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同級生の女子に電気アンマされたら足奴隷に堕とされた 10 <終>

僕がどうして終業式のあった日に、多くの人たちでごった返す昇降口で彼女に土下座して縋り付いたのかと言うと、切羽詰まってたっていうのももちろんあるけれども、それだけじゃない。もちろん、羞恥マゾで、そっちの方が興奮するってわけでもない。

その時に突然、判ってしまったんだ。彼らは僕のことを傷つけることなどできない。彼らがどんなに罵声を浴びせようとも、蔑みの視線で刺そうとも、それは僕を決定的に傷つけることなんてできやしないんだってことに。

僕の身も、心も、傷つけることができるのは、彼女、つまり、江崎由萌さましかいないんだってことが判った。だから、僕が頭を下げて乞わなければならないのは由萌さまだけで、他の人のことなんて関係ないんだ。

そのご主人さまは今、僕の頭上で温かな蔑みの目線を注いでいる。

僕は温かい気持ちになる。

「今日、暑かったからいっぱい汗かいちゃったんだよね。ちゃんと綺麗にしてね?」

そう言って由萌さまは僕に足を差し出してくださった。まるで陶製の工芸品のように光り輝く爪先の赤色を見ているだけでよだれが溢れ出てくる。その脚を見ただけで、身体の作りからまったく違うことを実感する。持って生まれた造形美と、日々の陸上部での練習で鍛え上げられた逞しさ。僕と彼女のどちらが優れた生き物なのかは明白だった。

僕は一心不乱に差し出された足にむしゃぶりついた。塩辛い肌の味が美味しくて全てを味わい尽くしたくなる。できることならこのまま食べてしまいたかった。目の前に足があって、足を口に含んでいるというのに「もっと、もっとほしい」と思う自分の貪欲さが浅ましい。

由萌さまは時々、「違う」「ここ舐めろ」「もっと丁寧に」と短く鋭い声で指示をくださる。そのたびに僕は極上の幸せを感じる。由萌さが僕のことを見て視線を注いでくださっていることがはっきりと感じられるからだ。

両足を舐め終わると彼女の両足をタオルで拭いた。由萌さまは時々、僕の頭を撫でてくれる。ぐしゃぐしゃと乱暴に髪の毛に指を梳かしていく。彼女の指が僕の頭皮を軽くひっかく、それだけで電流が流れたような快感が走って、くすぐったい気持ちになる。

そして、ずっと待ちわびたこの時がやってくる。両足を由萌さまに高く掲げて男の急所をさらけ出す。どんなに責められたってこの苦しみが慣れることはない。とても苦しいのに、はしたない姿を晒してしまうのに、それを求めてしまう。

「お願いします」

由萌さまに懇願すると爛々と輝いた目が合った。その目は自身のマゾ性を見透かす目だった。それだけで由萌さまに心が奪われる。この刹那だけは、僕の全てを受け入れてくれた気になれるから。

由萌さまの温かく柔らかい足裏が自身の陰茎に置かれ、体重が掛けられて圧迫される。僕はその次に訪れるであろう刺激を待ちわびる。彼女が微笑んだその次の瞬間、力強い微振動が襲う。身体中が揺さぶられるような振動が快楽と苦痛を同時に生じさせ、はしたない嬌声を抑えられない。

その振動は由萌さまの欲望そのもののように思えた。普段の心優しい溌剌とした<江崎さん>からは想像もつかないどす黒い欲望だ。そんな欲望を僕に注いでくださっている。身体が弾けそうなほどの甚大な彼女の欲望に溺れそうになるそのときに、僕は彼女を見つけられたという錯覚に陥る。本当は由萌さまのことなんてまったく分からないのに、この時、この瞬間だけは心が通じ合った気がするのだ。

でもきっとそれは僕の思い上がりなのかもしれない。

「はうぅ……!ぐあっああ!ゆ、由萌さま…!もっと、もっと、苛めてくださいぃぃ!…もっと…もっとぉ!……」

「気持ち悪いなあ、お前は。本当にどうしようもないマゾなのね」

淫乱でどうしようもないマゾの性根を由萌さまにさらけ出すとき、僕は服従を実感し、身を焦がす歪な欲望の業火が燃え盛り、度を超えた興奮を覚える。

願わくば由萌さまもまた自分自身を責めることによって支配を実感してほしい。僕が貴方を求めるその欲望の渦に、貴方も呑み込まれてくれればいいのに、と思う。

結局この日、彼女の電気アンマによって、理性を突き崩されて、どこまでも狂わされ、美しく強い健脚によって徹底的に粉砕されるまで苦しむことになった。何度絶頂を迎えてもまったくその脚の振動は弱まらず、全身を震わせながら、ただただその快楽と苦痛に溺れる。

これらの甘美な苦痛の日々が昔日になったとしても、この烙印は生涯消えることはないだろうし、死ぬまでそれを抱えて生きていくことになる。

由萌さまの奴隷である限り、より鮮明に、より深く、烙印が刻まれることはあろうとも、薄くなることは決してない。絶対に消えぬ傷がこの先ずっと疼くことになったとしても、由萌さまにもっと深く刻み込んでほしい、と僕は願う。


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