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第一回


どーもはじめまして煩悩くんです。何の意味もありませんが、1人の普通の人間が本気で良いなと思ったものを紹介するブログを書くことにしました。

本当に何の意味もございません。ですが、権威もなければ天才でもないとは言え、1人の人間の心をこうも動かすモノ、それはとんでもないモノだと思います。お気に留めて頂けた方はぜひ覗いてって下さい。

そんな記念すべき第一弾は

桑田佳祐を紹介させて頂きます。


ご存知今や国民的バンドと言っても過言ではないサザンオールスターズのボーカリストを務めながらも、ソロ活動である桑田佳祐名義でも数々のヒット曲を生み出し続ける。その楽曲は国内外様々なアーティストがカバーし、そもそもどこぞの馬の骨かも知らんテメーに言われるまでもねえよと画面に怒号を浴びせた方も多数。

とここまではWikipediaで調べた方が早い情報ですが、桑田佳祐の楽曲のココがスゴイ!を画面から聞こえてくる気がする怒号に聴こえないフリをして一般男性の素人目線から紹介致します。


その1 楽曲の雰囲気の繊細さ

ラブソング、パーティソング、失恋ソング…音楽にはそれぞれテーマがありそれに伴った雰囲気ってありますよね。失恋だったら悲しいカンジとか(感情が薄っぺらい)。桑田佳祐のそれは繊細さ、表現力がスゴイんです。こんな薄っぺらくないどころの騒ぎではありません。

桑田佳祐の場合は、恋に敗れて「悲しいけど何とか前を向いて生きていこうとするがやっぱダメ」まで掘り下げて、その雰囲気を曲に表現します。
桑田佳祐の楽曲は、単なる「失恋ソング」ではなく「失恋した情けない男の歌」なのです。
歌詞でこれを表現するアーティストは多いですが、曲の雰囲気にまでこれを抽出できるのが桑田佳祐のスゴイところ。

「恋に敗れて悲しいけど何故だか意外と気分は晴れやか」な曲もあれば、「あなたのことは好きだけれどこの浮気心はなんなのかしら」な曲もあります。必ずあなたのその心情にドンピシャリで合う楽曲がありますが、失恋してそれっぽい曲名のやつを聴いたらなんか違えなの時もあります。

何はともあれ主人公の心情をここまで繊細に曲の雰囲気にまで落とし込めるアーティストは数少ないと思います。

また桑田佳祐の楽曲に登場する主人公が「情けない男」であることが多い事も個人的に好きなポイントです。


その2 楽曲の新しさ

桑田佳祐のデビューはサザンオールスターズのデビュー年である1975年。新しいの言葉の意味を辞書で引き直してこいと思われてる方もいらっしゃるかと思いますが、まあ落ち着いて下さい。

○サザンオールスターズ「勝手にシンドバッド」

この歌謡曲演歌全盛の時代に発表したのがご存知「勝手にシンドバッド」です。私がこの世に生まれる20年も前の話ですが、当時でも衝撃的なデビューだったと言います。それもそのはず時代が進んだ今ですら異色さは色褪せることなく、パーティソングの定番として老若男女広く知られています。この楽曲が40年以上も前のものだとはとても思えないのは私の贔屓目のせいでしょうか。

○桑田佳祐 「TSUNAMI」

現在の楽曲はイントロがなく、いきなり歌詞から入るものが少なくありません。ヒット曲で言うと米津玄師「lemon」などもそうです。これはサブスクリプションの普及により、TVなどの生演奏よりもスマホなどでダウンロードで楽曲を楽しむ事が多くなったからだそうです。今では曲を聴くときにイントロを飛ばして聴く方も多いそう。ただこれは近年の流行であり、それまでではイントロの演奏でいかに聴く人の心を掴むかが重要であったそうです。しかし桑田佳祐は2000年発表の名曲「TSUNAMI」でこれをすでに先取りしています。「勝手にシンドバッド」もそうと言えばそうかもしれません。

○桑田佳祐「鏡」

ゆったりリラックスしたカントリーな楽曲で1994年に発表されました。この楽曲は曲のメインとなるサビ部分で歌詞がなくなりメロディーだけになります。これは近年大流行したEDMの特徴であり、この曲はその先駆けとも言われているとかいないとか。

このように桑田佳祐は常に時代の先を行く作曲センスを持っていると言えるでしょう。邦楽から洋楽、歌謡曲からロックンロールというように幅広くアンテナを張る、桑田佳祐の音楽に対するあくなき探究心から来るものだと思います。

その3 歌詞の威力

ここでも楽曲を挙げてご紹介したいと思います。以前までは音楽を聴くときにメロディを重視し歌詞とか結構どうでもよかった私ですが、桑田佳祐の楽曲を知り歌詞の素晴らしさに気付かされました。

○桑田佳祐「TSUNAMI」

止めど流る清か水よ消せど燃る魔性の火よ

二度目の登場も納得の、このワンフレーズの美しさです。前半と後半を対比する形で込み上げてどうしようもない恋心を歌った歌詞ですが、日本語の美しさを余すことなく表現してる素晴らしい歌詞だと思います。この楽曲はこれ以外の部分の歌詞も素晴らしく、1番と2番の対比が印象的です。

○桑田佳祐「祭りのあと」

悪さしながら男なら粋で優しい馬鹿でいろ

恋の終わりを祭りのあとの侘しさに掛けた楽曲。「お前だけが死ぬほど好きさ」など、どストレートな歌詞に定評のある楽曲で、主人公も私好みの超情けない男です。歌詞で言えば全部が大好きなのですが、このワンフレーズは私の座右の銘に登録された栄誉ある詞です。悪さはあまりしません。

○桑田佳祐「ヨシ子さん」

EDMったぁ何だよ、親友?"いざ"言う時に勃たないヤツかい?

ちょっと毛並みを変えて攻めの姿勢を見せてみました。一部を抜粋させて頂きましたが、「ヨシ子さん」は楽曲全体がイカしてます。社会風刺が効いた一見訳の分からないふざけた歌詞ですが、何故かカッコ良くないですか?(笑)どこの教科書にも載ってないような攻めた先進的なメロディに、時代についていけないオッサンの歌詞を当てるという粋な楽曲に思います。このメロディに日本語を載っける事自体、実は難易度が高く技術が求められるということを最後に付け加えときます。

そんな桑田佳祐ですが、新型コロナウィルス感染拡大による自粛に対する特別企画として、ミュージックビデオのfull.verがyoutubeで無料公開されました。また去年の末からサブスクリプションも解禁し、Apple muzacを始めとした音楽配信サービスでもご視聴いただけます。


以上、桑田佳祐の楽曲の魅力についてつらつらと語らせて頂きました。つい熱が入り見返したらすごい長くなってしまいました。まだイケますがこの辺りで勘弁します。至らない点意味不明な発言妄言等々ございますが、一ファンの素人評論だと思って食べログの口コミ感覚で見逃してください。

貴重なお時間を、取り留めのない雑談にお付き合い頂きありがとうございます。







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