕方がないといった様子の智里。無駄だと分かっていてもどうにか許してもらおうと必死に「ごめんなさいごめんなさい」と謝る雄貴と、それを楽しそうに却下する智里。この時点で力関係は明白だった。

「じゃあ、処刑はじめまーす」

「つっ、潰れるぅっ!」

「……えいっ!」

と大きな声を出すと、雄貴は身体を硬直させてその衝撃に耐えようと目をぎゅっと瞑った。しかし、実際には足はほんの少し動かす真似をしただけでフェイントを掛けただけだった。

「どう?どう?そんなに怖かった?」

そう言って智里は雄貴に感想を尋ねる。

「うん。すごく怖かった……」

と雄貴は震えながら言った。

「ほんとにやると思った?」

「……うん」

危機が去ったと思い、股間から手を離して、胸に手を置いて一息ついたその時だった。

何の前触れもなく、筋肉質でガッチリとした智里の脚が雄貴の股を振りぬいた。かかとと恥骨の間に挟まれてぐにゃりと変形した嫌な感触を感じが生じ、危機的な痛みが全身を貫いた。

「ギャッ!」

カエルが潰れたときのような悲鳴をあげて悶絶した。男にしか分からないであろう、重い痛みが下腹部に広がっていく。

もちろん今は喧嘩をしているわけではないのでマジ泣きさせるほどの威力ではなく、手加減はしていたつもりだったが、それでも雄貴にとっては強烈に痛いことには変わりがない。

「お姉ちゃんに逆らったらこうなるんだからね!おりゃあ!電気アンマ―!」

そう言って、小さく連続で蹴るような電気アンマを雄貴の股に送り込む。手で智里の足先を抑えて衝撃を少しでも和らげようとするが、部活で鍛えた足を抑えつけるには力が全くといっていいほどに効かなかった。

「あ゙っああっ!!」

雄貴は痛みと苦しみにひたすら悶えさせられている。

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ!」

雄貴が身体をじたばたさせながらその痛みに悶えていた。智里の柔らかい素足のかかとが、急所を捉えて離さない。それほど力を入れているわけでは無いのに、ひと踏みごとに大声で叫ぶ雄貴が可哀想だと思った。

智里は可哀想な雄貴が大好きだったのだ。可哀想であれば可哀想であるほどいい。

自分自身によって痛みを与え、それで弟が悶絶しているという事実そのものが嬉しかった。

これ以上痛くすると、本当に泣き出してしまうというギリギリのところで智里は脚を彼の股から離した。今日はこれで終わらせるつもりは無かったのでとりあえず痛いのはここまでにした。

「あー……うう……マジ痛ぇ……」

そう言って彼は、恥ずかしげもなく股に手をやって揉むようにしていたわった。そもそも今の雄貴に恥ずかしがっている余裕などない。そんな弟の様子を智里はその場に座ったままじっと観察する。ああ、可哀想になあ。こんな姉のもとに生まれてしまったがために、毎日いじめられる羽目になっちゃって。

華奢で背が高く色白の弟はまるで女の子みたいに可愛かった。こんなの、やっぱりいじめたくなっちゃうじゃんか……いじめて、とことん意地悪をして、どんな反応をするのか確かめたくなっちゃう。弟のぎゃーぎゃーという叫び声がとっても耳に心地いい。ずっと聞いていたくなる。

雄貴は大の字になって「ふぅ」と一息ついていた。

電気アンマの刑が終わったと思いこんでいたのだ。もちろん智里がこの程度で終わらすわけがなかった。何しろ、“お仕置き”というこんな正々堂々とした理由がある機会などそんなにあるわけではない。徹底的に彼を凹ませて、絶対に逆らえないようにしなくちゃ。姉としての使命感が智里の心を支配する。

呼吸を整えた雄貴が股から手を離し、身体を起そうとしたその瞬間に、

「まだ刑は終わってないよ~!おりゃ~!」

そう言って再び、足を差し込んで彼の急所を踏みつけにした。今度は痛みをそれほど感じないように足先で彼の股をさぐり、急所を外すように足の位置を調整して、ぶるぶると揺らす。部活で鍛えた脚力で細かい振動を股に送り込んでいく。

中学生といえど、昔から散々電気アンマで弟をイジメていたため、どこを踏むと痛がり、どこを責めるとくすぐったい反応を示すのか、全てを把握していた。

小刻みに急所を揺らされ、雄貴の足がピンと伸び、背中を弓なりに反らせた。強すぎる刺激が全身を駆け巡っているのだ。その姿はまるで本当に“電気”が流れているみたいだった。この瞬間、支配欲が満たされて堪らなく心地よい。

「うあああああ、ああっはっはっはっは!」

先ほどは痛みに悶えてくしゃくしゃにしていた顔が、今度は笑顔になってまたしてもくしゃくしゃになっている。バスパンの薄い生地を通して、ぐにゃぐにゃとした感触が足の裏に伝わってくる。そして、智里の脚に触れて擦れている雄貴の太ももは汗でじんわりと湿っていた。毎日、汗が滲むほどいじめられて可哀想だなあ。

