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同級生の女子に電気アンマされたら足奴隷に堕とされた 7

次の日から僕は彼女の奴隷となった。帰りが一緒になった時はさも当然かのように鞄を持たせ、時には宿題を肩代わりするように要求されるようになった。ほんの少しでも逆らう素振りを見せれば、

「あー、そういえば更衣室でさあ…」

などと周囲に聞こえるように言って脅してくる。

日常のパシリだけでは収まらなかった。休み時間や放課後に呼び出されて無抵抗のまま股間を弄られた。弄ると言ってもアダルトビデオのように慈しむような生易しい愛撫などでは決してない。彼女が満足するまで長時間にわたって電気アンマで悶えさせられたりするのだ。それも数分などではない。少なくとも三十分、長い時は一時間以上経っていたりすることも少なくない。いつも全身が汗びっしょりになって息も絶え絶えになるまで悶えさせられ、何度も謝罪の言葉を叫ばされて、声が出なくなりそうな頃にやっと解放される。電気アンマだけでなく、後ろ手に手首を縛られて金蹴りをされたり、金玉を握り潰されたり、まるで実験動物かのように尻の穴までじっくりと観察されたり、ズボンの中に手を入れられて無抵抗のまま彼女の気が済むまで揉まれた。彼女はありとあらゆる方法で僕の股間を虐め、男性としてのプライドを打ち砕く。

「我々の業界ではご褒美です」などと言えるのは実際にその立場に立ったことがないか、それか変態のどちらかであろう。江崎さんは巧妙に、的確に男としてのプライドを打ち砕いていった。それは天性の才があった。

暑かった夏はいつの間にか過ぎ去っていて、季節は秋に移り変わっていく。見る見るうちに寒い日が増えていき、今年の終わりも見えてきた頃だ。数ヶ月に及ぶ奴隷生活の末、僕はそのストレスから体調を崩してしまい、学校を休んで一週間が経とうとしていた。

朝起きるとお腹が痛くなり、熱を測ると、微熱が出ていて身体が気怠い。どうしても起き上がる気力が湧かず、どれほど両親に叱られてもベッドから抜け出すことができない。

「もう、ほんとに……今日こそ学校行きなさいよ」

と言って両親が出勤しなければならない時間まで戦い続ける。今日は布団を無理やり剥がされてベッドから降ろされてリビングまで引きずって連れて行かれた。そこまでされても今の自分は立ち上がって制服を着る準備などできるはずもなかった。

8時過ぎにようやく諦めて出社していく両親を見送った後、ひんやりとしたフローリングの床にじっと寝そべっていた。この時間が一日の中で最も焦りが生じる時間帯だ。一限の時間が始まってしまえば多少諦めもつく。目を瞑ってじっとこの時間が過ぎ去るのを待った。

青白い晴天の日差しが窓を差し込むのを眺めながら床に這いつくばっていると、冷蔵庫の作動音が耳に響いてくる。

うしてうっすらと埃が舞っているフローリングの床に寝転がって冷蔵庫の作動音に耳を傾けていると、自分が世界の中でたった一人になった気分になる。それはとても不安だけれども、少しだけ心地がよい。一時間くらいずっとそうして節々が痛くなってきた頃によろよろと立ち上がって、自室のベッドに戻った。

ふかふかのベッドに潜り込んで毛布にくるまっていると全身の気怠さもあいまって泥のような睡眠の沼に沈んでいく。今日の今頃の時間は体育だから、きっとクラスメイトは校庭を駆けずり回っていることだろう。ふと思い浮かぶのはクラスメイトと一緒に球技をしている江崎さんの顔だった。

どうして夏の自分は彼女の着替えを漁るなんてことをしてしまったのだろう……

もしあんなことをしなければ今の自分はこんなことになっていなかったはずだ。平穏無事な学生生活を送ることができていただろう。

自分の過去の選択が呪わしい。

そもそもあの時のあの時間のあの電車にさえ乗っていなければ、江崎さんにも会っていなかったはずだ。そうすれば、更衣室に忍び込むほど彼女に興味を持たなかったはずだ。せめて違う車両に乗っていたらきっとあんなことにはならなかったはずだ。せめて、一本遅い電車だったら……

もっとさかのぼっていけば、掃除の時間にシノディとキャッチボールなんかして遊んでいなければ良かったのだ……

自分の選択の間違いによって、惨憺たる今の自分が形作られているのだ。

「ああ、死んでしまいたい……」

もちろん、本当に死にたいわけではない。全ての選択を無かったことにして戻れたらいいのに、と思った。より正確に言うならば、死んでなかったことにしたい。もし、これらの選択が無かったことになれば平穏無事に普通の真人間としての生活を今も送れていたはずだった。自分の人生が決定的に狂ってしまったことに対する絶望が重く身体に押しかかってくる。これからの人生の暗澹たる未来に怯えながら布団に包まって目を瞑っているといつの間にか身体が眠気の沼に沈んでいくのが分かる。

もう何も考えたくない……

<ピンポーン>

チャイムの音で目が覚める。時計に目をやると午後四時半過ぎだった。あれから六時間近く寝ていたことになる。さすがに寝すぎてしまったのか頭が重い。今日はとくに来客の予定も聞いていないし、宅配なら下のボックスに入れておいてくれるはずだ。大方、光通信のセールスか宗教勧誘の類だろうと思って無視を決め込むことにした。

<ピンポーン>

再びチャイムが鳴らされた。それからも断続的にチャイムが鳴らされる。いったい誰だろうと思ってベッドから降りて立ち上がって、インターフォンのボタンを押してカメラを確認した。

そこに映っていたのはなんと江崎さんだった。


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