でも、面白いからやめられないんだよなあ。

「あーもうずっとしてたいねえ」

「いやあああっはっはっは。だめぇぇ死んじゃうぅぅあっはっは」

「大げさだなあ。今日はそう簡単には許してあげられないからね~」

涼しい顔で智里は言う。電気アンマという体勢は掛ける側にとってはほとんど力はいらない。伸ばしきった脚では蹴って抵抗することもできず、踏む力はそれほど強くなく、軽く揺らす程度でいいのだから。また、バレー部の厳しい練習で鍛えられた脚は疲れるということを知らず、電気アンマくらいだったらいくらでも掛けることができる。

それなのに受ける側は一秒だって耐えられないほど強烈な刺激をもたらす非常に辛い責めなのだ。

股を無理やり開かされて、それで足で急所を踏みつけにされて、姉の気分一つで悶えさせられたり、笑わせられたりするなんて、なんて惨めなんだろう。どうして男ってこんなに弱いんだろう。そう思うと、智里も自然と笑みがこぼれてしまう。あーほんっとおかしい。

「ああっはっは……ごめん……ごめんなさい……っ……もぉ……ゆる、ゆるしてえ!あ~~~」

「じゃあもうお姉ちゃんに逆らわない?」

「うんうんうんあっはっはぅぅぅううああ、さ、逆らいませんっはっはっは」

「絶対に?誓う?」

「誓いますぅぅ!だから……ゆるひぃ、あぐぅ!……許してぇあっはっはっは」

これ以上くすぐったくはならないだろうというくすぐったいのに、さらにくすぐったくなって息も絶え絶えに笑わせられ続けている。

「ああああ、おねがいぃぃ!うわああぁぁ、ごめんなひゃいぃぃ生意気言ってごめんなさいぃぃはっはっは」

今日も何も悪いことをしていないのに、ごめんなさいを連発させている。

それから二十分以上にわたって、股を震わされ続けていた。クーラーの効いた部屋の中にいるというのに、まるで服を着たままシャワーを浴びたかのように汗をびっしょりかいている。Tシャツも、バスパンにもたくさん汗が染み込み、顔には玉のような汗をたくさんかいていた。

雄貴はいつしか抵抗する力も失い、ただひたすら姉の責め苦を受け続けていた。股に押し付けられている智里の足に手を添えて庇おうとしてはいるものの、指先に力がまったく入っていなかった。くすぐったさとそれを突き抜けた先に待っている快楽で身体が溶け切ってしまっているのだ。羞恥に濡れて顔を真っ赤にした雄貴が悶えながらうわごとのように何度も謝るその姿は智里に至上の優越感をもたらす。

「お姉ちゃんの方が立場が上だって分かった?」

「わ、わかりましたああああっははっはぅぐううはっは」

智里は足の振動を止めて言った。足の振動は止めても足はしっかり股に押し付けられている。雄貴はまるでいつ爆発するか分からない爆弾が乗っているかのように不安だった。なま温い姉の素足が自分の股に押しつられていて、かすかでも動くたびにくすぐったさが股に走る。

「ちゃんと言葉にして言って?」

「もう……二度とお姉ちゃんに逆らいません……」

汗と涙でぐしゃぐしゃになった顔で智里を見上げながら、雄貴がぼそぼそっと言った。

「じゃあ許してあげよう。でも……」

智里はニヤッと笑って死刑宣告にも等しい言葉を続けた。

「許してあげるとは言っても、別に電気アンマをやめてあげるとは言ってないからね。お母さんが帰ってくる時間まで、ずっと電気アンマ地獄の刑ね」

雄貴は後ずさりして智里から距離を取ろうとするが、足首をしっかりと掴まれていたため、まったく逃げられなかった。

智里は、少しでも長く、弟をいじめたかった。そのために色々な策を繰り出して、少しでもいじめる時間を引き延ばそうとする。

「い、いやあああああ、そんなのむりいいい!」

「だって雄貴が悪いんだよ?だってこんなにおかしくて面白いんだもん」

そう言って太腿を震わせて身体全体を貫くような振動を送り込んだ。

結局、雄貴の意識が朦朧として、白目を剥いて失神するまで続けられることとなった。

この勝負があってからというもの、雄貴は智里に反抗的な態度を取ることは前よりは少なくなった。数年後、智里の身長を抜いて体つきが男らしく筋肉質になったとしても、力関係はまったく変わらない。生まれてから死ぬまで、弟は姉の玩具であり、奴隷であり続けるのだ。

「ゆるひてぇ…!お、おかしくなっちゃうぅ!ゆるひてくださいぃっ!あ、かはぁ!うぁ……うああぁっ!ご、ごめんなひゃいぃ!ごめんなひゃいぃぃ!」

「あはは!楽しいね~!ほんっとに楽しいね~!壊しちゃいたいくらい楽しいね~。あ、もう壊れちゃった?ま、壊れてもやめないからね~ほらほら電気アンマ~!あはは~」

弟の叫び声と、姉の楽しそうな高笑いが、日が暮れるまでリビングにずっと満ちていた。



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